カビ対策は必須!発生しやすい場所や部屋別の掃除方法をご紹介

カビ対策

自宅にカビが発生してしまい、困っているという方も多いでしょう。
カビは見た目的に悪いのはもちろんですが、人体にも悪影響を及ぼす可能性があることから、なるべく部屋の中での発生を防ぎたいものです。
カビは部屋によって発生しやすい場所とそうでない場所があり、特に発生しやすい場所では対策が必須です。
今回は、部屋の中で発生するカビ対策と掃除方法について解説します。
カビ対策を講じて発生を防ぎたい方はもちろん、既にカビが発生していて困っているという方もぜひ参考にしてみてください。

カビが発生する要因とは

カビ対策

そもそもなぜカビは部屋の中で発生してしまうのでしょうか?
まずは、カビの特性と発生する要因について解説していきます。

カビの特性

カビはキノコや酵母と同様に真菌類で、原生生物の一種です。
カビとは本来俗称であり、一般的に不完全菌類や子嚢菌類、担子菌類の一部や酵母の一部で、主に肉眼で見ることのできる種類を指します。

カビは菌糸と胞子から成り立っており、大きさは2~10マイクロメートル程度です。
種類ごとに色が異なりますが、これは胞子の色であることがほとんどです。
カビと聞くと、あまり良い印象を抱かない人も多いでしょう。
例えば食品に生えることで毒物を生み出し、がん・中毒といった原因につながります。
また、病気やアレルギーの要因となることもあるでしょう。
その一方で、食品製造や医薬品製造などに活用されることもあります。
他の微生物と同様に生物の死骸を分解し、環境を浄化する役割も果たしています。
ただし、部屋の中で生えてしまうカビは暮らしに悪い影響を与えてしまうものになるため、対策を講じる必要があるでしょう。

カビが発生する要因

カビを発生させないためには、何と言ってもカビが発生する要因を取り除くことが重要です。
カビは以下4つの要素が揃った環境で発生しやすくなります。

・温度
カビが発育する温度は0~40℃と言われており、特に25~28℃は生育に最適な温度とされています。
25~28℃は人間にとっても快適に感じる温度であることから、温度で対策をするのは難しいと言えるでしょう。
なお、カビの菌糸は耐熱性が低く、50℃以上になるとほとんどの菌糸が死滅します。
また、80℃で30分程度の加熱処理を行うことで、ほとんどのカビが死滅するとわかっています。
寒い環境下では、0℃以下だと生育ができなくなるカビがほとんどですが、死滅はしていないので注意してください。
また、0℃近傍では生育速度はかなり遅いものの、目視で確認できるほど生育する低温カビも存在するので、いくら冷蔵保存をしているからといっても安心できません。

・湿度
カビは湿度の高い環境を好む傾向があり、湿度が上がるにつれて繁殖するスピードも速くなっていくと言われています。
カビが活動を開始する湿度の目安は、約60%です。
60%以上になると徐々に活動し始め、80%以上になると一気に繁殖していきます。
70%以上の状態が続けば2~3ヶ月、80%以上だと2週間で発生するので注意が必要です。
ただし、湿度が60%以下に保たれていれば、カビの活動はストップし繁殖を防ぐことも可能です。

・栄養
カビは衣食住に関するものから工業製品に至るまで、多くの物質を栄養源にすることが可能です。
また、無機物や鉱物なども栄養源にすることができます。
部屋の中だと食べかすやホコリ、汚れ、ダニなどを栄養分としていることが多いです。

・酸素
微生物は生育するのに酸素が必要なものと不要なものに分かれます。
そんな微生物の中でもカビは酸素がないと生育できない種類に分類されます。

カビが発生する4つの要因についてご紹介しましたが、この中で人間がコントロールしてカビの発生を防げるのは「湿度」と「栄養」です。
温度でも高温のお湯などをかければ死滅させることは可能ですが、生育できる環境は人間が快適に感じる温度と同様なので、他で対策をしておかないと結局またすぐに発生してしまうでしょう。

部屋の中に発生しやすいカビの種類

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カビの種類は非常に多く、それぞれで形状や生態などが異なっています。
その中でも部屋の中に発生しやすいカビは以下の種類です。

