引越しは進学や就職、転勤などの機会に行うことが多くなります。
その一方で何となく、気分転換などの理由で引越しを行うケースもあるでしょう。
ここでは、引越しの平均回数、メリットやデメリット、引越しにおすすめの月などについて解説します。
引越しについて知りたい方は参考にしてみてください。
目次
引越しの平均的な回数はどのくらい?

そもそも、引越しはどれくらいの回数が平均となっているのでしょうか?
何度も引越している方、また引越し未経験の方にとっては興味があることでしょう。
ここでは、引越しの平均回数についてご紹介します。
平均的な引越しの回数は?
国立社会保障・人口問題研究所が公表している「人口移動調査」によると、引越しの平均回数は男女含めて3.04回となっています。
2016年の調査結果では全年齢対象にした場合、男性は3.06回、女性は3.03回であり、若干男性の方が多くなった結果です。
年齢別で確認してみると、50歳~54歳が最も多く、4.23回でした。
55歳以上の引越しは低下傾向となることから、一生で引越しする平均回数は4回前後となるでしょう。
引越しの理由は?
引越しの理由については、どのような内容が多くなっているのでしょうか?
ある引越し会社が利用者約1,800人に対して行ったアンケート結果では、以下の内容になりました。
【引越しの理由】
・10代…就職、進学
・20代…同棲、結婚、転勤、転職
・30代…住宅の購入、建て替え、リフォーム、転勤、転職
・40代…住宅の購入、建て替え、リフォーム、結婚、転勤、退職
・50代…住宅の購入、建て替え、リフォーム、転勤、退職、家族と同居
・60代…住宅の購入、建て替え、リフォーム、退職、家の売却
この結果から、比較的若年層では進学や就職、転勤での引越しがメインとなっていますが、40代以降では住宅の購入や建て替えに加えて、リフォームなどが増えてきています。
子どもが独立したことをきっかけに、親との同居や二世帯住宅へのリフォームなども増えたと考えられます。
50代、60代になると、住宅の建て替えやリフォームと同様に売却も含まれるようになり、セカンドライフやメンテナンスの簡単さ、適切な住宅への引越しなどが入るようになりました。
何年くらいで引越すことが多い?
続いて、5年間で居住地が変更となった人の割合を見ていきましょう。
先ほどと同じように、国立社会保障・人口問題研究所が公表している「人口移動調査」の結果では以下のようになっています。
【居住地が異なる人の割合】
・2006年:27.7%
・2011年:24.7%
・2016年:22.4%
5年間で居住地が異なる人の割合を見ていくと、2006年以降は割合が低下していることがわかります。
この10年間は、同じ地域に長く住んでいる人が多くなってきたことが数字から読み取れます。
転勤せずにリモートワークや在宅、通学もオンラインに変わるなど、何かしらの変化があったと推測できるでしょう。
都道府県でも差がある?
