自宅で気軽にインターネットを使いたい場合、とても便利なのがWi-Fiです。
Wi-Fiは、無線通信技術なのでLANケーブルを使用せずに機器同士をネットワークで接続してくれます。
とても便利な方法となっていますが、一戸建てにインターネット環境を構築する際にはどのような手順で行えばいいのかわからない方もいるでしょう。
この記事では、一戸建てのインターネット環境を構築する方法、Wi-Fi使用の流れ、メリットやデメリットに加えて導入方法や各回線の特徴などもご紹介します。
回線がつながりにくい時の対処法についても解説するので、インターネット環境やWi-Fiについて知りたい方は参考にしてみてください。
目次
一戸建てにインターネット環境を構築するには
一戸建てでインターネット環境を構築する際には、どのような手順で行うのでしょうか？
ここでは、一戸建てでインターネット環境を構築する手順をご紹介します。
回線の種類を知る
一戸建てでインターネット環境を構築する前に、どのようなインターネット環境が利用できるかを知っておきましょう。
一戸建てでは光回線、モバイルWi-Fi、ホームルーターが使用できます。
ここでは、回線の種類について解説します。
光回線
光回線とは、光ファイバーを使ったインターネット回線のことです。
インターネットから通信局、通信局から自宅といった流れになり、他のインターネット回線と比較すると最も速いとされています。
回線を使うためには開通工事が必要となり、工事費用、契約事務手数料などが初期費用としてかかってきますが、多くの機器を使う場合は利便性が高いです。
近年、スマート家電などの発展により、家電をインターネットに接続する機会が増えました。
複数の端末を安定して通信できるのが、光回線の大きな特徴です。
モバイルWi-Fi
モバイルWi-Fiは、軽量でコンパクトな通信端末です。
モバイルWi-Fiは、自宅に限らず外出先や移動中でもインターネットに接続できるのが特徴です。
複数の端末の同時接続が可能で、開通工事などは不要となります。
スマホの通信量節約ができ、中には通信制限を設けていない場合もあります。
海外などの旅行先に持っていくことが可能です。
ホームルーター
ホームルーターは、コンセントに差すだけでWi-Fiが利用できる機器です。
置くだけWi-Fiなどと呼ばれることもあり、工事不要で利用できます。
ホームルーターは、電波でインターネットを拾いWi-Fiに変える仕組みです。
同時に様々な端末につなげられ、設定も簡単なのが特徴です。
回線契約する
これらの種類について理解したら、どの種類を使うかを決めてから回線契約をしましょう。
インターネット回線の状況を把握してから回線契約するのが望ましいです。
同じ光回線であったとしても、各社のプランなどで大幅に内容が異なります。
使用しているスマホと同じ会社の光回線を使うと、より料金がお得になるケースもあるので、様々なパターンで比較してから検討してみてください。
そして、光回線を利用するにはプロバイダが必要です。
プロバイダは、インターネットの入り口のような役割を持っていて、鍵を開ける権限を持つ存在だと認識しましょう。
そのため、光回線を契約しただけでは利用できません。
光回線とプロバイダがセットになったものなら、料金もお手軽で使いやすさもあるのでおすすめです。
提供エリアに含まれているかどうか、光コンセントの有無、工事許可などを確認してから回線契約をしましょう。
開通工事をする
光回線とプロバイダを決めたら開通工事の申し込みをしましょう。
提供エリアに関しては、光回線の場合は公式サイトなどで確認できます。
賃貸物件の一戸建ての場合、工事許可がないと光回線契約ができません。
光ファイバーケーブルは外壁に穴を開けて通すため、管理会社や大家さんに確認してからにしましょう。
一戸建ての場合、回線工事に関しては立ち合いとなり、平均2時間程度の時間がかかります。
Wi-Fiルーターを準備する
光回線が利用できる環境かどうかを確認したらWi-Fiを準備しましょう。
インターネットとつながっているモデムにWi-Fiルーターをつなげると、一戸建てで家族が複数のデバイスを使ってインターネットが利用できます。
光回線の場合、データ通信量が無制限で定額プランになっているのがほとんどです。
