アパートで暮らしていると、いつの間にか虫が出てくることがあります。
自分では清潔にしていて、虫が入ってこないようにしているつもりでも、侵入してくる場合があるのです。
虫が部屋にいると気持ち悪いと感じてしまう人が多いでしょう。
そこで今回は、アパートに発生する虫の対策について解説します。
虫の種類や発生しやすい場所ごとの対策を紹介するので、虫で悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
目次
いつの間にか部屋の中に!虫の侵入経路
いつの間にか室内に侵入しているように思われる虫ですが、実は侵入経路があります。
まずは、どのような侵入経路で入り込むのか解説していきます。
自分と一緒に部屋へ侵入
あなたが部屋を出入りする時に小さい虫が一緒に入ってしまうことがあります。
気が付かないうちにカバンや服などにくっついていて、そのまま部屋に入ってしまうのです。
ほとんど気が付かないので対策は難しいでしょう。
自分と一緒に部屋へ侵入するケースが多いのは、蚊やハエ、コバエなどです。
ドアポストから侵入
ドアポストから入り込むこともあります。
郵便物などを入れる時に偶然入り込んでしまうなどのパターンが多いです。
このような場合も、蚊やハエ、コバエが入ってきやすいとされています。
窓やベランダから侵入
鍵を閉めていないと、窓にはほんのわずかですが隙間ができます。
そのちょっとした隙間から虫が入り込んでくる可能性もあります。
網戸があれば問題ないように思えるかもしれません。
しかし、歪みや破れがあると、その隙間から侵入してしまうので要注意です。
また、網戸を使う時は右側に寄せるのがおすすめです。
設計上、左側に寄せると隙間ができてしまうので、虫の侵入経路を作っていることになります。
窓を開けて空気を入れ替えするなら、左右どちらに網戸があるのか確認するようにしましょう。
窓やベランダから侵入することが多い虫は、蚊やカメムシ、ゴキブリです。
通気口・換気扇から侵入
通気口・換気扇から侵入から入り込む場合もあります。
外とつながっているので、虫が入ってきやすい場所となっているためです。
基本的にはフィルターがあるので入ってくることはほぼありません。
しかし、古いアパートだとフィルターがないパターンもあります。
身に覚えがないのに虫が発生したら、通気口や換気扇をチェックしてみましょう。
通気口・換気扇から侵入してくるケースが多いのは、蚊やハエ、コバエ、ゴキブリです。
排水溝・エアコンのホースなどから侵入
排水口・エアコンのホースなども外とつながっていることから、虫の侵入経路になりやすいです。
排水溝には食べカスがあったり、汚れがこびりついていたりするため、ゴキブリの餌になります。
ゴキブリの発生を抑えたいなら、定期的に清掃やチェックをするようにしましょう。
排水溝・エアコンのホースなどから侵入することが多い虫はゴキブリです。
虫が発生しやすいアパートの特徴
虫は、どんな場所でも発生するものです。
しかし、比較的虫が発生しやすいアパートもあるのです。
続いては、どのようなアパートだと虫が発生しやすいのか、その特徴について解説していきます。
近くに商業施設・飲食店・コンビニがある
アパートの近くに商業施設や飲食店、コンビニがあると、虫は発生しやすくなります。
食べ物を取り扱っていたり、ゴミが多く出ていたりすることが原因と考えられます。
そのような場所は、餌を求めてハエやゴキブリなどの虫が集まりやすいです。
1階がコンビニや飲食店などのテナントになっているマンションも、虫が発生する可能性があります。
そのため、虫が苦手な場合はそのような物件を避けるのが無難と言えます。
また、近くにゴミ捨て場がある場合も同様です。
利便性は高いですが、ゴキブリなどの虫が発生しやすいので、苦手な人は苦痛に感じてしまうことが考えられます。
自然が多い公園や水場がある
自然が多い公園や水場が近くにあると、緑豊かなので魅力的だと感じる人も多いです。
しかし、自然が多いとその分虫も多くなるので注意が必要です。
窓から見える景色が気に入って選んだけれど、虫が発生してストレスを感じてしまったといったケースもあります。
カメムシやムカデが苦手な人は特に注意してください。
自然が多い=虫が多いと考え、自然豊かな場所を選ぶなら虫と共存する覚悟を持つようにしましょう。
どうしても虫が嫌な場合は、自然が多いエリアでの生活は避けるのが無難です。
隙間が多く、気密性が低い
木造建築などの種類によっては、わずかですが隙間ができてしまいます。
最近の建物は技術が進歩したことで隙間は昔より少なくなっています。
しかし、気密性の高さは物件によって異なるものです。
築年数が経過している物件だと、経年劣化によって隙間ができていることもあります。
虫はちょっとした隙間から入り込んでしまうので、そのような物件は要注意です。
機密性の高い物件に暮らしたいなら、鉄筋コンクリート造などのアパートを選ぶようにしましょう。
風通しが悪い場所にある
虫が集まりやすいのは、日当たりや風通しが悪くジメジメした場所です。
同じアパートでも部屋の位置によって日当たりが悪くなってしまうことも珍しくありません。
そのため、部屋選びをする時は向きや周囲の建物などを加味し、風通しが良さそうな部屋を選ぶようにしましょう。
内見ができる場合は、窓を開けた時の様子も合わせて確認しておくのがおすすめです。
なぜアパートの1階は虫が出やすいのか?