国立社会保障・人口問題研究所が公表している「人口移動調査」の結果からは、引越し回数の多い都道府県も公表されています。
【引越し回数の多い都道府県】
1位:北海道…4.30
2位:東京都…3.71
3位:神奈川県…3.63
4位:宮崎県…3.53
5位:山口県…3.37
【引越し回数の少ない都道府県】
1位:福井県…1.89
2位:新潟県…1.92
3位:山形県…2.00
4位:岐阜県…2.04
5位:秋田県…2.08
この内容を見ると、引越し回数が最も多いのは北海道です。
首都圏に住んでいる方は引越し回数が多いようなイメージでしたが、北海道の方と比べると回数に差があるように見えます。
この結果から、北海道の方は引越し機会も多いのかもしれません。
他にも北海道では5年前と現在の住所が異なる方の割合も27.9%となり、全国で最も多い結果です。
その一方で、引越し回数の少ないランキングを見ると、日本海側の東北地方や北陸地方が中心となっています。
2回引越すだけで平均以上になることから、引越しを好まない可能性も考えられます。
また、5年前と現在の住所が異なる方の割合が最も少ないのは和歌山県で、13.4%という結果もあります。
和歌山県の方は、その地で長く生活することが好きであったり、地域や環境が好きであったりするかもしれません。
この結果から、地域や環境に合いやすい場所がそれぞれあり、自分に合った環境であれば長く住む傾向にあると推測できます。
引越しのメリット

上記の結果から、平均的な引越し回数や年代によって引越し理由などがある程度決まっていることがわかりました。
そこで、気になるのが引越しのメリットです。
ここでは、どのようなメリットがあるか見ていきましょう。
人生の転機にできる
今まで生活していた環境から新しい環境になる際には、これをきっかけとした人生の転機にもできるでしょう。
特に就職や転職などは代表的な例であり、新しい環境で生活を送ることで今まで関わることのなかった人間関係が生まれます。
自分自身の中で新しい何かに気が付くこともあり、これをきっかけに人間的な成長が見込める可能性もあるでしょう。
引越しがきっかけになって人生の転機になることは多く、珍しいことではありません。
気分を変えて心機一転したい方は、引越しを人生の転機にできるでしょう。
インテリアやレイアウト変更ができる
引越しをすると、今までの間取りやレイアウトも変更できます。
新しい部屋に合わせてインテリアやレイアウトを変えることで、気分も一気に変わるでしょう。
家具を全て変えなくても、配置を変えるだけで部屋の雰囲気も変わります。
また、引越しをきっかけにカーテンを変えるだけでも印象が変わるでしょう。
最近は、DIYグッズも豊富になってきたので貼って剥がせるリメイクシートなどを活用すれば、今までと同じ家具やアイテムでも違った雰囲気にできます。
気分を変えたいなら、引越しも大きなメリットになるでしょう。
不用品を断捨離できる
引越しは部屋にある物を全て見直すきっかけになり、大規模な断捨離が可能になるでしょう。
引越しの際には全ての荷物を搬出するため、日常的には触らない場所にある物を見る機会が増えます。
この時に、改めて自分の荷物を見直せるため、不用品を一気に断捨離できるのがメリットです。
引越し先によっては、以前よりも収納スペースが狭くなるケースもあり、今のままでは荷物が入りきらないこともあるでしょう。
このような場合に、収納を最優先に考えて使っていないものや捨てようか迷っていたものを処分するきっかけになります。
生活の利便性が高まる
引越しすることにより、今までよりも学校や職場に近い位置に拠点を移すことも可能です。
前回の引越しでは学校や職場に近い位置に住めなかった場合でも、新たな引越しによってより利便性の高い環境になる可能性もあるでしょう。
最初の引越しで諦めていた部分を新たな引越しで実現できる可能性もあり、これによってより生活の質や利便性の高い暮らしやすい生活が送れます。
ローンや家賃を見直せる
引越しはお金がかかるイメージがあるでしょう。
実際に引越しそのものはお金がかかってしまいますが、一時的な費用なので継続して必要なお金ではありません。
