以前は和風の部屋が主流でしたが、現在は畳よりもフローリングの部屋が好まれる傾向です。
しかし、畳には高い機能性があるだけでなく、モダンなインテリアなどを合わせることもできます。
この記事では、畳の機能性と共におすすめのインテリアアイテムを紹介します。
目次
畳=古いイメージではない!機能性の高い畳について
畳と聞くと「昭和」、「古い」というイメージを持たれやすいのですが、現在は畳の色や形などの種類があるだけでなく、機能性の高さも注目したいポイントです。
ここでは、畳の機能性を中心に紹介していきます。
湿度を調整できる
畳は、部屋の湿度調整ができます。
畳の素材となるい草には、木炭と同等の湿度を吸収する効果があり、湿度の高さを快適に保つことができます。
さらに、乾燥してくると蓄えた水分を放出するので、どの季節でも快適な空間が保ちやすいです。
衝撃や音を和らげる
畳は、スポンジのようにふっくらとした空気を含んでいます。
そのため、音や衝撃を和らげる効果も持っています。
下に音が響きにくく、クッション性があるので転んでもケガをしにくいです。
そのため、小さなお子様や高齢者がいる家庭なら畳の方が多くのメリットを得られるでしょう。
断熱性がある
い草の断面には、多くの空気が含まれています。
この部分に湿気や温かい空気を含むため、寒い季節でもフローリングのように冷たさを感じにくいです。
さらに、羽毛布団のような温度の保ち方をするため、断熱性も高いです。
どのような時期でも快適な空間を保ちやすいのも畳ならではの特徴です。
リラックス効果が高い
新しい畳にはい草の香りが強く残っています。
い草そのものには、フィトンチッドやバニリンなどの芳香成分が含まれています。
フィトンチッドには殺菌性があるだけでなく、森林の香りの成分です。
森に入った時、どこか清々しくて木々の爽やかさを感じるのはフィトンチッドによるものでしょう。
バニリンは香水にも使用されている香りであり、精油やアロマテラピーでも使われています。
他にもリラクゼーション効果やリラックス効果が期待できるものが含まれているため、い草で癒されたり落ち着くと感じたりする人が多いです。
消臭効果を発揮する
畳は断熱やリラックス効果だけでなく、消臭効果も発揮します。
い草そのものに消臭機能があるので、生活臭やたばこ、ペットの匂いなどを吸収して軽減させてくれます。
畳のイメージを考えてインテリアを選ぼう
ここまで、畳の持つ機能や効果について説明してきました。
畳の持つ効果は快適な空間を保ちやすく、落ち着く雰囲気を作り出してくれます。
さらに畳の良さを引き立たせたい場合は、畳の色やインテリアに注目すると良いでしょう。
ここでは、畳のイメージに合ったインテリアを紹介していきます。
よりリラックスできる空間を作りたい場合は、参考にしてみてください。
壁や家具の色で統一感アップ
畳の部屋でも、おしゃれでリラックスできる空間にしたいなら統一感を持たせるのがポイントです。
畳=和の雰囲気になりがちですが、畳の色や部屋の色を変えると和風になりすぎません。
フローリングと同じように、床の色や家具の色に合わせたアイテムを使うのがおすすめです。
畳の色が薄いベージュならナチュラルテイスト、グレーや黒系の畳ならダークな色合いのアイテムを使うと統一感がアップします。
家具やラックなどを木製で揃えると、よりバランスが整います。
そのため、畳の色が明るいなら部屋の家具の色もナチュラルで明るめのトーンで揃えると良いでしょう。
木製の方が温かみを感じるのでおすすめです。
バランスの良い和と洋ならおしゃれ度アップ
畳の和風さに少しモダンな洋風をプラスするなら、バランスに注目したアイテム選びをしてみましょう。
例えば、押し入れやクローゼットの扉部分を古材風にしてみたり、襖をナチュラルテイストなものにしたりすると、全体的には和風であってもどこか洋の雰囲気が味わえます。
モダンテイストが好きなら、シックな色合いとポイントになるような色使いでバランスを取るのもおすすめです。
例えば畳はい草の緑を生かしつつ、壁面の引き戸には落ち着きのある茶色を使うと畳の緑が落ち着きつつ、モダンさも感じられるでしょう。
また、襖紙に貼れる壁紙も様々なデザインがあります。
和モダンなものからワンポイントになるようなデザインまで幅広くあるので、テイストに合わせたものを選んでみましょう。
照明を変更
畳の部屋には和の照明が似合うイメージですが、現在は様々なシーリングライトやスポットライトが発売されています。
昔ながらのペンダントライトでも、木製の枠から和紙まで様々なデザインがあります。
丸いライトは和の温かみを感じられるだけでなく、よりリラックスできる空間にできるでしょう。
また、障子のある和室なら木枠でできたライトがおすすめです。
照明1つで部屋の印象が変わるだけでなく、ライトの色合いでも異なります。
温かみのあるオレンジ色は、和の雰囲気にピッタリなので照明の色にも注目してみましょう。
北欧風にしたいならガラス製も落ち着いた雰囲気なのでおすすめです。
ポイントライトなら竹製も和室に合います。
壁にアクセントを置く
畳の部屋は壁まで古いようなイメージを持たれがちですが、壁にウォールステッカーや絵を飾るだけで一気に雰囲気が変わります。
ウォールステッカーもポイント部分に貼れるデザインと、一面に模様のように貼れるデザインがあります。
部屋の雰囲気に合わせて選ぶのがおすすめです。
また、部屋のテイストに合わせて絵や写真を飾るのもワンランク上のインテリアになるでしょう。
モダンな部屋なら黒めの額縁に海外の写真を入れたり、イラストを入れたりすると雰囲気が合います。
ステンドグラスの壁掛けなら、和でも似合うアイテムです。
畳の色を変えるのもアリ
畳=緑のイメージがありますが、現在畳の形に加えて色合いも豊富になっています。
緑以外にもオレンジ系やピンク系、ブルー系や茶色系、さらに乳白色や黒系まで様々です。
2色の色を取り入れた畳もあり、これらを活用するだけで畳でも和室らしさを感じにくくなります。
畳のメリットは得たいものの、和室らしさを残したくない人におすすめです。
まとめ
ここまで、畳の持つ機能性に加えて畳の部屋に似合うインテリアやカラーについて紹介してきました。
畳と聞くと古い印象を持たれやすいのですが、最近の畳は進化しています。
この機会に畳の良さを感じながら、似合うインテリアやアイテムを見つけて落ち着く空間を作ってみましょう。