アパートは1階に虫が出やすいと言われています。
同じ物件でも1階だけ虫が出やすくなるのはなぜなのか気になる人もいるでしょう。
なぜアパートの1階は虫が出やすいのか解説します。
地面に近いから
アパートの1階は、当然ですが地面から近いです。
ハエや蚊のように飛ぶ虫もいますが、アリやムカデのように地面を這う虫も少なくありません。
1階には、地面を這う虫が侵入しやすくなっています。
防虫剤の設置や、玄関扉を開けっ放しにしないようにするなどの対策が効果的です。
湿気が高くなりやすいから
1階の部屋は、2階と比べると日当たりが良くありません。
そのため、どうしても湿気がこもりやすくなってしまうのです。
虫は、湿気を好む特性があるため、1階は2階よりも虫が出やすいです。
小まめに換気をしたり、除湿器をつかったりして、室内の湿度が高くなりすぎないように調整すると虫の発生を抑えられる可能性があります。
ゴミ捨て場に近いから
ゴミ捨て場は、臭いが強くなりやすいです。
強い臭いがあると虫も集まりやすいため、ごみ捨て場に近くなる1階は虫が発生しやすいと言えます。
ゴミ捨て場の環境整備は、管理会社や大家さんの役割です。
ゴミがさんさんしていたり、臭いがきつかったりする場合は、管理会社や大家さんに相談してみましょう。
アパートに出現しやすい虫別対策方法
アパートに出現しやすい虫はどのような対策がベストなのか知りたい人もいるでしょう。
適した対策は虫によって異なるので、虫別に対策を知っておく必要があります。
では、どのような対策があるのかみていきましょう。
ゴキブリ
ゴキブリは、梅雨に繁殖期を迎える虫です。
対策をするのであれば、5月中にスタートするのがおすすめです。
5月の上旬に燻煙材を使用し、卵が孵化する2週間~3週間後にもう1度燻煙材を焚くと良いでしょう。
さらに、ゴキブリが侵入しやすい場所には毒エサ剤を置くとさらに発生を抑えられます。
玄関周りやベランダ、エアコンの室外機、窓際、プランターなどに設置すると効果が期待できます。
家への侵入を防ぐためにも効果的です。
ゴキブリが苦手なハッカやミントなどを玄関やベランダに置いておくという方法もあります。
ゴキブリ対策をより徹底したい時は、冷蔵庫の裏やコンロの下などゴミが溜まりやすい場所の掃除も行うようにしましょう。
ゴキブリは巣を作って繁殖すると、一気に増えてしまいます。
なかなか駆除ができない時は、害虫駆除業者に依頼してゴキブリ予防装置の設置も検討してみてください。
ハエ
ハエは、腐りかけた食べ物や糞便を餌とする虫です。
卵を産み付けられると大量に発生してしまいます。
ゴミの臭いだけではなく、明るいところにもハエは集まる傾向があります。
ハエ対策を行うのであれば、黄色っぽい光を発するタイプや防虫仕様の蛍光灯に変えるのがおすすめです。
さらに、台所の水をしっかりと除去しておくことも効果的な対策です。
蚊
蚊は、水たまりに卵を産む習性があります。
ベランダや庭の水たまりを放置しないようにするのが有効な対策となります。
雨が降った後は湿気が残っていて、産卵が活発になりやすいです。
蚊の産卵を防ぐためには、雨が上がった時に庭やベランダで蚊取り線香を焚くのがおすすめです。
室内は、蚊に効果が期待できる虫よけスプレーを使うと良いでしょう。
また、レモンなどの柑橘系、ローズマリー、ペパーミントなどのアロマオイルも効果が期待できます。
ダニ
室内にダニは発生するケースも珍しくありません。
室内に生息しているダニは、0.3mm程度のサイズが多く見られます。
肉眼では見えませんが、湿気を好む傾向があり、フケや垢を餌にしています。
そのため、布団などに住み着いていることが多いです。
基本的な掃除にプラスして、枕や布団、じゅうたんなどを天日干しして乾燥させるのがおすすめです。
しかし、室内のあらゆる場所に生息するので、完全な駆除は難しくなっています。
少しでもダニを減らすためには、除湿を徹底するようにしましょう。
ダニを駆除した後は掃除機をかけることも忘れないようにしてください。
ダニの死骸や糞などが残ったままだと、アレルギーの原因になってしまうためです。
アリやシロアリ
