駐車場の種類と言えば、土間コンクリート・砂利・アスファルトなどが挙げられます。
この中でも、強度があって耐久性も高く、長持ちするのが土間コンクリートです。
また、雨が降っても表面の状態が変わらないという点も、魅力の1つでもあります。
しかし、これだけの機能性を備えた土間コンクリートの駐車場は、費用も高くなるのではないかと考える方も多いでしょう。
今回の記事では、駐車場を土間コンクリートにした場合の費用相場についてご紹介していきます。
土間コンクリートについての詳細や、メリット・デメリットについてもご紹介していくので、そもそも土間コンクリートがよく分からない・良い所だけではなく悪い所も知りたいという方は、ぜひ目を通してみてください。
目次
土間コンクリートとは?アスファルトの違い
まずは、土間コンクリートとは何なのか、またアスファルトとは何が違うのか説明していきます。
土間コンクリートは、コンクリートを使って舗装する施工方法の1つです。
玄関や庭、カーポートなどの地面によく利用されています。
直接地面にコンクリートを打って平らにするという施工方法であるため、シンプルでデザイン性はありません。
地面を平らにするという施工方法の面では、コンクリートとアスファルトは似たようなものを感じるでしょう。
しかし、強度があって耐久性のあるコンクリートに比べて費用は安くなるものの、経年劣化しやすく、耐久性も低くなっています。
土間コンクリート工事の費用相場
次に、土間コンクリート工事にかかる費用の相場について説明していきましょう。
1平米当たりの施工相場は、単価8,600円~11,400円程度としている業者が多いです。
坪単価で考えると、1坪3.34平米で3.3倍の28,380~37,620円になります。
この他にも、重機や目地にも費用がかかってきます。
土間コンクリート工事にかかる費用は、コンクリートを打つ場所の面積や施工工法、残土処理、地域邸内相場、業者によって異なるので、あくまでも目安として考えてください。
駐車場に土間コンクリートを使用した場合、地域や面積によって費用は変わってきます。
そのため、土間コンクリートを検討している場合は、あらかじめ見積もりを取るようにしましょう。
車の台数によっての費用相場は、1台分(15平米)が180,000円、2台分(30平米)が300,000円です。
使用する資材は多くなればなるほど単価が低くなるので、坪単価でみると2台分の方が安くなるのです。
この他にも、人件費や重機回送費などがかかってきます。
人件費の相場は、1人あたり15,000~20,000円です。
遠方の業者に依頼する場合は出張費などもかかってくるので、出張費用も確認するようにしましょう。
重機回送費は、重機を使用する際にかかる費用です。
1回の使用で20,000~50,000円程度の費用がかかります。
このように、土間コンクリート工事をする場合は様々な費用が必要になってきます。
土間コンクリートにするメリット
土間コンクリートにすることは、いくつかのメリットがあります。
ここでは、駐車場を土間コンクリートにするメリットについてご紹介していきます。
耐久性が良い
冒頭でも触れたとおり、土間コンクリートは強度があって耐久性が高いです。
長期間使用できるので、耐用年数も長くなります。
他の施工方法よりも費用は高くなっていますが、長い目で見るとトータル的なコストは土間コンクリートの方が低く抑えられるでしょう。
水はけが良い
2つ目は、水はけが良いという点です。
水が溜まらないように水勾配を取っているので、土間コンクリートは水はけが良くなっています。
水勾配というのは、水を流すために水平ではなく傾斜にさせた勾配です。
主に、コンクリートを使った地面やテラスなどに使用されています。
水が自然に流れていく水勾配は、玄関先や庭、カーポートに水が溜まることを防いでくれます。
車が汚れにくい
砂利を使った駐車場の場合、水はけが悪いために雨で地面がぬかるんでしまいます。
地面がぬかるんでいれば、靴・タイヤ・車が汚れてしまうという状況は避けられません。
晴れた日でも土埃が発生してしまうため、車は汚れやすくなってしまいます。
土間コンクリートにすることで車も汚れにくくなるので、これらのお悩みは解決できるでしょう。
土間コンクリートにするデメリットとは
様々なメリットのある土間コンクリートですが、デメリットについても理解しておかなければなりません。
続いて、土間コンクリートのデメリットについてもみていきましょう。
初期費用が高い
耐用年数も長く、様々な機能性を持っている土間コンクリートですが、その分費用も高くなってしまいます。
コンクリートが高騰していることや、作業工程が多くなることも費用が上がる要因です。
初期費用が高くなるというデメリットはありますが、長期的にみてトータル的な費用は他の施工方法よりも抑えられるでしょう。
メリットも頭に入れながら、土間コンクリートを検討してみてください。
撤去するにも費用がかかる
土間コンクリートを打った場所を庭などに変えたい、物置などを設置したいという場合、まずは土間コンクリートの撤去が必要になります。
撤去するためには、土間コンクリートを取り壊すための重機が必要です。
撤去されたコンクリートは産業廃棄物になるため、廃棄するためにも費用がかかってきます。
土間コンクリートを撤去するだけでも大きな費用がかかるので、撤去する可能性があるのであれば、最初からしっかりと撤去についても考えておくようにしましょう。
まとめ
ここまで、土間コンクリートにする場合の費用相場や、メリット・デメリットについてご紹介してきました。
土間コンクリートは耐久性も高く、耐用年数も長いです。
また、駐車場に使用した場合は水はけもよく、車や靴が汚れる心配がありません。
メリットの多い土間コンクリートですが、その分費用も高くなります。
費用が高くなるのはデメリットかもしれませんが、砂利やアスファルトに比べて長持ちするので、トータル的な費用は土間コンクリートの方が抑えられるでしょう。
駐車場に土間コンクリートを検討している方は、費用相場や費用が必要になる項目、メリット・デメリットを踏まえながら考えるようにしてみてください。