部屋が6畳の和室だった場合、ベッドを置くのはあきらめた方がいいでしょうか?
「違和感がある」「部屋が狭く感じる」などと思われがちですが、少し工夫をするだけで和室でもなじみます。
今回は、和室にベッドを置く際の注意点やおすすめのレイアウトをご紹介しましょう。
目次
和室にベッドは置ける?
和室に洋風アレンジを加えるMIXスタイルが人気です。
そのため、和室にベッドを設置するという人も増えていますが、そのまま置いてしまうと重みで畳が傷んでしまいます。
和室にベッドを設置する場合は、ベッドの下にラグやマットを敷くか、ベッドの足に傷防止テープを貼るなどして畳の損傷を防いであげましょう。
ベッドの下にラグやマットを敷く場合は、通気性にも配慮が必要です。
ベッド下は湿気がこもりやすく、カビやダニが繁殖しやすい環境です。
こまめに掃除し、定期的に天日干しにするなどの対策が必要でしょう。
和室にベッドを置く際の注意点は?
6畳の和室にベッドを置く際、配置を間違えると部屋が窮屈に感じたり、使い勝手が悪くなってしまったりする場合があります。
どのような点に気をつけたらいいのでしょうか?
出入口付近に足元がくるようにする
和室にベッドを置く場合、枕の位置も考慮が必要です。
和室はふすまがドア代わりとなるため、洋室よりも隙間風が入りやすい構造になっています。
出入り口の近くに枕元がくるような配置だと寒さを感じやすかったり、人の気配が気になったりする場合があります。
出入り口付近にベッドを置く場合はなるべく枕元を離し、足元が近くなるようなレイアウトにしましょう。
窓際に置くなら暑さ、寒さ対策が必要
では窓際にベッドを配置する場合はどうでしょうか?
日当たりのいい窓際にベッドを置くと、たっぷりの日差しで目覚められるので定番のレイアウトになっています。
しかし、窓は外気が伝わりやすいので夏の暑さや冬の寒さを感じやすいです。
窓際にベッドを寄せた配置にする場合は対策が必要でしょう。
和室にもマッチする障子デザインのスクリーンなどもあるのでチェックしてみてください。
押し入れの前には置かない
窓の位置や配線の都合で押し入れの前にしかベッドを置く場所がない、という場合もあるでしょう。
しかし、押し入れをふさいでしまうと荷物の出し入れがしづらく、だんだんと億劫になってしまうことから使わなくなり、室内が散らかりがちになります。
せっかくの収納スペースが無駄になるばかりか、開け閉めしなくなることで押し入れの通気性が下がり、カビが発生しやすくなるのでおすすめできません。
どうしても押し入れの前にベッドを置く場合はピッタリ寄せずに人一人分程度のスペースを空け、荷物の出し入れができるようにしておくといいでしょう。
ベッドの高さを確認
和室は畳に直接座ったり、寝たりする日本の風習に合わせてつくられているので洋室に比べると天井が低い場合が多いです。
そのため、ベッドを置く際はロータイプのものを選ぶと圧迫感がありません。
加えて、ヘッドボードのないタイプがいいでしょう。
ヘッドボードはベッドの高さを強調してしまったり、ベッドそのものの存在感を強めてしまったりするので、6畳の和室にはあまり向きません。
ベッド周りに小物類の置場がほしい場合は、高さを抑えたサイドテーブルなどを活用すると便利です。
ベッド下の掃除のしやすさや通気性を考えると、直置きタイプよりは低くても脚付きタイプの方がおすすめです。
どうしても直置きタイプのベッドを置きたいという場合はベッド下にダニ防止シートを敷いておくなどの対策をしておくと安心です。
和室に合う素材や色のベッドを選ぼう
洋風アレンジを加えるMIXスタイルが人気とはいっても、6畳の和室は決して広くありません。
バランスや加減を間違えるとそれぞれが反発してしまい、全くまとまらないゴチャゴチャしているだけの部屋になってしまいます。
和室にベッドを置く際は、畳や柱、壁紙などと素材や色味を合わせたものにしましょう。
他のインテリアとのバランスを考えながら選ぶと違和感のない部屋に仕上がります。
部屋の狭さが気になる場合は、空間が広く見える効果のある白や淡い色を多めに取り入れると圧迫感や閉塞感を減らせます。
和室にベッドを置くには?おすすめのレイアウトを紹介!
和室にベッドを置く場合、インテリアをどのようなテイストにするか迷ってしまいます。
最後に、6畳の和室にベッドを置いてもおしゃれにまとまるレイアウトをみていきましょう。
和が自然に調合するナチュラルテイスト
和室自体が自然素材で構成されているため、木目を生かした家具類は和洋問わず相性がいいです。
畳の色に合わせた家具を揃えれば統一感が出しやすく、比較的挑戦しやすいコーディネートでしょう。
ファブリックは白や淡い色でまとめると視覚効果で部屋が広く見えるうえに、ナチュラルな仕上がりになります。
懐かしさを感じるレトロテイスト
せっかく和室に住むのであれば、昭和初期や大正時代を思わせるレトロなインテリアにしたいという人も多いです。
和紙素材のランプシェードやビロード素材のクッション、ちゃぶ台のような丸テーブルなどとテイストを合わせたベッドを配置すれば、懐かしさのあるおしゃれな部屋が完成します。
和テイストのリメイクシートでふすまをアレンジするのも手軽な割に雰囲気が出せるのでおすすめです。
すのこベッド活用で和をアピール
部屋にベッドを置きたいけど、和のイメージを崩したくないという人もいるでしょう。
そんな時は、大きめのフレームがおしゃれなすのこベッドをチョイスしてみてください。
木目を生かしたナチュラルなすのこベッドなら、室内の雰囲気を壊すことなくなじみます。
ファブリック次第で、かわいくもシックにも仕上げられるのもすのこベッドの特徴です。
北欧風のインテリアで和と調合
シンプルで自然素材という共通点のある和室と北欧インテリアは相性がいいです。
ナチュラルカラーで柔らかなインテリアはもちろんですが、ハッキリしたアースカラーやシックなモノトーンでまとめるのもいいでしょう。
2~3種類の少ない色でまとめると圧迫感のないインテリアになります。
まとめ
6畳の和室は一人暮らしにはちょうどいいサイズですが広いとは言い難く、そこにベッドを置くとなると狭さだけでなく違和感を覚えてしまうこともあるでしょう。
ですが、ベッドの素材や高さ、配置などを考慮すれば和室に置いても違和感がないどころか、すんなりなじむのでぜひチャレンジしてみてください。