所有する土地の活用方法に悩んでいる方は少なくありません。
特に40坪など比較的限られた広さの場合、どのように活用すれば良いか分からず、そのままにしている方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、40坪の土地を有効的に使える土地活用方法をご紹介します。
40坪あればアパートや戸建ての賃貸経営に加えて、駐車場や貸店舗経営など、様々な活用が可能です。
40坪の土地の使い道に悩まれている方は、ぜひ最後までチェックしてください。
目次
土地活用とは
土地活用とは、普段利用していない土地を有効的に活用することを言います。
どのように活用するかは所有する土地の広さや周辺ニーズ、そして用途市域や建ぺい率といった国や市町村が設けている土地の規制などによって適しているものが異なります。
そのため、40坪という限られた土地でも建ぺい率や容積率といった法規制に問題なければ、アパート経営はもちろん戸建ての賃貸経営も可能です。
むしろ、40坪という限られた広さだからこそ、建築費を抑えられるなどのメリットもあります。
ただし、土地が正方形や長方形ではない変形地の場合、建築費が割高になることもありますので注意が必要です。
40坪の土地を有効活用する方法をご紹介
ここでは、40坪の土地を有効活用できる方法を紹介します。
土地活用する際は、その地域にどのようなニーズがあるのか、見極めることが大切です。
アパート経営
アパート経営はマンション経営と並び、最も代表的な土地活用の1つです。
40坪の土地でマンション経営は難しいですが、アパート経営であれば都市計画法や建築基準法といった法規制をクリアすれば可能です。
ただし、アパート経営を行う上で重要なのが、その土地にどのくらいの賃貸需要があるのかという点です。
アパートを建てることができても、借りる人がいなければ経営は成り立ちません。
また、一部屋に割り当てられる広さにも限りがあるため、1Kや1Rなど賃料単価の高い単身者向けのアパートがおすすめです。
戸建て賃貸経営
ファミリーを対象とした戸建て賃貸は、学校や公園、医療機関が近くにあるなど、子育て世帯に人気の立地に土地がある場合におすすめの土地活用方法です。
戸建て賃貸は、アパートやマンションに比べて供給量が少ないことからライバルとなる物件が少ない傾向にあります。
また、騒音が気になる子育て世代からの人気も高いため、比較的入居者も決まりやすいなどメリットも豊富です。
さらに、単身向けの場合、駅近や都心部への交通アクセスが重視される傾向にありますが、ファミリー向けは周辺環境の方が優先されやすいです。
そのため、郊外でもある程度需要を見込むことができます。
駐車場経営
駐車場経営は、アパートや戸建て賃貸が難しい形の土地でもできる土地活用方法の1つです。
40坪の土地があれば、使いやすさを重視して作ったとしても5台程度の区画を作れます。
駐車場経営には、月極駐車場とコインパーキング、2種類の方法があるため、その土地の需要などを考慮しながら、どちらかにするのか決めると良いでしょう。
トランクルーム経営
自宅以外の収納場所として使えるトランクルームは、建物を建築しなくてもコンテナを利用して行えます。
そのため、アパートや戸建て賃貸などに比べて、少ない初期投資で始められる上に、建物が建てにくい土地の活用にも向いています。
自分で経営することも可能ですが、トランクルームを運営している会社とフランチャイズ契約や一括借り上げ契約を結べば、手間を掛けずに土地活用ができます。
トランクルームは、周辺に住宅が多く収納に関する需要がある土地におすすめです。
貸店舗経営
貸店舗経営は、所有する土地に店舗や事務所として使える事業用の建物を建築し貸し出す土地活用方法です。
40坪の土地があれば、ラーメン屋やカフェなど飲食店や物販業なども可能です。
貸店舗経営は、町の中心部や商業地など、人通りが多くアクセスの良い立地が適しています。
郊外の場合は駐車場を併設するなど工夫する必要がありますが、アパートなどの住居用賃貸に比べて家賃相場も高く、長期にわたって安定した収入を得られる点がメリットです。
貸農園の経営
貸農園は場所を問わずどこでも経営できるため、賃貸需要の少ないエリアにも向いている活用方法の一つです。
1人に40坪の土地を丸々貸すよりも、区切って何人かに貸すことでより高い収益が得られます。
ただし、その場合は皆が気持ちよく利用できるようある程度管理をしたり、環境を整えるために初期投資が必要になったりすることもあります。
1人に貸すか、複数に貸すかは状況に合わせて選ぶと良いでしょう。
看板の設置
通行料が多く、人目に付きやすい立地であれば、広告看板を設置することで、土地の有効利用ができます。
トランクルームや駐車場、貸店舗経営など他の土地活用方法と組み合わせて行うことで、さらに収益が得られます。
一度契約すれば長期にわたって利益を得られるのも広告看板の魅力です。
ソーラーパネルの設置
太陽光発電は、屋根の上に設置するタイプだけでなく、発電設備を地面に敷き詰める「野立て」という方法があります。
野立ての太陽光発電は、日当たりが良く、近くに電柱のある土地ならばどこでもできる土地活用方法です。
初期費用がある程度かかるため、回収するまでに10~15年前後かかるものの、安定収入を見込めます。
売電で得られる収入は、発電量によって異なります。
発電量は天候によって変動するため、比較的気候が温暖な地域に向いています。
まとめ
40坪という限られた土地であっても、有効的に活用することは可能です。
今回は8種類の土地活用方法を紹介しましたが、この他にも有効活用できる方法は存在します。
どの方法が適しているかは、所有している土地の形状や周辺環境、どのようなニーズがあるかによって異なります。
どれを選べばよいのか迷った時は、法規制と周辺ニーズ、そして土地活用の目的を基準に、検討してみてください。
高収入を得たいのか、手間なくできるものが良いのか、土地活用の目的によっても、選ぶ基準は変わります。
自分に合った活用方法を選ぶことが大切です。