アリは、アパートの1階に発生するケースが多いです。
食べかすなどがあると集まってきやすいです。
屋外であれば、アリの巣や通り道に殺虫剤を撒くことで対策できます。
室内の場合は食べ物を密閉した容器に入れ、アリが寄り付かないようにするなどの対策が効果的です。
シロアリは、建材の木を食べてしまい、建物の倒壊を引き起こす恐れがある危険な害虫です。
ウッドデッキに被害を与えることもあります。
シロアリ対策は、家に湿気を溜めないようにしたり、定期的な点検を行ったりするのがおすすめです。
家の中に入り込まないようにするには、殺虫剤を使うと良いでしょう。
シロアリが発生するのは、4~5月です。
この時期になったら、侵入経路になりやすいと言われている場所に殺虫スプレーを散布しておきましょう。
シロアリの侵入経路になりやすいのは、トイレや浴室、玄関、花壇の柵、床下などです。
クモ
クモは、餌になる小さい昆虫が存在する場所に生息します。
室内に入ってくる経路としては、換気扇や排水口などがあります。
そのような場所にフィルターを設置したり、殺虫スプレーを撒いたりといった対策をすれば侵入を防げるので試してみてください。
しかし、クモの巣は別の対策が必要となります。
クモ専用のエアゾールを噴射しておくと、クモの巣が作られることを防げます。
ムカデ
ムカデが発生するのは、ネズミや昆虫がいる場所です。
他の虫がいるとムカデも発生しやすくなってしまうので、他の虫を除去することが対策となります。
ムカデが寄り付かないような環境を作ることが大切です。
ムカデ専用の薬剤を家の周辺に撒いたり、建物の隙間をできるだけ塞いだりするなどの対策も効果が期待できます。
ハチ
ハチには色々な種類がいて、中でも危険性が高いのは毒性が強いスズメバチです。
ベランダの室外機や軒下に巣を作るケースが多いです。
巣を作られる可能性がある場所に、スズメバチ用のスプレーを散布するといったおすすめです。
また巣ができてしまった場合でも、自力での除去はやめましょう。
万が一刺されてしまうと、アナフィラキシーショックが起こって死に至る恐れがあるためです。
シバンムシ
シバンムシは、非常に体が小さい虫です。
2mm~4mmほどなので、なかなか見つけられません。
シバンムシが好むには、気温が25度以上、湿気が70%以上となっています。
つまり、日本だと梅雨の時期から夏にかけて発生しやすいのです。
発生する場所は、穀物製品や乾物などが多い傾向があります。
特に、使いかけの小麦粉には注意が必要です。
クロバネキノコバエ
クロバネキノコバエは、小さい羽が生えている黒い虫です。
畑やプランター、植木鉢などに大量発生するケースが多く見られます。
水分が多い腐葉土から発生するという見方もありますが、キノコや有機肥料から出てくる場合もあります。
寿命が非常に短い虫ですが、大量発生するので不快感を覚えやすいです。
チャタテムシ
ダニと見間違えられることが多い虫がチャタテムシです。
蒸し暑い場所を好むので、夏から秋にかけて多く見られます。
畳や押し入れ、本棚、段ボール、食べ物などに付着します。
人間に危害を加えることはありませんが、チャタテムシが捕獲するツメダニが二次発生する可能性があるので要注意です。
ツメダニは、アレルギー発症の原因になるためです。
アパート入居後すぐにやっておきたい虫対策
これからアパートに入居しようと考えている場合、最初に虫に対する対策を取るのが良いでしょう。
アパート入居前に自分でできる虫対策を紹介していきます。
燻煙タイプの殺虫剤を使用する
家具などがまだ入っていない状態なら、燻煙タイプの殺虫剤がおすすめです。
オキサジアゾール系薬剤やピレスロイドを有効成分としている燻煙タイプは、煙と共に成分を部屋中に拡散させます。
煙の勢いで部屋中に成分を充満させるので、有効成分が短時間で充満しやすいです。
家具が入った状態だと、隅々まで煙が届きにくいです。
そのため、部屋に何もない状態で使用するのが適しています。
すでに住むだけの状態で使用するなら、クローゼットの扉や棚を出しておくと奥まで届きやすくなります。
ただし、おもちゃや食器などは煙が当たらないように収納するか、袋をかけておきましょう。