そして、引越しをきっかけに新たなローンを組み直したり、家賃を見直したりできれば、継続して必要な費用を見直すことができます。
生活を送る中でかかる費用は大きな割合を占めていて、住んでいるだけで固定費として一定の金額が必要です。
家賃やローンの場合、固定費を見直すことは難しく、金額を下げるのも困難でしょう。
しかし、引越しによって今の固定費よりも安い場所を見つけて快適に生活することは可能です。
引越す前に引越しで何がプラスになるか、固定費がどれだけ変わるかを見直せば大きなメリットになるでしょう。
固定費を考え直せる
固定費は住宅ローンや家賃だけではありません。
ガス、電気、水道代、ネット回線などを見直すきっかけになります。
ライフラインに関するお金は命にも関係することなので、大幅な節約は難しいのですが、固定費として金額がかさんでくると生活も厳しくなるでしょう。
特に賃貸物件の場合は、大手の会社が提供している内容よりも安いものを見つけたとしても勝手に変更できないケースが多いです。
住んでいる部屋や家によっては事前に契約している所から変更できないため、安い契約に変えたくてもできないことがありますが、引越しによってこれらの固定費を変更できるのがメリットです。
引越しによって電気、ガスなどの固定費を見直して、契約の変更ができれば大きくプラスになります。
また、既にネット使用料が家賃などに含まれている場合、この分の固定費を減らせるでしょう。
ライフステージに適した生活ができる
人生のライフステージは事前に計画できない部分もあります。
しかし、引越しをきっかけにライフステージに適した生活に変えることができるでしょう。
結婚、出産、子どもの成長などをきっかけにして、今の環境では快適に生活できないと考えた場合、引越しでその時期に適した生活になります。
子どもが小さいうちは、部屋数も多くてある程度の広さを求めたり、学校から通いやすい地域で生活したりします。
しかし、子どもが成長して家を出た場合、以前のような部屋数の多さがあっても掃除や換気などに追われて不必要に感じるでしょう。
その時のライフスタイルに合わせて、部屋数や家の広さなどを変えていくことで生活面での快適さが向上するだけでなく、経済的な費用を軽減できるでしょう。
環境を一新できる
引越しは大変なイメージが強くありますが、精神的な部分でも大きなメリットが得られます。
それは、気分転換や環境の変化を変えることができる点です。
引越しの理由として多いのは、進学、転勤、就職が中心です。
環境の変化は時として、体調の悪化や心身の疲労になることもありますが、新たな気分で励むきっかけに変わることもあります。
近年、働き方の変化によってリモートワークを推奨する企業も多くなり、今まで住んでいた環境から好きな環境で仕事ができるようになりました。
また、家での過ごし方についても変化があり、都心で働いているからといって都心に住まなくてはならないという考えを捨てるケースも増えています。
このような考え方の浸透によって、今まで住んでいた家を変えたい、気分を変えたい、住んでいる環境を変えたいという考えから引越しをする方も増えています。
引越しにより、生活する環境を変えられるだけでなく、ライフスタイルに適した家で生活できるなど、新鮮さや気分転換としてもメリットが得られるでしょう。
新しいコミュニティが作れる
引越しは住む家が変わるだけでなく、周辺の環境が一新する場合もあります。
そのため、周りに住んでいる人や環境が変わることで、今までとは違ったコミュニティを構築できるでしょう。
今まで近くになかった場所や環境などに触れる機会が増えていくと、これまで出会わなかった人に出会うきっかけも生まれます。
新しい人との出会いは新鮮であり、新たな興味や趣味になる可能性もあるでしょう。
新しい環境に馴染むのは大変な印象ですが、引越しがきっかけで好転することもあり、今までの人生になかった新鮮さをもたらしてくれるでしょう。
また、新しいコミュニティへの参加によって素敵な相手に巡り合う機会もあります。
積極的に参加するのは慣れてからでないと不安かもしれませんが、一歩踏み出すことで大きな変化になるでしょう。
環境に合わせる能力が高まる
引越しは近場になることもあれば、全く縁もゆかりもない土地に行くこともあります。