通信料を気にすることなく利用できるだけでなく、通信についても安定しています。
アパートなどの集合住宅のように、いくつもの世帯で回線をシェアすることがないので、光回線の特徴となる通信速度の速さを実感できるでしょう。
これで、インターネットが利用できるようになります。
現在のWi-Fiを引越し先でも使用したい場合の流れは？
現在使用しているWi-Fiを、引越し先でも使用したいと考えた場合、そのまま使用できるのでしょうか？
ここでは、現在のWi-Fiを引越し先でも使用したい場合の流れや手続きなどをご紹介します。
最初の引越し先の内容を確認しよう
まず、引越し先の内容について確認しておきましょう。
知っておきたい内容は以下のとおりです。
・エリアの範囲内かどうか
新たに一戸建てに引っ越す時に、同じWi-Fiを使いたいと検討している場合は、引越し先の地域がインターネット回線事業者とプロバイダの対応エリア内かどうかを確認しましょう。
対応エリアに含まれている場合は、そのまま引越し先でも問題なく使用できますが、対応エリア外の場合は継続して利用できません。
エリアの範囲内かどうかを確認し、範囲外だった場合は他の業者へ乗り換えするのが望ましいです。
また、モバイルWi-Fiなら特別な手続きは不要です。
光回線など固定回線なら移転手続きが必要ですが、東日本と西日本の場合は、条件などで同じプランが利用できない可能性も念頭に置いておきましょう。
・一戸建てのインターネット回線設備について
光回線、Wi-Fiの使用を検討している場合、一戸建てで既にインターネット回線設備があるかどうかを確認してみましょう。
回線工事がされていない場合、自宅への引き込み工事が必要になります。
一戸建ての賃貸住宅の場合は、管理会社もしくはオーナーから工事の許可を得なければできません。
工事ができないとなった場合は、他の方法でWi-Fiを利用する手続きへ変更しましょう。
・契約しているインターネット回線やプロバイダの手続き先や方法について
現在、契約しているインターネット回線事業者とプロバイダにそれぞれ引越しの手続きをします。
手続きの内容に関しては、ウェブサイトから手続きが可能です。
もし、引越し先で同じインターネット回線やプロバイダを使用しない場合は、現在加入している契約の解除、引越し先で利用するサービスへの新規加入手続きが必要になります。
・現在の部屋のインターネット回線の撤去
引越し前になったら、現在部屋で使用しているインターネット回線の撤去が必要です。
回線の撤去は、きちんと解約や転居の連絡が済んでからです。
何もせずに、撤去してしまうと料金だけ支払う形になってしまうだけでなく、新居で使用できない可能性があります。
手順に従って進めていきましょう。
マンション、またはアパートなどの賃貸物件で回線工事をした場合は、引越し前に管理会社やオーナーにインターネット回線の撤去について確認しておくと安心です。
・新しい一戸建てでの開通工事立ち会い
新しく一戸建てに引っ越す場合、光回線導入のための立ち会い工事をして光電話などのケーブルを引き込む必要があります。
これらの手術が完了したら、パソコン、ネットなどが利用できる環境になってモデムでの作業が完了したら依然と同じように利用できます。
引越し先でも同じWi-Fiを使用するメリット・デメリット
引越し先でも同じWi-Fiを使用する場合、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか？
【メリット】
・違約金などがかかりにくい
Wi-Fiなどは、条件や契約によって一定期間の使用が約束されているケースがあります。
よくあるのが、2年間の継続使用で年間料金の割引、長期契約でサービスが受けられるなどです。
その条件をクリアしていれば、引越し先で同じWi-Fiを使って割引やサービスが受けられます。
・初期費用が抑えられる
新たにWi-Fiなどを購入すると費用がかかります。
もし、引越し先でも同じものが利用できるなら、初期設定や登録などの手間、労力や費用などをかけずに使用できるでしょう。
・ホームルーターなら引越しも簡単
ホームルーターは、コンセント1つで簡単に回線の引越しが可能です。
手軽さがあり、面倒な手続きも必要ないので光回線が使えない地域や一戸建てでも簡単で使いやすいでしょう。