住宅に火災報知器が設置してある場合も、事前にカバーをかけておくと誤作動を起こしにくいです。
網戸が壊れていないか確認する
アパートの場合、最初から網戸が付いている場合と付いていない場合があります。
新築物件でない限り、以前の入居者も使用していた網戸の可能性があります。
入居する前に、網戸についてもチェックしておきましょう。
網戸が大きく破れていると気が付きやすいのですが、小さな穴だと気が付かないことも多く、穴の部分から虫が侵入することが多いです。
また、網戸の目の大きさによっても虫が通り抜けてきます。
一般的には、1.15mm四方の網目となる18メッシュが用いられていますが、網目よりも小さい虫はそのまますり抜けてしまいます。
どんな小さい虫の侵入も嫌な場合は、網戸に虫除けスプレーをかけておくのもおすすめです。
もし、網戸が壊れている場合は契約内容によって入居者かオーナーどちらかの負担になります。
入居がきまった時に網戸の破れを見つけたら、早めに不動産会社などに相談してください。
すぐに修繕できない場合は、補修テープなどで修繕すると効果的です。
虫が侵入しやすそうなところを探して塞ぐ
虫は玄関、ドアポスト、窓、通気口、エアコン、排水溝など、外と繋がっている部分から侵入してきます。
大きな隙間が出来やすい通気口や換気扇などは、フィルターを貼っておくだけでも虫対策が可能です。
特に築年数が経過したアパートは、シンク下部分が傷んでいる、排水パイプ脇に隙間がある、天袋の天井部分の隙間から屋根裏が見えるなど、思わぬところに隙間が開いている場合もあります。
虫は小さな隙間からも侵入してしまうので、家具が入る前に隙間を探して塞いでおくのも1つの方法です。
また、網戸の正しい閉め方を知らない場合も虫の侵入経路になってしまいます。
窓を全開にした時、網戸と室内の窓フレームが同じ位置に重なっていれば隙間はできません。
確実に虫の入る隙間をなくしたいなら、室内から見た時に網戸は向かって右側にするのが良いでしょう。
窓を半開きにした時に網戸が右側、網戸と室内の窓フレームを合わせて鍵が付いた室内の窓を半開きにすると、窓と網戸の隙間がありません。
正しい網戸と窓の閉め方を知るだけで虫の侵入を防げます。
殺虫剤を用意しておく
どんなに対策していても、帰宅時や洗濯物などについて室内に入り込んでしまうケースもあるでしょう。
また、傷んだ食品を置いていたことで虫が発生する場合もあります。
このような事態が起こっても慌てないように、事前に殺虫剤を用意しておくと安心です。
殺虫剤にも様々な種類があり、特定の虫に対して効果を発揮するものもあります。
ジェット噴射できるものなら、虫に近付きすぎることなく効果が得られます。
薬剤が気になる場合は、冷凍タイプの殺虫剤を用意しておきましょう。
畳の部屋があるアパートには、内部に生息するダニなどの害虫を駆除できる注入剤も適しています。
いくつかの殺虫剤を用意しておくと安心です。
日頃からできる虫対策とは?
入居する際にいくつかの虫対策をしていたとしても、それ以降気を付けていなければ虫は侵入してしまいます。
そのため、虫対策は日常的に行うと安心して生活できます。
そこで、日頃からできる虫対策について紹介していきます。
こまめな掃除を心掛ける
部屋を掃除しないと、ゴキブリやハエを中心とした虫が発生しやすいです。
食べカス、髪の毛、ホコリは、ゴキブリやダニの好物であり、衣類が散乱していたり、食べ物がきちんと片付けられていなかったりすると、徐々に集まってきます。
カツオブシムシは衣類を好み、コクゾウムシなどは食べ物に集まりやすいです。
中には目に見えない小さな虫もあるので、部屋をこまめに掃除して清潔な状態を保っておきましょう。
湿気の溜まりやすい布団はダニが多く生息しています。
陽射しの強い日が風通しの良い場所で天日干しをして、掃除機をかけるのがおすすめです。
目に見えない虫がいることを忘れずに、ホコリを溜め込まないようにしてください。
使わない段ボールは処分する
収納アイテムにしたり、何かの時に使おうとしたりと段ボールを保存している方はいませんか?
