所有しているマンションの売却額を知るためには、不動産会社に査定をしてもらう必要があります。
査定額は、少しでも高い金額で売り出したいと考えるでしょう。
そこで今回は、査定する際に覚えておきたい重要なポイントについてご紹介します。
売却を検討している人は、この記事を参考にしてみてください。
目次
マンションの査定方法は2種類
査定方法には机上査定と訪問査定の2種類があり、それぞれ得られる情報が異なるため、状況に応じて最適な方法を選ぶ必要があります。
机上査定
対象となる物件を訪問せずに金額を算出する査定方法のことを言い、「簡易査定」とも呼ばれています。
短時間で結果が出ること、無料で行えることが特徴的です。
他の不動産会社で出してもらった査定結果と比較しやすく、検討材料が多いことがメリットとして挙げられます。
対象物件の周辺に建つ類似物件の売出事例や成約事例、市況を加味したうえで査定金額が算出される仕組みです。
また、不動産会社のホームページや査定サイトに売却したい物件の情報を入力すると、自動的に売却費が算出されます。
このように、訪問せずに査定が行えるため、おおよその査定価値が知りたい場合、机上査定が用いられます。
訪問査定
一方、訪問査定とは売却を考える物件まで不動産会社が直接足を運び、現地調査を行う査定方法です。
訪問査定は「詳細査定」とも呼ばれており、部屋の状態や立地条件、境界の有無、ライフライン、耐震基準、騒音臭気など、細かくチェックできるため、より詳細な査定金額を算出することが可能です。
また、訪問調査後には査定書も受け取れます。
直接物件に足を運ぶため、不動産会社とのやり取りの時間が増え、結果が出るまでの時間も長くなります。
しかし、正確な査定金額を知りたいなら訪問査定がおすすめです。
知っておきたい10個の査定ポイント
2種類の査定方法についてご紹介しましたが、実際に査定を行う場合、どのような点が重要になるのでしょうか?
ここでは、マンションを査定する際に知っておきたい10個のポイントをご紹介します。
立地
マンションやアパートなどの物件は、立地条件が良いほど売却額が高くなります。
立地は非常に重要なポイントとなり、特に最寄り駅からの距離が重視される傾向です。
利便性やアクセス状況に応じて、査定金額が大きく変わることを覚えておきましょう。
方角や階数
同じマンション内でも方角や階数によって金額が異なります。
一般的にマンションは階数が高ければ高いほど金額も高くなる傾向ですが、1階の部屋に専用駐車場や庭が付いている場合は該当しません。
方角は東西南北の中で、採光が取りやすい南向きが人気であるため、最も査定額が高くなります。
一方、北向きの部屋は日当たりが悪くて採光が取りにくいため、金額が低くなる傾向です。
築年数と構造
物件は、築年数が新しいほど人気があるため、高額で売却できる可能性があります。
築年数が20年を超えていた場合、価値が落ちる傾向にあることから、査定金額にはあまり期待できません。
しかし、相場状況や物件条件によって新築物件よりも中古物件の方が高く売却できるケースもあります。
また、建物の構造も影響しており、マンションは基本的に鉄骨造や鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造で建設されています。
より頑丈な構造で建設されている方が売却には有利です。
広さや間取り
基本的に、物件は広ければ広いほど高額での売却が可能です。
部屋の広さや間取りは査定金額に直結することから、極めて重要なポイントとして挙げられます。
しかし、必要以上に専有面積がある場合、売却が上手くいかないこともあるため、相場よりも価格を下げなければいけない可能性もあります。
内装と設備
売却前にリフォームするのであれば査定には影響しません。
新築の場合、内装や設備は比較的状態が良いため、価値が下がるようなことはありませんが、管理状況が悪い場合、査定金額に大きく影響する可能性が高いです。
内装や設備が整っていれば、自然と入居希望者も集まります。
共用箇所
入居者同士が共用で利用する場所も、査定に大きな影響を及ぼします。
ラウンジやジム、プール、多目的ルームなど、共用箇所が充実しているマンションは人気が高く、査定結果にプラスとなる場合が多いです。
ただし、管理費の価格も重要となるため、共用箇所が充実していても一概にメリットになるとは言い切れません。
駐車場
マンション査定時には、駐車台数がどれくらい設けられているかも重要です。
特に、最寄り駅から離れた場所に位置するマンションほど、駐車場は重視されやすい傾向にあります。
管理具合
マンションは、管理具合やセキュリティ面などもチェックされます。
管理人の勤務形態や共用部分の管理状態、メンテナンス、車・バイクが所定の場所に駐輪されているかなどの点です。
入居者が快適に暮らせるよう、管理具合は隅々までチェックされます。
管理費と修繕積立金
入居者はマンションを購入する際、住宅ローン以外に管理費や修繕積立金を支払わなければいけません。
この費用は管理会社への委託金や、共用部分の維持・修繕に充てられます。
築年数が古いほど管理費や修繕積立金は高くなる傾向にあるため、注意する必要があります。
売主や施工会社
マンションの売主や施工会社も査定に影響を及ぼす可能性があります。
中には固定客も存在していることから、業界で名の知れた人物や会社であった場合、査定金額が高くなることもあります。
必ず複数社に査定を依頼しよう
マンションの査定を行う際は、必ず複数社に依頼して相見積もりをするようにしましょう。
これは同じ内容であったとしても、不動産会社によって査定金額にばらつきが生じるからです。
何社か見積りを行い、その結果を比較するとより高い金額で売却できます。
まとめ
今回は、マンションの査定方法や重要なポイントについてご紹介しました。
一つひとつの要素が売却額に大きな影響を与えることがわかります。
査定に不安を感じている人は、ぜひ本記事を参考に進めてみてはいかがでしょうか?
また、複数社から説明を受け、慎重に検討することも重要です。