回線工事に必要なものがいらないだけでなく、月額料金の安さや同時接続台数の多さなどの魅力もあります。
【デメリット】
・引越し先で使用できない可能性がある
インターネットの回線業者によっては、対応エリアが限定されているケースがあります。
特に、東日本と西日本では異なるケースも少なくないため、新たな契約に変えなければならない場合もあります。
そのため、引越しした後に以前と同じWi-Fiを使おうと考えていたとしても、対応エリア外で使用できないケースもあるでしょう。
引越し先で使用できるかどうかは、事前に確認しておかないとインターネットが使えずに困ってしまいます。
・工事費用がかかる
新たに一戸建てで同じWi-Fiを使おうとしても、引き込み工事がされていない場合は新たな工事費用や事務手数料がかかります。
工事費用をかけたくない場合は、今まで使っていたWi-Fiではなく、新たに契約したり乗り換えキャンペーンを利用したりすることで、通常よりも安く工事できる可能性もあるでしょう。
しかし、これらのタイミングと合わない場合は、これらの費用をすべて負担しなければなりません。
引越し先でWi-Fiを乗り換えるためのステップ
引越し先でWi-Fiの乗り換えをする場合、どのような手順で行うのでしょうか？
ここでは、乗り換えのステップについてご紹介します。
Wi-Fiの契約を確認する
Wi-Fiの乗り換えを検討している場合は、現在の契約内容、オプションなどを確認しておきましょう。
新たに契約する業者とどのような点が違うのか、お得になるのはどの部分かなどが比較しやすいです。
また、契約する業者を探す時はサービス内容や利用料金だけでなく、キャンペーンが開催されているかどうかもチェックしておきましょう。
キャンペーンの開催期間に乗り換えができれば、さらにお得になります。
キャンペーンでは新規契約費用や事務手数料分の還元など様々なものがあり、契約時に発生する費用が抑えられるので確認しましょう。
引越し後に使用するWi-Fiの契約
引越し後の一戸建てで使うWi-Fiを決めたら契約をします。
光回線の契約をする場合、新たに引越す一戸建てで光回線工事がされていない場合は工事日程などの調整が必要です。
もし、賃貸物件の場合は必ず不動産会社もしくはオーナーに許可を取り、工事可能かどうか確認してください。
ここで許可が得られれば、光開通工事を申し込むことができます。
工事の許可が得られない場合は、モバイルWi-Fiやホームルーターの契約を検討してみましょう。
これらの場合は、申し込むとルーターが送られてきます。
入居後すぐに使用できるので、工事なども不要です。
利用していたWi-Fiを解約する
引越し後に同じWi-Fiを使わない場合、これまで使用していたWi-Fiの解約手続きを行います。
引越しの日程に合わせて解約を行います。
この手順に関しては、各業者によって異なるのでホームページや電話で確認しておきましょう。
解約したことで違約金が発生する可能性もあるので、早めに契約内容を確認しておくと安心です。
モデムやWi-Fiルーターをレンタルしていた場合は、返却手順に沿って返しましょう。
新居で新たにWi-Fiが利用できるか確認する
引越し先の一戸建てでWi-Fiが利用できるかどうかを確認してみましょう。
光回線工事が行われる場合は、回線工事業者の方が開通テストなどをしてくれます。
その後、各自接続可能かどうかをチェックしてみましょう。
もし、回線がつながらない場合はその場で相談できます。
モバイルWi-Fiやホームルーターの場合は、機器が届いたら説明書に沿って進めていきます。
この場合も、パソコン、タブレット、スマホなどの機器がインターネットに接続できているかどうか動作確認しておくと安心です。
結局どの回線がいいの？それぞれのメリット・デメリット
インターネット環境を構築するには、いくつかの方法があります。
その中でどれを選んだらいいか迷ってしまう人もいるでしょう。
そこで続いては、結局どの回線が良いのか知るために、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
ホームルーターのメリット・デメリット