実は便利な段ボールですが、そのままにしておくと虫のたまり場になってしまう場合があるのです。
段ボールは、虫にとって適度な湿気と暗さのある最高な環境になっています。
隙間も程よくあることから、卵を産みやすい場所でもあります。
特にゴキブリ、ダニ、シロアリ、チャタテムシなどが段ボールで繁殖しがちです。
虫を発生させないためにも、使わない段ボールはできるだけ処分することをおすすめします。
もし収納で段ボールを使用したい場合は、市販されている段ボールを購入して使いましょう。
また、定期的に段ボールに虫がいないかチェックしてください。
ゴミは溜め込まない
部屋の中にゴミを溜め込むのも、虫が発生する原因の1つです。
特に生ごみを放置しておくと虫が集まってきやすく、食べカスが周辺にあるとアリも寄ってきやすいです。
空き缶やペットボトルを洗っていたとしても、臭いに釣られて集まってくる可能性があります。
特に夏場は窓を開ける機会も多く、暑さで臭いも出やすいです。
こまめなゴミ捨てによって虫が寄り着く前に捨てられるので、できるだけ溜め込まないようにしましょう。
食べ物を常温保存しない
封を開けた食べ物や長期保存できない食べ物を、常温のまま保存や放置しておかないようにしましょう。
食品に害を与える食品害虫は、食品工場や食品貯蔵庫などではよくいる虫です。
丁寧な管理をしていても発生しやすい虫なので、自宅でも食品の管理には注意しましょう。
食品に寄り付きやすい虫は、住宅内で増えていくものもいれば、繁殖力の強さで一気に大量発生するものもいます。
また、食べ物に付着したまま保存して繁殖していくケースもあるので、常温保存せずに冷蔵庫で保存したり、密閉容器に入れ替えたりしましょう。
食品害虫を寄せ付けない防虫アイテムを活用するのもおすすめです。
食虫植物や虫除けになるハーブを育てる
虫対策として有効な方法として、薬剤に頼ることなく自然の植物を使うのもおすすめです。
特にハーブは虫にとって刺激的な香りとなり、寄り付きにくくなります。
薬剤を使わないので、食品があっても安全に使えるのもメリットです。
虫除けに効果を発揮するのは、ペパーミント、ユーカリ、ゼラニウム、レモングラス、シトロネラなどです。
これらの植物は、蚊、ゴキブリ、ダニ、ハエなどを寄せ付けにくくする特徴があるので、キッチンやベランダに置いておきましょう。
他にも直接虫を捉えるハエトリソウ、ウツボカズラなどの食虫植物も適しています。
観葉植物にも虫対策を行う
室内に観葉植物を飾る方の多くいますが、実はこれらの植物にも適した虫対策を行わなければなりません。
植物には虫が寄り付きやすく、土や水受けをそのままにしておくとそこから発生しがちです。
さらに、有機質の土に虫が卵を産むこともあり、そのまま室内に置いてしまったことで虫が大量発生したケースもあります。
観葉植物を室内に置くなら、水受けはこまめに洗う、無機質の土に変える、虫が付きにくいガジュマルやパキラを育てるなどの対策をしましょう。
虫が発生しやすい場所別対策方法
虫は部屋のどこでも発生するのはありません。
特定の場所を中心として発生することが多いので、以下の場所には特別な虫対策を取るのが良いでしょう。
キッチン
生ごみや排水溝に汚れが付きやすいキッチンは、重点的な虫対策を取るようにしましょう。
生ごみは放置しないで毎日捨ててください。
そして、定期的に生ごみ入れを洗うようにしましょう。
排水溝に関しては、食べカスや洗剤カスが残りやすく、悪臭やヌメリが出やすいです。
定期的な排水溝の汚れ取りを行いながら、専用のクリーナー剤で排水溝の奥まで洗浄するようにしましょう。
浴室
湿気の多い浴室は、虫の発生しやすい条件が揃っています。
虫が好む環境を作らないように、浴室と排水溝の掃除を丁寧におこないましょう。
湿気を高い状態にしないように、入浴後は浴室全体に水をかけて温度を下げてからよく乾燥させてください。
そして髪の毛やシャンプーの残りが溜まりやすい排水溝には、専用のクリーナーや定期的な分解掃除が適しています。
玄関
虫が最も侵入しやすい玄関は、対策を取るのが難しい場所です。
そのため、虫を寄せ付けない玄関に変えていく必要があります。
