お風呂の劣化対策!DIYでコーキングしてみよう!

コーキング

お風呂などの水回りには、水の侵入を防ぐコーキング処理がほどこされていますが、防水材であるコーキングは比較的早く劣化してしまいます。
コーキングが切れた部分を放っておくと、そこから水が入り込み内部を腐らせてしまう可能性があるため、少しでも建物を長く維持するためにも定期的にコーキングの打ち変えをすることが大切です。
業者に依頼することもできますが、毎回頼むとなると負担も大きくなってしまいます。
そこで今回は、自分でコーキングする方法をご紹介します。

準備するもの

コーキング

自分でコーキングする際に必要な道具についてご紹介します。

シリコンシーラント

シリコンシーラントは樹脂から作られた接着剤で防水性と接着力に優れているので、お風呂場などの隙間を埋める際に用いられます。
お風呂場で使用する場合には、防カビ剤入りのシリコンシーラントがおすすめです。

マスキングテープ

真っすぐ綺麗にコーキングするために使用します。

プライマー

シリコンシーラントを注入する前に塗布することで、シリコンの接着性を高める効果があります。

コーキングガン

コーキングする際に使用する道具で、シリコンシーラントをセットして使います。
コーキングガンには「手押し式」と「電動式」そして「エアー式」の3種類あり、一番の主流は安価で購入できる手押し式です。

カッターナイフ

古いコーキングに切り込みを入れて取り除く際に使用します。

はさみ

マスキングテープなどをカットする際に使用します。

コーキング用ヘラ

コーキングの仕上げに使用します。
基本的にコーキングを施す場所より2~4ミリほど幅のあるもの選ぶと作業しやすいため、コーキングをする場所に合わせた幅のものを選びましょう。
形は半円形のものがおすすめです。
三角形のような形のものは、どのような場所でも使用できて使い勝手は良いですが、初心者には少し難易度が高く扱いにくいです。

ティッシュ

ヘラや指など余計なところについたシリコンシーラントをふき取る際に使えるので、あると便利です。

細めの刷毛(筆)

プライマーを塗布する際に使用します。

コーキングの流れ

コーキング

お風呂場のコーキングをする際の流れについて詳しく解説していきます。

古いコーキングを剥がす

まずは以前施されたシリコンコーキングを除去します。
カッターで両サイドもしっかり切り込みを入れて引っ張ると剥がせます。
しかし、シリコンは意外と固いので力を入れる必要があるため、カッターを使用する際は十分に気を付けてください。

綺麗に掃除する

こびりついて取れないシリコンは、爪や先の尖ったもので削ったり、固めのスポンジなどでこすったりすると取り除けます。
溝の内側にも細かいシリコンは残っているので、雑巾などを使用しできるだけふき取りましょう。
綺麗に仕上げるためにも、ここで手を抜かずしっかりと古いシリコンを除去することが大切です。
表面に細かいシリコンが残っていると、新たにコーキングを施しても見た目や感触にデコボコが残ってしまうので要注意です。

マスキングテープを貼り付ける

コーキングする場所にマスキングテープを張っていきます。
マスキングテープのライン通りに仕上がるため、できる限り真っすぐ綺麗に張ることが大切です。
しかし、隅のギリギリまで這ってしまうと、コーキングが乗らず意味がないため、隅から1~2ミリ程度離しましょう。
また、最後に剥がしやすいよう端の部分を眺めにしておくのがおすすめです。

コーキングを打つ

事前準備が終わったら、実際にコーキングをしていきます。
まずは用意した細めの刷毛(筆)でプライマーを塗っていきます。
この作業をしておくことで、よりコーキングが密着し防水性が高まります。
もしプライマーが適当に塗られていると、どんなに性能の良いコーキング材を使用しても、防水効果をしっかりと果たせない場合があるので要注意です。
そして、コーキングガンに先端を切ったシリコンシーラントをセットしたら、コーキングする部分にシリコンシーラントを充填していきます。
その際に、量が少ないと綺麗に仕上がらない可能性があるので、多めで構いません。
端まで充填ができたら、平になるようにヘラで均一にしていきます。
ここで、焦らず力を入れすぎないようにヘラでゆっくりと均すことが綺麗に仕上げるためのポイントです。
10cmほど均したら、ヘラについた余分なシリコンシーラントをふき取り、また同じように丁寧にヘラで均していきます。
余分なコーキングはここで、綺麗に取り除きましょう。

マスキングテープをすぐに剥がす

シリコンシーラントを均しコーキングが終わったら、すぐにマスキングテープを剥がします。
なぜかというと、渇いてから剥がそうとすると、せっかく仕上げたコーキングも一緒に剥がれてしまう可能性が高いからです。
また、剥がしたマスキングテープにはシリコンが付いているので、周囲に付くことのないよう細心の注意を払いすぐに処分しましょう。
もし、ついてしまうのとその後の掃除が極めて面倒になるので、テープを剥がすだけだと侮らないことが大切です。

硬くなるまで放置する

作業する季節によって固くなるまでの時間は多少前後するものの、だいたい完全に硬化するまで24時間ほどかかります。
表面だけならおよそ8時間で硬化するのでお風呂の利用は可能ですが、絶対に触らないようにしましょう。
もし、8時間経たず表面の硬化も終わらないうちに触ってしまうと表面が崩れてしまう恐れがあります。
そうなってしまうと、全て最初からやり直す必要が出てしまうので、固くなったか気になったとしても絶対に一定時間が経たないうちは触らないことが重要です。

まとめ

自分でコーキングをする場合に必要な道具と手順についてご紹介しました。
お風呂場のコーキングだからなら2時間前後あれば終わります。
費用も自分ですれば数千円程度で済むので、お風呂場のコーキング周りの隙間やカビが気になる方はぜひ、挑戦してみてください。
最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れれば上手くできるようになります。
綺麗に仕上げるためにもぜひ今回ご紹介した手順を参考に作業してみてください。