ホームルーターのメリット・デメリットには、以下のような点が挙げられます。
【メリット】
メリットは、携帯事業者がスマートフォンとセットでサービスを提供しているケースが多いため、セット割が利用できる点です。
セット割を利用すると、月額料金が割引になったり、端末価格の割引キャンペーンを受けたりできます。
また、工事の必要もありません。
自宅の工事をしたくないけれど、固定回線の代わりとなるWi-Fiが欲しいといった場合にもおすすめです。
【デメリット】
デメリットには、速度が遅くなる可能性がある、無線接続なので通信が不安定になってしまうことがある、持ち運びできないタイプが多い、といった点が挙げられます。
工事をせずに使用できるホームルーターですが、携帯の電波を使うので場合によっては通信が安定しません。
また、通信速度も光回線と比較すると遅く感じる可能性があります。
容量が大きいオンラインゲームなどのコンテンツを利用したり、複数の端末で同時に接続したりする場合は、快適性を損なうことも考えられます。
持ち運びに関しても、原則としてできないといったケースもあるため、あらかじめ確認しておきましょう。
モバイルWi-Fiのメリット・デメリット
モバイルWi-Fiのメリット・デメリットには、以下のような点が挙げられます。
【メリット】
メリットは、持ち運び可能、リーズナブルな料金で利用できるサービスが多いといった点です。
モバイルWi-Fiという名の通り、自宅以外の場所でも使用できます。
外出先でスマホを使う機会が多い人におすすめです。
光回線やホームルーターと比べてみると、月額料金が安いケースも多いため、毎月の金銭的な負担を軽減できます。
【デメリット】
デメリットは、速度がホームルーターよりも遅くなることがある、無線接続なので電波状況に左右される、充電が切れてしまうと使えなくなる、といった点です。
モバイルWi-Fiは持ち運びができますが、最高通信速度や同時接続可能な端末数が優れたものでなければ、ホームルーターよりも通信速度が遅くなってしまう場合があります。
一軒家で使っている場合、誰かが外に持ち出してしまえば、他の家族はWi-Fiを使えなくなってしまいます。
また、携帯の電波状況に左右されることも、デメリットだと言えるでしょう。
このことから、家族が同居する一軒家よりも一人暮らしにおすすめです。
ケーブルテレビのメリット・デメリット
ケーブルテレビのメリット・デメリットには、以下のような点が挙げられます。
【メリット】
メリットは、速度を気にしなければリーズナブルな料金で利用できる、ケーブルテレビならではのチャンネルを視聴できる、といった点です。
ケーブルテレビは、通信速度によって月額料金が変わるケースが多いので、遅い速度でも良いならリーズナブルな料金で利用できる可能性が高いです。
また、ネットとCS放送などをセットで利用することで安くなるといったパターンもあります。
【デメリット】
デメリットは、通信速度が遅くなる場合がある、光回線を使ったプランは高くなりやすい、BSやCSを見るにはチューナーが必要になる、といった点です。
ケーブルテレビは、ネット通信にテレビ配線用の同軸ケーブルを使っている場合があるので、速度が遅くなってしまう可能性があることを覚えておいてください。
また、光回線と違ってアンテナを使わないので、BSやCSを見るにはチューナーが必要になり、リモコンが増えてしまいます。
光回線のメリット・デメリット
光回線のメリット・デメリットには、以下のような点が挙げられます。
【メリット】
メリットは、高速なのでインターネットを快適に使える、携帯事業者とのセット割がある、ケーブルが細くて目立ちにくい、といった点です。
光回線は、基本的にどれを選んでも通信速度が高速なので、インターネットを快適に使用できます。
そのため、複数の家族が動画を見たり、オンラインゲームをしたりしても、問題なく利用できる可能性が高いです。
携帯事業者とのセット割を使えるケースもあるため、お得に利用したい場合にもおすすめです。
工事をしないと使えませんが、業者に全てお任せでき、工事代が実質無料になるキャンペーンもあります。
【デメリット】
デメリットは、サービスによっては料金が高くなる、申し込んでから使えるようになるまでに時間がかかる、といった点です。
