マンションは湿気が多い?快適に過ごすために知っておきたい湿気対策をご紹介!

マンション湿気

エントランスや廊下を清掃する必要がない、防犯性が高いといった理由から、マンションを選択する方は多いです。
しかし、マンションは湿気が多く、カビが発生しやすいという心配があるという声も少なくありません。
実際、マンションの湿気が気になり、対策が欠かせないというケースはよく見られます。
では、なぜマンションは湿気が多いのでしょうか?
また、湿気がこもりやすい部屋を避けるにはどんなことに気を付ければ良いのでしょうか?
今回は、マンションに湿気が多いと言われる理由や、マンションの湿気対策などをご紹介します。
湿気に悩まされたくないという方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

マンションに湿気が多いと言われる理由は主に3つ

マンション湿気

近年、「高気密高断熱の家」が住宅の新たな基準になりつつあります。
しかし、高い気密性によってマンションに湿気がこもっているのでは?と言われるケースもあります。
実際、気密性の高いマンションは湿気がこもりやすいのでしょうか。
まずは、マンションに湿気がこもりやすい理由を見ていきましょう。

気密性が高いのに換気が上手くいっていないから

気密性が高いマンションは、建物を建てる時にできる隙間を最低限に抑えているため、室内と室外の空気の出入りが少なくなります。
空気の出入りが少ないということは、湿った空気も外に逃がしにくくなるのです。
しかし、すべての高気密マンションに湿気がこもってしまうというわけではありません。
なぜなら、ほとんどの高気密マンションではしっかりとした換気計画が行われているからです。

高気密マンションと言われれば聞こえは良いですが、換気計画が考えられていないマンションでは、湿気を逃がせず、結露まで発生してしまうこともあります。

戸建てに比べて窓が少ないから

戸建てに比べて窓が少ないのも、湿気がこもりやすい原因になることがあります。
例えば空気を入れ替えたい時、対角線上にある窓を2ヶ所開けられれば、短時間で汚れた空気と綺麗な空気を交換できます。
しかし、マンションとなると、窓が対角線上にないことも多いでしょう。
そうなると、湿気を逃がすためにサーキュレーターを用意する必要があるなど、手間やお金がかかってしまいます。

調湿性が低いから

マンションは鉄筋コンクリート造や鉄骨造であるため、木造のアパートなどに比べて調湿性が低いです。
特に、アパートからマンションに引っ越したなどのケースだと、調湿性の違いに戸惑う方は多いでしょう。
木造の場合、湿度が高い時に湿気を吸収し、湿度が低い時に湿気を放出してくれます。
一方で、マンションの造りだと調湿性が期待できません。

湿気の原因と言われている気密性にはメリットも多い!

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先ほどお伝えしたとおり、気密性が高いと湿気がこもりやすいと誤った認識をしてしまう方が少なくありません。
実際は、高気密のせいで湿気がこもるわけではありません。
さらに、高気密だからこそ得られるメリットは多くあるため、「湿気がこもりやすいから」と高気密マンションを諦めてしまうのはもったいないと言えます。
次は、高気密マンションのメリットを見ていきましょう。

室温の維持がしやすい

気密性が高い家は、室温を維持しやすいため、冷暖房にかかる費用を節約できるというメリットがあります。
室温が維持できる理由は、隙間が極めて少ないからです。
また、気密性が高いことによって、家中の温度を一定にすることも可能です。
気密性が低いと、温度ムラが目立つことが多く、ヒートショックを引き起こす可能性も高めてしまいます。

温度ムラをなくすことによって、健康、快適、安全に暮らせるのです。
ちなみに、室温の維持がしやすいマンションで言えば、断熱性の方が重要なのでは?と考える方が多いかもしれません。
しかし、断熱性だけを高めても、家中に隙間があれば外気の侵入を許すことになるため、室温の維持も難しくなってしまいます。
冬は暖かく、夏は涼しい断熱性の高い家に住みたいという場合は、気密性についてもしっかり確認しておく必要があるでしょう。

汚染物質の侵入を防げる

気密性の高いマンションは、汚染物質が室内に侵入するのも防いでくれます。
隙間風すら入ってこられないほどの気密性なので、花粉はもちろん、黄砂、PM2.5といった細かい粒子さえ阻止できるのです。