黒カビ

黒カビは、部屋の中で発生するカビの中でも特に見かけることの多い種類です。
黒カビにも様々な種類がありますが、中でもメジャーなのは「クラドスポリウム」というカビです。
クラドスポリウムは空気中にも多く浮遊しており、生育しやすい環境が整うと広範囲にわたって広がっていきます。
基本的には湿度が高いところを好みますが、一度繁殖してしまうと低温環境や乾燥にも強くなるという特性を持っているため、予防することが非常に大切です。

青カビ

青カビは、黒カビと同様に空気中に浮遊していることが多いカビです。
お菓子やパンなど食材に発生することが多いですが、部屋の中に発生することも少なくありません。
青カビは繁殖スピードが早いことも大きな特徴です。

また、青カビの中には「マイコトキシン」と呼ばれる有毒な物質を生成するものもあります。
マイコトキシンにも様々な種類がありますが、中でもアフラトキシンは自然界で特に強力な発がん物質を持っています。

白カビ

白カビは見た目が無色透明で、他のカビと比べて目立たないという特徴を持っています。
初期段階では発生していることに気が付かず、かなり成長が進んでからようやく気付くといったケースもあるでしょう。

白カビは成長すると細かい胞子を空気中に拡散させます。
この胞子を吸入したり皮膚に触れたりすると、アレルギー症状や呼吸器疾患の発症につながる恐れもあるので注意が必要です。

赤カビ

赤カビは「ピンクカビ」とも呼ばれており、酵母菌の一種になります。
高温多湿な環境を好み、特にお風呂場で発生する傾向にあります。
赤カビの特徴として、カビの発生要因の1つでもある「栄養」を必要とせず、水だけで繁殖できる点が挙げられます。

そのため、いくら水垢や石鹸のカスが残らないようにしていたとしても、高温多湿で水気が残っていれば繁殖してしまうのです。

緑カビ

緑カビは見た目が青カビと似ているものの、その種類や特性などは別物になります。
一般的な緑カビは「ツチアオカビ」と呼ばれるもので、湿気の多い環境を好みます。
木材や畳の裏などに発生しやすく、一度発生すると木材の劣化・腐敗を進めてしまう要因になりかねません。
また、緑カビを吸入してしまうと体調を崩す可能性もあるため、見かけたらすぐに除去することが大切です。

黄カビ

黄カビは他のカビと異なり、乾燥した場所を好む傾向にあります。
黄カビが発生するのは主にカメラのフィルムやレンズ、金属、古本などです。

例えばカメラのレンズが曇っていたり、古本からカビ臭がしたりするのは黄カビが原因となっている可能性が高いです。
また、食品に発生する場合もあります。
ホコリが溜まっている場所を好むため、黄カビを防ぐには清潔な状態に保つ必要があるでしょう。

家の中でカビが発生しやすい場所

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家の中にもカビが発生しやすい場所とそうでない場所があります。
ここでは、家の中でカビが発生しやすい場所をご紹介しましょう。
カビ対策をする際は、以下で紹介する場所を中心に対策を講じることが大切です。

浴室・洗面所

家の中でも特に高温多湿になりやすいのは、浴室です。
浴室は石鹸カスや水垢、皮脂汚れなどカビにとって栄養となるものも豊富なので、カビが繁殖しやすい環境にあります。

特にゴムパッキンは素材的に柔らかく、一度カビの根が入り込んでしまうと取り除くことが難しくなってしまいます。
また、浴室と洗面所・ランドリールームが接している場合、浴室からの湿気が洗面所やランドリールームに流れ込むことで、カビが発生しやすくなります。

キッチン

キッチンも浴室と同様に、水を多く使用する場所であり、なおかつ食べかすなど栄養も豊富であることから、カビが発生しやすい箇所となります。
ゴムパッキンや排水口などを触った時にぬめりがあれば、カビを含む細菌が繁殖している可能性が高いため、素早く除去することが大切です。
特にキッチンは食材を扱う場所になるため、健康面のことも考えて常にカビを発生させない環境づくりを心掛けましょう。