光回線は選択するサービスによって月額料金に大きな差が生まれるので、いくつかを比較してから選ぶようにしましょう。
月額料金が安く見えても、プロバイダの契約が別途必要になる場合もあるため、確認しておいてください。
また光回線は、申し込んでから工事まで1～2ヶ月程度かかってしまう場合があるので、引越しをする際は早めに契約する必要があります。
一戸建てなら光回線が安心？その理由とは
一戸建てに引越しをするのであれば、光回線が安心だと言われています。
次は、その理由についてみていきましょう。
家族全員が使っても通信速度が低下しない
一戸建てに暮らしていると、家族全員がインターネットを使うといった場面も珍しくありません。
そのような時、複数の端末で1つの回線をシェアすることになるので、通信速度が低下しにくい光回線が適しています。
ただし、Wi-Fiを接続する際、ルーターの規格によっては接続台数に上限があるといったパターンもないとは言い切れないため、家族の人数を踏まえたルーター選びが必要不可欠です。
また、働き方改革の一環でテレワークを今後も継続する企業は一定数あると考えられます。
それだけではなく、動画配信サービスのユーザーも増えているので、自宅の通信環境を整備することは必須だと言えます。
このような点を踏まえて考えてみても、光回線の導入はメリットが大きいのです。
データ通信は無制限で利用できる
光回線を導入すると、基本的にデータ通信量は無制限となります。
そのため、音楽や動画の視聴、オンラインゲームなどもサクサクと快適に利用できます。
一方、モバイルWi-Fiだと毎月使えるデータ通信量が制限されているケースが多く、ホームルーターも速度制限がかかってしまう場合があるのです。
光回線でも利用するサービスによっては1日の通信量を制限されることもありますが、一般的な利用頻度ならWi-Fiの使用に問題が生じることはほぼないでしょう。
戸建て住宅なら回線のシェアをせずに済む
一戸建てに引越しをして光回線を導入するのであれば、1戸に1回線引き込めます。
つまり、集合住宅のように複数の世帯でシェアすることはありません、
利用者が多くなるほど通信速度は遅くなってしまいますが、家族だけで使うならそのような心配も基本的にはないのです。
光回線の大きなメリットである通信速度の速さを損なわずに済むため、一戸建てに光回線は非常におすすめです。
IoT家電を使う際に便利になる
近年、エアコンや電子レンジ、冷蔵庫、ロボット掃除機などにIoTの技術を取り入れたスマート家電が普及しつつあります。
家電をインターネットに接続し、離れた場所にいてもスイッチのオンオフやタイマーなどの設定ができる優れものです。
「令和3年版 情報通信白書」では、「操作が楽で利便性が高い」「エネルギー消費を節約できる」などの理由から、IoT端末は世界的に増加傾向にあることがわかります。
スマート家電が増えれば増えるほど、インターネットに接続する端末も増えていくので、通信が安定している光回線の導入は前向きに検討すべきだと言えるでしょう。
無線LANルーターを2台設置する方法も
無線LANルーターが2台あるのであれば、それをつなげて使えます。
無線LANルーターを2台設置する方法やそうすることで生まれるメリット・デメリットについてみていきましょう。
無線LANルーターを2台設置する方法とは？
ここでは、無線LANルーターをブリッジモードで設置する方法について解説します。
・2台の無線LANルーターを無線LANでつなぐ
設置したいルーターを用意し、それぞれを無線LANでつなぎます。
つなぐ際は、1台目の無線LANルーターのインターネットポートにLANケーブルをつないだら、1台目の無線LANルーターのLANポートと2台目のインターネットポートにLANケーブルをつないでください。
間違えるとインターネットに接続できなくなります。
・親となるルーターを接続し、起動させる
次に、親機となる1台目のルーターを起動させます。
2.4GHzと5GHzのいずれが動作しているかチェックし、SSIDやパスワードを設定しましょう。
・子機となるルーターをブリッジモードで起動させる
2代目のルーターは、子機として使います。
ルーターモードで使うと二重ルーターになってしまうので、ブリッジモードに切り替えることを忘れないようにしてください。