気密性の高いマンションに住むと、花粉症の症状が軽減するといったケースもあるようです。
アレルギーの方やその他病気を気にせず暮らしたいという方は、気密性を重視したマンションを選ぶと良いでしょう。

換気効率がアップする

安心安全、快適に暮らすためには、計画的な換気が欠かせません。
しかし、高性能な換気システムが導入されていても、家に隙間が多ければ、上手く換気ができなくなってしまうのです。
気密性が考えられていないマンションでは、換気に特化した設備が備わっていても、家中の隙間から給気してしまい、設備の良さを最大限に活かすことができません。
気密性が高ければ、計画的に綺麗な空気を確保でき、健康にも良い影響を与えるでしょう。

もちろん、こもりやすいと言われる湿気もしっかりと逃してくれます。

建物が劣化するスピードを抑えられる

マンションが劣化する理由の1つは、結露です。
結露は湿った空気が冷やされることで起こる現象ですが、高気密マンションでは外気と室内の空気が触れ合うことはありません。
湿った空気は計画的な換気によって室内から外へ排出されるため、結露の心配がなくなるのです。

結果的に建物が老朽化するのを抑制でき、長く安心安全に暮らせるようになります。

湿気がこもりやすい部屋の特徴

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では次に、湿気がこもりやすい部屋の特徴を見てみましょう。
湿気がこもりやすい部屋を避けたい時に参考にしてみてください。

鉄筋コンクリート造

鉄筋コンクリート造のマンションは調湿性が低いため、湿気がこもりやすいと言えます。
加えて、コンクリートに含まれる水分が5年~10年かけて放出されることも湿度が高くなる理由と言われています。
築古の場合は放出され切っている可能性が高いですが、築浅の場合は余計に湿気を感じることも少なくないでしょう。

コンクリート打ちっぱなし

コンクリート打ちっぱなしの部屋は、クールな印象を与え、手を加えなくてもおしゃれに見えることから、とても人気があります。
しかし、コンクリート打ちっぱなしの部屋は、通常の鉄筋コンクリート造のマンションよりも湿気がこもりやすいと言えます。
鉄筋コンクリート造は湿気が溜まりやすいため、調湿機能が備わったクロスなどを採用し、カビの発生を抑えるのが基本です。
つまり、コンクリート打ちっぱなしの部屋は、そういった対策をしている鉄筋コンクリート造の部屋よりもさらに湿気がこもりやすいと言えます。

日当たりが悪い

日当たりが悪い部屋と聞くと、日中も部屋が暗い・冬は寒いなどのデメリットが思い浮かぶかもしれません。
しかし、日当たりの悪さは室内の湿度にも大きく関係してきます。
日中の日差しは、部屋の中に差し込むことで室内の空気を乾燥させてくれます。
日当たりが悪ければ、日差しが差し込まれないため、室内の空気が湿ったままになってしまうのです。

風通しが悪い

風通しが悪い家は、空気の循環が上手く行われないため、湿った空気も室内に停滞しやすくなります。
窓の数が少なかったり、一方向にしかなかったりするマンションは特に風通しが悪く、湿気がこもりやすくなるのです。
また、空気の入れ替えをしづらくなることから、嫌なニオイがこもりやすくなるのも風通しが悪いマンションの特徴です。
ここで注意したいのが、窓が対角線上にあっても風通しが悪いマンションもあるということです。
代表的なのが田の字型の間取りで、窓は対角線上にあるものの、常に開けておける窓は少ない傾向にあります。
例えばお風呂場の窓は、防犯上の観点から閉めておくことの方が多い場所です。
そのため、様々なことを考慮しながら窓を開けなければならず、換気が億劫になり、結果的に湿気がこもってしまうケースが少なくありません。

下階

暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まるといった性質上、1階は寒くなりがちと言われていましたが、新築マンションであればその心配はあまりありません。
また、1階というと、下の人がいないので気兼ねしなくて済む、一戸建てのように暮らせる、庭があるなど、メリットが多いことも事実です。
しかし、その分、1階は地面に近いところにあるため、地面や地下の湿気をダイレクトに取り込んでしまい、湿気に悩まされるケースが多いのです。
つまり、上階よりも下階の方が湿気はこもりやすいと言えます。