エアコン

エアコンは冷房を付けていると結露が発生しやすく、ホコリも溜まりやすいのでカビが発生しやすいと言われています。
内部はエアコンのフィルターを取り外さないと見ることができず、自分でも掃除がしにくい場所です。
エアコンにカビが発生してしまうと、カビの胞子を含む風が吹き、人体にも良い影響を及ぼさないので注意が必要です。

クローゼット・押し入れ

クローゼットや押し入れなどの収納は、水気が少ないため一見カビが繁殖しないように思えますが、脱いだ服には湿気も含まれているため、カビが繁殖しやすい場所となります。
特にクローゼットや押し入れは他の場所と違って空気の流れがほとんどなく、カビがいつまでも滞留してしまうことになります。

また、服や荷物を詰め込み過ぎてしまうと、湿気が逃げるための空間もなくなってしまうため、適度に余白を残して収納する必要があります。

布団・ベッド

人間は就寝中にたくさんの汗をかいており、その湿気と体温によってカビが発生しやすい場所となってしまいます。
また、皮脂や髪の毛などが栄養源となるため、寝具にカビが発生しないよう注意しなくてはなりません。
「床に敷きっぱなしの布団と比べて、ベッドは床からも離れているしカビの心配はないのでは?」と感じる方もいるでしょう。
しかし、実際にはベッドも通気性が悪く湿気が溜まりやすいため、カビが生える可能性はあります。
ベッドのマットレスだけでなく、木材でできたフレームもカビてしまう可能性があるので注意してください。

靴箱

靴箱もクローゼット・押し入れと同様に空気の流れがあまりなく、脱いだ靴から湿気が発生しているため、カビが生育しやすい環境です。
脱いだばかりの靴をすぐに靴箱へしまうと湿気がこもることから、脱いだ靴は玄関に1日出しておき、翌日靴箱へしまうようにしましょう。

窓枠・サッシ・カーテン

窓は外気との寒暖差によって結露が発生しやすい場所です。
この結露を放置してしまうと、窓枠やサッシ、カーテンなどにカビが発生してしまいます。

特に直射日光が当たりにくい窓枠はホコリも溜まりやすく、カビの発生しやすい条件が整っているので注意が必要です。

壁紙

家具を壁に沿って設置する際、密着させてしまうと空気の流れが悪くなってしまいます。
また、室内と外気の寒暖差が激しいことで結露が生じてしまい、壁紙にカビが発生することもあります。
特に部屋の隅は空気が流れにくい場所なので、カビを発生させないように気を付けましょう。

カビが発生しやすい物件の特徴

カビ対策

カビはどの家でも発生する可能性はありますが、特に発生しやすい物件というのもあります。
どのような特徴を持つ物件だとカビが発生しやすくなるのでしょうか?
続いては、カビが発生しやすい物件の特徴をご紹介していくので、以下に当てはまらないかチェックしてみてください。

低層階

マンションやアパートなど集合住宅の低層階は、高層階に比べて湿気が溜まりやすいと言われています。
これは、地面が近く地下から湿った空気を取り込んでしまいやすいためです。
さらに日当たりが悪ければ、湿気も残りやすくなりカビが発生しやすくなるでしょう。
また、防犯上の理由から窓を開けることは可能ですが、開けて放置するのが難しい環境です。
こうした理由もあり、カビが発生しやすい環境と言えます。

断熱性が低い

断熱性の低い物件は建物の内外で気温差が生じやすく、壁や窓付近に結露が発生しやすくなります。
結露が発生するとそこからカビが繁殖する可能性もあるので、断熱性の低い物件には注意が必要です。

住宅が密集している・近くに高い建物がある

カビを発生させないためには、空気中に浮遊するカビが部屋の中に付着しないように、風通しを良くして空気の流れを作ることが重要です。
しかし、住宅が密集している場所や近くに高い建物がある場所だと、窓を開けても風通しが良くならず、十分に換気できない可能性もあるでしょう。
そのままにしているとカビが発生する可能性もあるため、窓を開ける時には換気扇またはサーキュレーターなどを使って、空気の流れを作ってあげることが大切です。

家のカビを放置するリスク

カビ対策

家にカビが発生すると、見栄えが悪くなってしまいます。
カビが生えていることに気が付いていながら放置してしまうと、それ以外のリスクも生まれます。
続いては、家のカビを放置するリスクについてみていきましょう。