ブリッジモードにするとルーター機能が使えなくなるため、電波干渉が発生しなくなります。
2台設置するメリット・デメリット
2台設置するメリット・デメリットには、以下のような点が挙げられます。
【メリット】
メリットは、一軒家であってもどの部屋でもインターネットを使えるようになる、通信速度を上げられる、といった点です。
無線LANルーターを設置しても、壁を挟むだけで電波が届きにくく成るといったケースは珍しくありません。
また、通信速度も複数のデバイスを1台のルーターにつなぐよりも早くなるため、メリットは大きいです。
【デメリット】
デメリットは、電波干渉で接続が不安定になってしまう可能性がある、オンラインゲームができなくなる場合がある、外出先からスマート家電にアクセスできなくなる場合がある、といった点です。
このようなデメリットが生じる可能性もあるため、把握しておく必要があります。
二重ルーターになっていることが原因で起こるケースが多いので、設定を確認してみましょう。
回線がつながりにくい時の対処法
Wi-Fiルーターを使っていても、回線がつながりにくくなる場合があります。
最後に、そうなった時の対処法についてみていきましょう。
ルーターの置き場所を変える
つながりにくいと感じる場合は、まず置き場所を変えてみてください。
家の中心付近に置いたり、インターネットをつなげたい機器の近くに置いたりすると、改善される場合があります。
また、部屋と部屋の間にあるドアを開けておくだけでも、電波状況が変わる場合があるので試してみると良いでしょう。
中継器を使う
ルーターの置き場所を変えても改善されない場合は、中継器を使うという方法があります。
中継器は、その名の通り電波を中継してくれる機器で、ルーターだけでは電波が届かない場所や家の中全体の電波を良くしたい場合などにおすすめです。
インターネットの使用環境をチェックする
ルーターには、接続できる機器の上限が設けられているので、いくつもの機器を接続している場合は、つながりにくくなります。
ルーターの説明書を確認し、何台まで接続できるのか確認しておきましょう。
接続している数が多いと、それが原因となっている可能性が高いです。
Wi-Fiルーターを再起動する
Wi-Fiルーターを再起動することで改善する場合もあります。
Wi-Fiルーターだけではなく、パソコンやスマホも再起動してみてください。
再起動によって、機器の一時的な不安定さが解消されるためです。
テレビとWi-Fiルーターをつないでいる場合は、テレビも主電源のオンオフをしてみるのが効果的な場合もあるので、試してみましょう。
Wi-Fiの周波数帯を5GHz帯に変更する
「電子レンジを使っている時にWi-Fiがつながりにくくなる」「テレビを見ているとWi-Fiが途切れてしまう」といった場合は、Wi-Fiのチャンネルを変えてみてください。
2.4GHz帯から5GHz帯に変更するに変えると改善される可能性があります。
5GHz帯は2.4GHz帯と比べて、電波干渉が起こりにくいためです。
しかし、障害物の影響を受けやすい、通信距離が長くなると不安定になる、といった特徴もあるので、使い方によっては2.4GHz帯の方が良い場合もあります。
Wi-Fiの趙西に合わせて2.4GHz帯と5GHz帯を使い分けるようにすれば、快適にインターネットを使えるようになるでしょう。
Wi-Fiルーターを買い替える
これまでに紹介した方法を試しても改善されない時は、Wi-Fiルーターやスマホ、パソコンのいずれかに不具合が生じている可能性があります。
古い端末を使っている場合は、寿命を迎えていることも考えられます。
Wi-Fiルーター本体の寿命は4～6年、通信規格の寿命は2～6年、セキュリティの寿命は2～5年と言われているので、買い替えの目安にしてみてください。
4～5年程度使っているルーターであれば、買い替えも検討してみましょう。
一戸建てに引越しをする際、Wi-Fiの回線をどうするか悩むケースも少なくありません。
回線選びで迷っているのであれば、今回紹介した改善ごとのメリット・デメリットを踏まえて選んでみてください。
そうすることで、引越し前のまま使っていいのか、変えるべきなのかなども判断しやすくなるでしょう。