人間は、元々生活している環境をそのまま維持したいと考える傾向にあるため、引越しをきっかけにこれから生活する環境や生活に早く慣れようと自然と努力するものです。
特に、生活習慣などが異なる地方などに引越した場合は、このような能力が高まり、環境の変化に対応しようとする能力が強く働きます。
新しい情報を収集したり新しい道を覚えたりと、日常的に生活に関係することを吸収していくことで環境に合わせる能力が高まるでしょう。
何度も引越しを経験している場合は、このような環境の変化や新しいことへのチャレンジにも抵抗がなくなり、スムーズに環境に合わせる能力が高くなっています。
その結果、引越しで環境が変わる楽しさやメリットも多く感じるでしょう。
引越しのデメリット

引越しをすると、新しい環境での生活がスタートします。
新生活に胸を躍らせる方もいるでしょう。
しかし、引越しに伴って様々なデメリットもあるため注意が必要です。
費用や手間に関連するデメリットが多いため、それぞれを詳しく解説していきましょう。
引越し費用がかかる
引越しをするにあたっては支出を気にする方も多いはずです。
引越しをするにしても、引越し業者に作業を依頼するため引越し費用を用意しなければいけません。
費用は、移動距離や荷物の多さ、時期によって異なります。
費用を節約するために自分で荷物を運ぼうと考える方もいますが、大きな荷物を運ぶ手間がかかり、トラックを用意する必要もあります。
トラックを借りるにしても費用がかかるので、どの程度費用が発生するのかあらかじめ把握しておきましょう。
新居を借りるための費用がかかる
引越しをする費用以外にも、新居を借りる費用もかかります。
敷金・礼金・仲介手数料が一般的で、敷金は家賃の1~2ヶ月分が相場です。
退去時に返還されるケースもありますが、修繕が必要になればその費用に充てられるため、戻ってくる費用も減ってしまいます。
また、礼金の相場も家賃の1~2ヶ月分となります。
こちらは敷金とは違い、返還されない費用です。
物件によっては礼金のない物件もあるので、費用を抑えたい場合は礼金なしの物件を選んでみてください。
また、仲介手数料は不動産会社に支払う費用です。
賃貸契約の成立報酬として支払う費用で、家賃の1ヶ月分+消費税が上限と定められています。
その他にも、新しい家具や家電の購入費用がかかるため、事前にある程度のお金を用意する必要があるでしょう。
新居探しの手間がかかる
新居となる物件を探さなければ引越しができません。
希望に合う物件探しは楽しさもありますが、なかなか良い物件が見つからないと不安も大きくなりストレスも溜まってしまいます。
内見も必要になるため、様々な物件を見学して体力的にも疲れてしまうケースもあります。
不動産会社とのやりとりも必要になるため、人と接することが苦手であれば、苦痛を伴う作業です。
また、新居が決定したら引越し業者を探す必要もあります。
業者によって費用やサービス内容が異なるので、比較をしながら最適な業者を選びましょう。
荷造りをする手間がかかる
引越しの際には、新居に持ち込む荷物を梱包する必要があります。
荷物が多くなければ手間もかかりませんが、量が多いと荷造りにも時間がかかるため精神的にも疲れてしまうはずです。
仕事と並行して行わなければいけないため、作業が進まずに引越しギリギリで荷造りが終わるケースもあります。
後で慌てないためにも、しっかりと計画を立てておきましょう。
変更手続きに手間がかかる
引越しをすると住所が変わります。
そのため、様々な手続きが必要になるのです。
賃貸物件の解約手続きをはじめ、転出・転入手続き、免許証や保険の登録情報変更手続きなどがあり、大きな手間となってしまいます。
電気やガス、インターネットといったライフラインの手続きは特に重要です。
「引越し初日に使えない」とならないためにも、開通手続きは引越し当日に合わせて行いましょう。
引越しをするなら何月がおすすめ?

引越しには閑散期と繁忙期があります。
引越しをする人が少ない時期が閑散期となり、引越しをする人が多い時期が繁忙期です。
費用を抑えて引越しをしたいのであれば、閑散期を狙って引越しをしましょう。
おすすめの時期や時期ごとの特徴を解説していきます。
引越しをするなら6月or10月がおすすめ!