近くに水辺がある

湿気がこもりやすいかどうかは、周辺環境によっても左右されます。
マンションの近くに川や湖といった水辺がある場合は、湿気がこもりやすい可能性があります。

地面や地下の湿気を取り込んでしまうのと同様、水辺があれば、蒸発した湿気がマンション内に入り込んでしまうのです。
住宅の近くに水辺があると、のどかで雰囲気も良いですが、湿気対策が欠かせないため、諦める方が多くいます。

特に湿気の影響を受けやすい場所とは?

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マンションに湿気がこもりやすい理由や湿気がこもりやすい部屋の特徴はわかりました。
しかし実際は、湿気がこもりやすいからといって、すべての部屋が湿気の影響を大きく受けるというわけではありません。
マンションには、「湿気の影響を受けやすい場所」があります。
つまり、湿気の影響を受けやすい場所を日頃から気にしておくことで、湿気がどれくらいこもっているのか・行っている湿気対策は上手くいっているのかなどを確認することができます。
ここからは、特に湿気が影響しやすいと言われている場所をご紹介します。

キッチンをはじめとする水回り

キッチン、洗面所、浴室、トイレといった水回りは、元々湿気が溜まりやすい場所です。
加えて家の湿度がアップすれば、結露が発生する可能性も高くなるでしょう。
また、食品カスや石けんカスはもちろん、皮脂汚れがつきやすいため、カビも繁殖しやすいです。
日頃の掃除やお手入れだけでなく、湿気対策が欠かせない場所の1つと言えます。

クローゼットや押入れ

クローゼットや押入れを普段から解放している方は少ないのではないでしょうか。
閉め切っているクローゼットや押入れは、湿度・温度ともに高くなりやすいと言われています。

湿気が溜まっても換気されず、停滞したままになってしまうのです。
また、掃除の優先順位が低くなりがちな場所でもあるため、ホコリなどが溜まり、カビが好む環境になってしまうのも特徴です。
気づいたらカビだらけになっていたというケースは少なくありません。

寝室

寝室自体には換気口があり、湿った空気も逃せるようになっているのが一般的です。
しかし、時期によっては湿気がこもりやすくなり、それを布団やマットレスが吸収してしまうことがあります。

布団やマットレスが湿ったまま放置すると、必然的にカビが生えてしまうのです。

普段動かさない家具の裏側

洗濯機、冷蔵庫、食器棚などの裏側は、湿気の影響を受けやすいです。
普段動かさない家具の裏側は、空気の循環もほとんど行われないため、湿気が溜まったままになってしまいます。
日頃から掃除をしている場合は問題ありませんが、年に1回だったり、1度も手を付けてなかったりすると、カビの温床になっている可能性があるでしょう。

畳は湿気の影響を受けやすい場所です。
元々畳には湿気を吸収し、空気中の湿度を調節してくれる機能があります。

古い畳よりも新しい畳の方が吸収能力は高いため、新築などに住む場合は注意が必要でしょう。
とはいえ、畳の調湿機能は、上手く使うことでとても役に立ちます。
畳なしという条件を付けてまで諦める必要はないと言えます。

窓が多い部屋

窓が少ない=換気しづらいということで、窓が少ない家は湿気がこもりやすいと言われます。
しかし、窓が多い部屋は、湿気の影響を大きく受けてしまう場所の1つなのです。
特に日中と夜間の温度差がある時期は、結露が溜まりやすく、カビの原因にもなり得ます。

窓が多いから湿気がこもらないと短絡的に考えるのではなく、窓の位置や数、立地なども考慮しながら決めていくことが求められるでしょう。

マンションの湿気対策として効果的な方法13選

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マンションの湿気で悩んでいるなら、以下の対策を試して快適な暮らしを手に入れましょう。

窓を開けて換気をする

マンションでジメジメとした湿気に悩んでいるなら、換気をして湿気を室外に排出しましょう。
効果的な換気方法は以下のとおりです。

・窓は対角線の方向で2ヶ所以上開ける
・換気の回数は1時間に1回、5~10分を目安に行う

室内に人が多くいると呼吸や発汗で水蒸気量が増えるので、湿気も高くなりやすいです。
人が多く集まっている際には、こまめに換気するよう心掛けてください。
また、押し入れやクローゼットの扉も換気をする際に開けると内部にまで風が通るので、湿気対策になります。