健康に悪影響を及ぼす

カビは、私たちの健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
特に多いのは、呼吸器に関する健康被害で、肺炎や喘息を引き起こすケースがあるのです。

また、喘息持ちの人はカビが原因で症状が悪化することも考えられます。
それだけではなく、アレルギー反応を引き起こし、くしゃみや鼻水、目のかゆみ、皮膚の発疹などが現れる場合もあります。
免疫力が弱い子どもや高齢者の場合、これらの症状がひどくなる可能性も高いです。

そのため、カビを見つけたら放置せず、適切な対処をしなければなりません。

住環境が悪化する

カビの発生で住環境も悪化してしまいます。
カビは発生すると、独特のニオイが発生するため、不快感を覚えます、
空気が汚れている証拠でもあるので、早めに対処しないとどんどんひどくなってしまうでしょう。
また、壁や天井、家具にカビが生えてしまうと、黒や緑っぽく変色するので、美観も損なわれてしまいます。
カビは発生するということは湿気も多めなので、建材が傷みやすく、建物も老朽化しやすい状態だと言えます。

状況が悪化する前に適切な対処をすれば、老朽化のスピードを抑えることができるので、気が付いたら早めに対処してください。

出費が増える

カビが原因で家の老朽化が進んでしまうと、耐用年数を迎える前にリフォームをしなければならない可能性が出てきます。
また、カビ取りを業者にお願いするだけだとしてもコストがかかります。
リフォームをするにしても、カビ取りを業者にお願いするにしても、ある程度まとまったお金が必要です。
リフォームの場合だと、規模にもよりますが数百万円かかってしまうケースもあります。

家具や衣類にもカビが付着していれば、それらを買い替える必要も出てきます。
出費を増やさないためにも、カビは放置すべきではないと言えるでしょう。

カビ対策をして快適な部屋にしよう!

カビ対策

健康のためにも、カビが生えない環境を作ることが必要不可欠です。
しかし、どのような対策が効果的なのかいまいちわからないという人もいると考えられます。
そのため次は、快適な部屋にするために知っておきたいカビ対策についてみていきましょう。

部屋の湿度を60%以下にする

カビが繁殖しやすいのは、湿度が高い環境です。
部屋の湿度を60%以下にすると、カビは活動しにくくなります。
私たち人間が快適だと感じる湿度は40~60%と言われているので、快適だと感じる湿度を維持できるようにすれば問題ないでしょう。

湿度を下げるために効果的な方法は以下の通りです。

・部屋干しは避けるようにするか、部屋干し後は必ず喚起をする
・1日に何度か換気をする
・エアコンの「ドライ機能」を使い、部屋の湿度を調整する
・除湿器や除湿剤を使う
・観葉植物は置かないようにする(置く場合は壁際から離れた場所へ)
・結露防止フィルムや二重窓を採用し、窓に結露しにくい環境を作る
・扇風機やサーキュレーターを使い、部屋の空気を循環させる

特に窓を開けて換気する方法は、簡単で効果が期待できるので、天気が良い日はできるだけ喚起するように意識してみてください。

室温を25℃以下にする

カビが好む気温は15~30℃、もっとも活動が活発になるのは25~28℃です。
そのため、室温はできるだけ25℃以下にするのが望ましいです。
温度を下げるには、窓を開けたり、冷房を使ったりするといった方法があります。
しかし、真夏は25℃以下に下げることが難しかったり、冷房を効かせすぎて体調を崩したりすることもないとは言い切れません。
また、カビは25℃以下になると活動しなくなるわけでもないので、そこまで気にしなくても良いでしょう。
可能な範囲で温度を調整してみてください。

こまめに清掃をする

カビの栄養素をなくすためには、こまめな清掃が効果的です。
こまめに掃除機をかけたり、はたきを定期的に使ったりしてほこりが溜まらないようにするのがおすすめです。
食べこぼしたものはカビの栄養源になりますが、それ以外にもほこりや繊維などのゴミも栄養になります。

部屋をこまめに清掃し、清潔な状態を維持するだけでもカビ対策になるので、意識してみてください。
掃除機やはたきだけはなく、雑巾を使った拭き掃除も定期的に行いましょう。