1年の中でも6月と10月は引越しが少ない時期と言われています。
閑散期とも呼ばれる時期で、コストを抑えた引越しが可能です。
6月、10月それぞれの特徴をみていきましょう。
・6月
6月はジューンブライドとなり結婚をするカップルが多い時期です。
そのため、一人暮らし向けの物件が増える時期でもあります。
カップルが結婚し、一緒の住宅に住むため、一人暮らし用の物件を手放すためです。
しかし、ファミリー向けの物件の需要が高まるため、新築物件情報が豊富にある時期でもあります。
広い物件に引越しをしたい、家族で住める物件を探しているといった方々もタイミングが合えば希望に見合う物件を見つけられるはずです。
・10月
10月は企業の人事異動に伴う引越しが増える時期です。
ファミリーやカップル向けの物件も出やすい時期なので、豊富な物件の中から自分の理想とする住まいを探せるでしょう。
また、年末まで空室状態が続くことを避けるために家賃や敷金・礼金などが低く設定されているケースもあります。
物件によっては、魅力を感じてもらえるように設備の入れ替えを実施するケースもあり、暮らしやすい環境が整えられている可能性もあります。
より希望に合った物件を探したい場合は、この時期に合わせて引越しを検討してみましょう。
引越しの繁忙期は1~3月!
1月~3月までの期間は、引越しの繁忙期にあたります。
その中でも1月は比較的落ち着いている傾向があり、費用も比較的安価です。
しかし、既に進学先が決まっている学生や就職先が決まっている方もいるため、部屋探しを始める人が増えてくる時期です。
良い物件があればすぐに埋まってしまうでしょう。
2月~3月は、進学や就職、転勤など、新生活に合わせて物件探しや引越しをする方が多くなる時期です。
特に2月は3月に入居したい方が物件探しをする時期なので希望する物件が見つかりにくいです。
家賃の交渉も難しいため、費用を抑えたくても値引き交渉ができないケースがあります。
そして3月は引越しをする方が多くなるため、引越し費用が高くなります。
業者は予約が埋まっている状態となるため、新規予約が取りにくい時期です。
希望とする日にちに引越しができない可能性もあるため、できる限り早めに新居探しや業者探しをすることが大切です。
その他の時期の特徴
上記以外の時期には、どんな特徴があるのでしょうか。
詳しくみていきましょう。
・4月
4月も繁忙期にあたる時期です。
特に前半は引越しする方も多い傾向があるので費用も割高となります。
しかし、下旬になるにつれて費用も徐々に落ち着いていきます。
物件数は少ないですが、ゼロではないのでじっくり探せば希望に見合う物件を探せるはずです。
・5月
5月にはゴールデンウィークがあるので、休みに合わせて引越しをする方もいます。
そのため、費用も高くなりがちです。
しかし、ゴールデンウィークを避けた機関であれば落ち着いているので予約も取りやすく費用も抑えられています。
物件も6月のジューンブライドに合わせて増えてくる時期なので、入念にチェックしてみてください。
・7月
学生が夏休みに入ると家族連れが引越しをするケースが増えてきます。
費用を抑えたいのであれば、夏休みを避けた上旬がおすすめです。
・8月
夏休みやお盆と重なるので引越しをする方が多い時期です。
特にお盆は会社が休みなので、その時期に合わせて引越しをする方も多いです。
物件数もそれほど多い時期ではないため、抑えた価格でゆっくりと引越しを検討したいのであれば、時期をずらすことも検討してみてください。
・9月
9月は人事異動や転職が増えてくる時期です。
そのため、引越しをする方も多くなり費用も割高となります。
特に下旬にかけて引越しする方が増えていくため、9月に引越しをしたいのであれば上旬がおすすめです。
ただし、引越しを検討する方が増えるので物件数は多いです。
引越しをしなくても、この時期から物件探しをすれば希望に見合う住まいを見つけやすいでしょう。
・11月
11月は閑散期となる時期です。
繁忙期が落ち着いて引越しをする方が減るので引越し費用も割安です。
費用を抑えたいのであれば11月もおすすめの時期となります。
物件数に関しても少ない時期ですが、落ち着いて探せるのでゆっくり物件探しをしたい方に向いている時期と言えます。
・12月
年末以外は比較的安価な価格で引越しができます。