意識的に換気扇を回す

キッチンや洗面所、トイレや浴室などの水回りは湿気がこもりやすいです。
カビを防ぐためにも換気扇は意識的に回すようにしましょう。
特に浴室は使用した後は水蒸気で溢れているため、すぐに換気扇を回してしばらくの間付けておくと安心です。

カビが発生しやすい場所でもあるので、換気扇を回して空気を循環させましょう。

除湿機能のある家電を活用する

雨が降っている時や風通しの悪いマンションであれば、除湿機能のある家電を使うと湿気対策ができます。
除湿機やエアコンの除湿機能を使って湿気を排出しましょう。
その際、サーキュレーターを使用すると空気の循環が良くなるので効果を高められます。

洗濯物を部屋干しする際にも使用して、湿気の溜まりにくい部屋を目指しましょう。
除湿機を使う場合、定期的に排水タンクに溜まった水を捨てる必要があります。
フィルターの掃除やタンクの乾燥など、メンテナンスをすることで、除湿機のカビの発生も防げます。

部屋全体の温度差を作らないよう心掛ける

寒い時期には暖房を使用して部屋を暖めれば快適な空間になります。
その際には、暖房効果を高めるためにも部屋の扉を閉めてしまう方もいるはずです。
しかし、部屋の扉を閉め切ってしまうと通気性が悪くなり、湿気の逃げ場もなくなってしまいます。
湿気が溜まれば結露が発生し、カビやニオイ、腐食の要因となります。
湿気対策のためにも定期的に扉を開け、湿気が通る道を作ってあげましょう。

換気も行えば、部屋に溜まっている湿気を外に排出できます。

家具の配置変えをする

空気の通り道を作るためにも家具の配置には注意してください。
マンションの部屋の湿気対策としては換気が有効ですが、玄関から各部屋、各窓まで空気がスムーズに流れなければ、うまく換気ができずに湿気が溜まったままになってしまいます。
背の高い家具で道を塞がないように、タンスや本棚といった高さのある家具は端に寄せるといった工夫を施しましょう。

壁に家具をくっつけない

外に面している壁は外気と室内で温度差があるので、壁に湿気が溜まりやすくカビが発生しやすい環境になってしまいます。
家具を設置する際には壁にピッタリとつけるのではなく、壁から少し離して置くようにしてください。
マンションの場合、特に角部屋は外に面した部屋も多いので、家具を設置する場合は注意してください。

結露はすぐに拭き取る

湿気が多いと窓に結露が出やすくなります。
そのまま放っておくと、窓周辺にカビが発生するだけではなく、カーテンにもカビが写ってしまう可能性があります。
カビが発生すれば黒く汚れ、見た目が悪くなるだけではなく、健康被害が起こる危険性もあります。
結露が出た際には、すぐに拭き取るようにしてください。
拭き取る方法としては、「下から上に」が鉄則です。

カビ予防のためにはアルコールも有効です。
拭き取る際にアルコールで周辺の拭き掃除を追加すれば、カビを防ぐことに役立ちます。

また、こまめな掃除が難しい場合は、結露を吸い取る給水テープの活用がおすすめです。
窓枠の下部分に貼るだけで、落ちてきた水滴を吸い取ってくれます。
定期的に交換をしないとカビの発生につながるので注意しましょう。

除湿剤を活用する

除湿剤は湿気対策として効果的です。
除湿剤は収納スペースに置くと、湿気を吸い取りカビやニオイの発生を防いでくれます。
様々な種類があるので、場所によって使い分けるとより効果的です。

・据置タイプ
小さな箱型になっており、棚や床に置いて除湿するタイプの除湿剤です。
押し入れやクローゼット、靴箱への設置がおすすめです。
湿気を吸い取るとタンク内に水が溜まっていくので、容量を確認して定期的に処分し、新しいものを設置しましょう。
安定しない場所に置くとタンクが傾いて水が漏れる可能性があるので注意してください。