そうすることで、掃除機などでは取り切れない汚れがきれいになります。

家具の配置は通気性を意識する

家具の配置は、室内の空気の流れに大きな影響を与えます。
通気性が悪い場所は湿気がたまりやすくなり、カビの温床になる可能性が高いです。
家具を置く時は壁から少し離すようにすると、空気が循環しやすくなるので、家具の裏や壁にカビが生えにくくなります。
また、ベッドやソファは足がついたタイプにすると、床付近にも空気の流れが生まれるのでおすすめです。

キッチンや洗面所、浴室など湿気が多くなる場所には、できるだけ木製など吸湿性の高い家具を置かないようにすることも、カビを抑えるために効果的です。

要らない物は処分する

部屋が散らかっていると、空気の流れを妨げることになります。
そうなると湿気が溜まりやすくなり、カビも発生しやすくなってしまいます。
部屋を過ごしやすい空間にするためにも、定期的に不要なものは処分するようにしましょう。
衣類や新聞、雑誌は特に水分を吸収しやすいです。
そのため、使っていないのであれば早めに捨てるようにしてください。

部屋も片付き、カビ対策もできるので一石二鳥です。

入浴後はシャワーで全体を流すようにする

浴室は、家の中でもカビが生えやすい場所です。
湿度が高いだけではなく、髪の毛や皮脂、石鹸カスなどカビの栄養源になるものがたくさんあることが原因です。
しかし、入浴後に床や壁を洗い、汚れを残さないようにするとカビが発生しにくくなります。
この時、できるだけ熱いシャワーで流すのがおすすめです。

熱いシャワーの後に冷たいシャワーで再度流すと、温度と湿度が下がるため、より一層カビの発生を抑制できます。
浴室のカビ対策で悩んでいる場合は、ぜひ試してみてください。

カビの掃除方法を部屋・場所別にご紹介

カビ対策

カビが生えてしまったら、掃除をしてきれいにしなければなりません。
放置すると前述したような悪影響を及ぼすためです。
しかし、カビの掃除方法は場所によって効果的な方法が異なります。
ここでは、浴室のタイル、畳、押し入れの掃除方法についてみていきましょう。

浴室のタイル

浴室のタイルにカビが生えてしまった時の掃除方法や準備するものは以下の通りです。

【準備するもの】

・ジーンズ地
・ブラシ
・メラミンスポンジ
・ゴム手袋
・浴室用靴
・ゴーグル
・マスク
・浴室用洗剤(中性タイプ)
・クリームクレンザー
・カビ取り剤

【掃除の手順】

まずは、浴室全体を濡らして水で湿らせたブラシに浴室用洗剤を噴射し、全体をこすります。
目地部分は汚れがなかなか落ちないこともあるので、水で湿らせたメラミンスポンジまたはジーンズ地にクリームクレンザーをつけてこすってみてください。
全体的にこすり洗いをしたら、シャワーで汚れや洗剤を流します。
カビが生えている場所にはカビ取りスプレーを噴射したり、塩素系漂白剤をハケにつけて塗ったりしていきます。
その後、5~10分ほど時間を置いたら、洗い流して良く乾かします。

畳に白や緑のカビが生えてしまう可能性もあります。
そのような場合の掃除方法や準備するものは以下の通りです。

【準備するもの】

・消毒用アルコール(エタノール70~80%濃度のものを用意し、スプレー型の容器と小分け容器に分けておく)
・ブラシ
・雑巾
・ゴム手袋
・マスク

【掃除の手順】

まずはスプレーで消毒用アルコールをカビが生えている部分に吹き付け、15分くらい放置します。
その後、小分け容器に入れた消毒用アルコールにブラシを浸し、畳の目に沿ってカビをかきだしていきます。
カビをかきだす作業は、カビが取れるまで繰り返してください
かきだしがおわったら、スプレーで消毒用アルコールを吹きつけながら、乾いた雑巾で畳の目に沿って吹いていきます。
最後にしっかり乾かしたら完了です。

押し入れ

押し入れは締め切っているので湿気が溜まりやすくなっています。
そのため、カビが生えてしまうことも珍しくありません。
押し入れにカビが生えてしまった場合の掃除方法や準備するものは以下の通りです。