玄関に市販の虫除けアイテムを置いたり、虫が寄りにくいハーブを置いたりするようにしましょう。
虫が苦手なレモングラス、ペパーミント、ハッカを中心に玄関周辺に置くと良いです。
本物の植物が置けない場合は、アロマオイルでも効果を発揮します。
また、照明の種類を変えるだけでも虫が寄り付きにくくなるので、この機会にLEDへ変更してみましょう。
白熱球と比較すると紫外線量が少ないLEDは、虫が寄り付きにくいとされています。
エアコン
暖かくて暗くて適度な湿気のあるエアコンは、構造上虫が住みやすい環が整っています。
ホコリやカビもあるので、長期間使っていないエアコンほど虫が住んでいる可能性が高いです。
虫を寄せ付けないためには、シーズンごとにエアコン本体やフィルター掃除をしましょう。
室内機の水を排出するドレンホースの先には、防虫キャップを装着すると安心です。
害虫が発生!駆除・対策費用は誰が負担する?
万が一借りているアパートに害虫が発生してしまった場合、駆除や対策費用は誰が負担すべきでしょうか?
入居者が負担する場合
害虫が部屋に発生した場合、基本的には入居者が負担しなければなりません。
害虫が発生した原因が入居者の生活に問題があると判断されれば、善管注意義務が問われます。
善管注意義務とは、賃貸物件の大家さんと同じように入居者には管理者として注意しなければならない部分があります。
その注意を怠ったという意味となるため、入居者が負担するということです。
大家さんが負担する場合
アパートの隣室、建物や構造の欠陥が原因で害虫が発生した場合、大家さんが負担することになります。
大家さんの負担になる状態は、入居まもなく害虫が出るようになった、配管設備などが原因で虫が侵入しやすくなっていたなど、以前から何かしらの原因があった場合に限定されます。
しかし、害虫は自然現象と呼べる部分もあり、全てが大家さん負担になるわけではありません。
賃貸借契約書に、責任負担が記されている場合もあるので確認してみましょう。
虫が出にくいアパートの選び方
虫が苦手、害虫が少ない環境で生活したいと考えている人は、アパートの選び方を知っておきましょう。
ここでは、虫が出にくいアパートについて解説します。
RC(鉄筋コンクリート)造
木造住宅に比べて、RC(鉄筋コンクリート)造の方が害虫の発生を抑制できるとされています。
理由は、木造と比較すると気密性が高いので、虫が侵入する隙間がないからです。
建物の造りをチェックして探してみましょう。
築5年以内
築年数が浅い物件に関しても、害虫が出にくい傾向です。
築年数が経過している物件は、設備を密着させた部分の劣化や自然とできてしまった隙間から虫が入り込むケースがあります。
しかし、築5年以内の物件であれば、汚れの蓄積や設備の劣化も少ないため、虫が侵入できるような状態になっていないと考えられます。
ドアポストがない
外と室内がつながる空間が大きいほど、虫は侵入しやすいです。
特にドアポスト部分は侵入経路になりやすいだけでなく、経年劣化によってできた歪みから入るケースもあります。
虫を入れたくないなら、ドアポストのない物件が良いでしょう。
3階以上の部屋
虫は、高層階になればなるほど侵入しにくいとされています。
虫が自分の力で飛べる高さは2階周辺までと言われていることから、3階以上の部屋は虫が行きにくい場所となるのです。
物件選びの際は、3階以上の部屋にも注目してみましょう。
日当たり・風通しが良い
虫は日当たりや風通しの良さにも関係しています。
性質上、湿気が多くて日陰になっている部分を好み、ホコリが多くあると最高の環境です。
そのため、日当たり・風通しが良い環境であれば虫には住みにくい環境になります。
換気設備などもチェックしてみるのがおすすめです。
まとめ
今回は、アパートに発生する虫の対策方法を紹介してきました。
気が付くと虫が部屋の中に侵入していると驚くと思いますが、適した対策を取るといざという時に役立ちます。
また、虫が発生しやすい環境を知っておくこともポイントです。
正しい虫対策の知識を覚えて、アパート選びにも活かすと住みやすい環境がわかります。