・シートタイプ
シートになっている薄型タイプは、衣装ケースやタンスなど、衣類の除湿をするのにおすすめです。
薄いので収納の邪魔をせずに除湿できます。
設置する際には、吸湿面を受けにして置いてください。
下にして置いてしまうと、衣類で塞がれて除湿効果が弱まってしまいます。

・ハンガータイプ
ハンガーに除湿剤が付いているタイプです。
フックが付いているので、クローゼットに吊り下げやすい特徴があります。
薄型なので場所を取らない点も魅力です。
ただし、持続力が低いものも多いので、交換時期を確認して定期的に新しい除湿剤と交換しましょう。

新聞紙を活用する

新聞紙は吸湿性が高いです。
そのため、湿気対策にも有効なアイテムとなります。
湿気が高い場所に敷けば、除湿する役割があるので室内やクローゼット、靴箱など、湿気の気になる部分があれば敷いてみましょう。
紙なので自由に形が変えられる点がメリットです。

靴の中に丸めて置いたり、狭いすき間に畳んで置いたりと、様々な使い方ができます。
ただし、湿気を吸い取った新聞紙を使い続けると、カビが発生する可能性があります。
湿気対策で新聞紙を活用する場合は、定期的に交換しましょう。
湿気を吸い込んだ新聞紙は、天日干しをすれば何度でも使えます。
エコな湿気対策として、ぜひ試してみてください。

洗濯物を干す場所を変える

洗濯物を部屋干しする方も多いはずです。
天候を気にせず干すことができ、帰りが遅くなっても洗濯物が冷たくなる心配もありません。
しかし、部屋干しをすると室内に湿気が溜まりやすくなります。
特に梅雨の時期にはジメジメとした空間になり、洗濯物のニオイも気になってしまいます。
湿気対策を考えた干すスペースとしては、浴室がおすすめです。

浴室には換気扇があるため、室内よりも乾燥しています。
洗濯物も乾きやすいので、換気扇を付けたまま干すようにしてみてください。

クローゼットを整理する

クローゼットのカビやニオイが気になっているなら、湿気対策のためにも整理整頓をしましょう。
衣類や小物が多いと、高温多湿な状態になるのでカビやダニにとって快適な環境になりやすいです。
空気の通り道を作って湿気が気にならないクローゼットにするためにも、必要のない衣類や小物は処分してください。

また、着用した衣類には汗による湿気や皮脂のニオイが付着しています。
まだ着れるからとクローゼットにしまうのではなく、洗濯をするか、除菌消臭剤をスプレーして、乾燥させてから片付けるようにしましょう。

下駄箱の掃除を定期的に行う

下駄箱はマンションの中でも湿気がこもりやすい場所です。
雨で濡れたままの靴や汗が付着した靴をそのまま収納してしまえば、下駄箱内に湿気が放出されてしまいます。
カビやニオイの原因にもなるので、必ず乾燥させてから収納することが大切です。
除湿剤や新聞紙を活用すると湿気対策に有効です。
また、下駄箱は一番下の段に湿気がこもりやすいです。

湿気を吸収しやすい革靴を置いてしまうとニオイが気になりやすくなるので、革靴は上段に置くようにしてください。

湿度を高めない生活を心掛ける

湿度を高めないためには、水蒸気をできるだけ発生させない生活を心掛ける必要があります。
以下のようなアイテムを使用している場合は、水蒸気が発生しやすいので、よりこまめな換気を行ってください。

・ガスストーブやガスファンヒーターを使用している
・水槽で熱帯魚や淡水魚などを飼育している
・観葉植物を部屋の中で育てている

ガスストーブやガスファンヒーターは、運転時に水蒸気を発生させます。
水槽も水が蒸発して湿度が高まるので注意してください。
観葉植物も、水分を含んだ土が室内にあるので、水蒸気が発生して湿度が高まりやすいです。
こまめに換気をして湿気対策を行いましょう。

湿気に悩まされにくい部屋選びのポイント

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マンション選びによって湿気に悩む・悩まないが決まります。
快適に生活し続けるためにも、湿気に悩まされにくい部屋選びのポイントを解説していきます。
マンション探しの参考に役立ててください。