【準備するもの】

・ドライタイプのフローリングシート
・塩素系漂白剤
・キッチンペーパー
・ラップ
・マスク
・ゴム手袋
・メガネやゴーグル

【掃除の手順】

押し入れのカビを除去するためには、まずしまってあるものを全て出さなければなりません。
面倒だと思うかもしれませんが、物が残っているとそこにカビが再繁殖してしまう可能性があるため、必ず全て出すようにしてください。
物を出したら、ホコリやカビの胞子をふき取っていきます。
この時、ドライタイプのフローリングシートを使うのがおすすめです。
からぶきをしたら、押し入れにサーキュレーターなどを当て、湿気を取り除いていきます。
カビのニオイがきついときは、サーキュレーターなどを使わず、両側の扉を開け、空気の入れ替えをしましょう。
その後、キッチンペーパーに塩素系漂白剤を含ませてカビ部分に貼り、その上からラップをします。
10分くらい放置したら、塩素系漂白剤をふき取り、よく乾燥させましょう。
半日くらい乾燥させられるのが理想です。

カビ取りの注意点

カビ対策

カビ取りを安全に行うためには、注意しなければいけない点もあります。
最後に、どのような注意点があるのかみていきましょう。

カビ取り剤は他の洗剤を混ぜない

カビが生えてしまった時の掃除には、カビ取り剤や塩素系漂白剤を使用します。
これらは、他の洗剤と混ぜると有毒ガスを発生させるリスクがあるため、他の洗剤と混ぜてないように気を付けてください。
取り扱いには細心の注意を払う必要があることを念頭に置いておきましょう。
他の洗剤で掃除した後にカビ取り剤や塩素系漂白剤を使う場合は、最初に使った洗剤をしっかりと洗い流したことを確認してから使用するといったことを意識しなければなりません。

換気を忘れずに行う

カビの掃除をする時は、換気も必要不可欠です。
換気をしないとカビの胞子を吸い込んでしまう可能性が高く、健康被害が生じることもあります。

それだけではなく、カビ取り剤や塩素系漂白剤が空気中の炭酸ガスと混ざり合い、有毒ガスを発生させるケースもあるため、換気は忘れずにするようにしましょう。
掃除が終わってからもしばらく換気をしておけば、しっかりと空気の入れ替えができるでしょう。

安全な服装で行う

カビ取りをする時は、安全に作業できる服装に着替えることもポイントになります。
壁などに付着したカビをこすり取るので、それを吸い込まないようにするためのマスクは必須です。

カビ取り剤や塩素系漂白剤を使う際は、ゴーグルや手袋を身に付け、長袖で作業するのが望ましいです。
飛び散ったカビ取り剤や塩素系漂白剤が肌についてしまう可能性があるため、万全の対策を講じるようにしましょう。
また、塩素系漂白剤は服に付くと色落ちしてしまうので、そうなっても問題ない古い服や色落ちが目立ちにくい色の服を着ることも押さえておきたいポイントです。

掃除機は使わない

カビが生えている付近で掃除機を使うのはNGです。
なぜかというと、こすり取ったカビが空気中に舞い、他の場所に付着する可能性があるためです。

将来的にカビがより多くの場所に生えてしまうことになりかねないので、カビが生えている付近では掃除機を使わないようにしましょう。

カビ取りした付近は水気をしっかりとる

カビを除去しても、環境が変わらなければ、またカビが生えてしまう可能性は高いです。
過去にカビが生えた場所は、湿気が多いなどカビが繁殖しやすい環境になっているからです。
水回りはもちろんですが、畳や押し入れなどもカビ取り作業をしたらしっかりと乾かすようにしましょう。

カビが生えてしまうと、見た目が悪くなるだけではなく、健康被害が生じる可能性もあります。
そのため、カビ対策は必要不可欠だと言えるでしょう。
特に、小さい子どもや高齢者など免疫力が低い家族がいる場合は、対策をすべきだと言えます。
カビが発生する要因や家の中でカビが発生しやすい場所、家のカビを放置するリスク、掃除方法などを把握し、適切な対策を講じるようにしてください。