12月中に引越しを終えたい場合は、中旬までに終えられるように計画を立てて作業を進めていきましょう。
ただし、年明けからの引越しに備えて物件数が増えてくる時期です。
物件を探す時期としてはおすすめなので、豊富な中から自分の希望に沿った住まいを探せるはずです。
閑散期に引越しをするメリット・デメリット

6月を含めた閑散期に引越しをするメリットやデメリットを解説していきます。
引越しをする時期を決める際の参考にしてください。
メリット
まずは、閑散期に引越しをするメリットです。
・費用を抑えられる
繁忙期は閑散期と比較して2倍ほどの費用がかかります。
閑散期は引越しをする人自体が少ないので、通常よりも引越し費用を安めに設定している業者も多いです。
そのため、費用を抑えた引越しが可能です。
より費用を抑えたいのであれば、週末ではなく平日に引越しをするほか、運ぶ荷物を少なくしましょう。
・交渉がしやすい
閑散期にあたる時期に大家さんが避けたいことの1つが長期間空室を出すことです。
空室期間が増えてしまえば利益が無くなるため、空室を無くすためにも家賃や敷金・礼金を値下げするケースもあります。
また、空室期間を延ばすくらいなら交渉に応じた方が利益を得られるため、
契約の際には交渉もしやすいです。
・不動産会社に相談しながら物件選びができる
繁忙期でも不動産会社は対応してくれますが、一人ひとりにかけられる時間は限られています。
人気の不動産会社であれば、時間ごとに予約をしないと相談できないケースもあります。
しかし、閑散期であれば不動産会社も時間の融通が利くので相談しやすいです。
要望を伝えればニーズに沿った物件探しのサポートをしてくれるので、理想の物件と出会える可能性も高くなります。
デメリット
閑散期に引越しをする最大のデメリットは物件数の少なさです。
閑散期は物件数も減るため、希望の条件に見合う物件になかなか出会えない可能性もあります。
しかし、じっくりと探せば魅力的な住まいを探せるはずです。
不動産会社に相談をしながらゆっくりと物件探しをしてみてください。
ただし、時期によっては繁忙期に向けて物件数が増えるケースもあります。
タイミングが良ければ条件に見合う住まいを探せるので、焦らず待っていましょう。
繁忙期に引越しをするメリット・デメリット

最後に繁忙期に引越しをするメリット・デメリットをご紹介していきます。
メリット
最初に繁忙期に引越しをするメリットです。
繁忙期ならではの魅力としては物件数が豊富にある点です。
特に2月~3月の時期は入居する人だけではなく退去する人も多いため、閑散期には見つからないような、より魅力的な物件に出会える可能性が高まります。
今後引越しを検討しているなら、一度繁忙期の時期に合わせて物件を探してみて、理想とする物件と出会えたら本格的な引越しへと向けて動き出してみてください。
デメリット
繁忙期に引越しをするデメリットは以下の通りです。
・費用が高くなる
前述したように繁忙期は引越し費用が高くなってしまいます。
引越し費用は距離や荷物の多さによって決まります。
少しでも費用を抑えたいのであれば、持って行く荷物を少なくするといった対策が必要です。
・早めに決断しないと希望の物件が無くなる
繁忙期は物件数が増える時期ですが、人気の物件や魅力の多い物件は早い段階で入居者が決まってしまいます。
気に入った物件があったとしても、同じように魅力を感じている人もいるため、じっくり検討していると先を越されてしまいます。
条件に見合う物件があれば早めに不動産会社に連絡をして、契約手続きを進めていきましょう。
・交渉がしにくい
繁忙期は入居する人が多くなるので、家賃や敷金・礼金が高めに設定されているケースもあります。
そのため、値下げ交渉を試みようと考える方もいますが、値下げをしなくても入居者がくる可能性があるため、交渉には応じない不動産会社も多いです。
交渉をせずに契約を進めるか、違う物件を改めて探していきましょう。
引越しのメリットやデメリットをご紹介してきました。
人生の転機になり、新生活に向けて胸が高鳴る方も多い引越しですが、メリットだけではなくデメリットもあります。
時期を考えずに引越しをすれば、予想よりも支出が多くなり後悔する可能性もあります。
メリットだけではなくデメリットも理解してから引越しを進めてみてください。