立地に注意する

マンション選びで湿気を考える際には、立地に注目してみましょう。
川や湖など、水辺の近くのマンションは湿気で悩みやすいです。

窓やベランダからの眺めが良く、心地の良い暮らしができると考えますが、水が蒸発することで周囲の湿度が上がってしまいます。
その結果、マンション内も湿気が溜まりやすいので注意が必要です。
また、マンションの周辺に日差しを遮る高層ビルがないかも確認してください。
日当たりの悪い家は湿気がこもる要因です。
風通しが悪くなる原因にもなるので、高い建物に囲まれたマンションは避けて部屋選びをしましょう。
その他にも、草木が多い場所に建つマンションや周辺の土地の水はけが悪い場合も湿気が高くなる原因です。
周辺環境をよく調べてマンション選びをしていきましょう。

高層階の部屋を選ぶ

湿気を気にせず生活したいなら、低層階よりも高層階の部屋を選んでください。
マンションの1階は地面からの影響を受けやすいので、湿気に悩まされる可能性が高いです。

また、防犯面から窓が開けにくい場所でもあります。
窓が開けられなければ換気もできないので、湿気対策を行えません。
湿気を気にせず生活するためにも、地面からの影響を受けにくい高層階の部屋を選択しましょう。

風通しが良く、湿気対策にもなる窓を採用したマンション

窓は湿気対策を考えた部屋選びで重要なポイントです。
マンションの場合、部屋に窓が1つだけしかないケースもあります。
その場合、換気がしにくく湿気を排出しにくいです。
換気ができ、風通しを良くするためにも2つ以上の窓がある部屋を選ぶようにしてください。

また、窓の種類も大切です。
1枚ガラスの窓ではなく、複層ガラスや二重サッシを採用しているマンションであれば、結露を抑える効果が期待できます。

結露の発生を完全になくすことはできませんが、1枚ガラスの窓と比較すると結露が気になりにくいです。

内見時のポイント

マンションを探す際、内見をすることが一般的です。
湿気の多さを判断するポイントがあるので、参考にして内見をしてみてください。

・窓枠の結露
外気と室内の温度差は結露を発生させ、湿気の要因となります。
内見時には、窓枠に結露がないか確認してみてください。
結露がない場合も、窓や窓枠に結露の跡がないかチェックしてみましょう。

・窓枠の腐食や変色
窓枠に木材が使われていると、結露によって腐食や変色、シミやカビが発生する危険性があります。
内見時には、綺麗に掃除がされているケースが多いですが、よく見るとカビの跡や水シミの跡が付着している可能性があります。
また、窓枠やその周辺部分のみ修繕されている場合は、結露が発生して腐食や変色をした可能性があります。
窓枠周辺のみ不自然に修繕されている場合は注意しましょう。

・壁紙の剥がれや凹凸
壁紙が剥がれていたり、凹凸があったりする場合は、湿気が原因で不具合を起こしている可能性があります。
接着剤が不足しているケースや施工不備の場合もありますが、湿気が多いだけでも壁紙が浮いてしまうケースがあります。
内見時には壁紙も入念にチェックしてみてください。
特に、湿気が溜まりやすい外に面した壁やクローゼットや押し入れの中の壁紙は、湿気によるダメージが表れやすいです。
よく観察してみましょう。

・クローゼットや押し入れのニオイ
湿気が多いマンションは、カビ特有のニオイがあります。
ニオイが最もわかりやすい箇所が収納スペースです。
クローゼットや押し入れ、下駄箱など、収納スペースがあれば、必ず開けてニオイを確認してみましょう。

今回は、マンションで問題になりやすい湿気について解説してきました。
マンションは、気密性が高いので湿気がこもりやすいです。
湿気が多いと、水回りや収納部など、様々な箇所に不具合が生じてしまいます。
湿気に悩まないためにも、今回ご紹介した湿気対策を施し、快適な空間を手に入れましょう。
また、これから部屋選びをする際には、立地や部屋の場所、窓など、様々な部分を考慮して、部屋選びをしてみてください。
内見時には、窓周辺や壁紙など、不具合がないかチェックをして、湿気に悩まされない住み心地の良いマンションを探していきましょう。