住みやすく、落ち着いた暮らしを想像させる平屋住宅。
子育てや老後のことを考えた住まいづくりのため、平屋のリノベーション事例は多くあります。
また、暮らしやすさの他にも、平屋リノベーションには間取りやデザインのこだわりを追求しやすい、という特徴もあるのです。
この記事ではそんな、
●平屋住宅のメリット・注意点
●平屋リノベーションの事例
について詳しくご紹介していきます。
平屋リノベーションを検討される際には、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
平屋住宅のメリット
h3:こだわりの間取りを実現しやすい2・3階建ての家ではできない造りが、平屋でなら実現できます。
例えば、L字型やコの字型・曲線を取り入れた間取りの家です。
2・3階建てでは構造上、上下階で柱や壁の位置を揃える必要がありますが、平屋では必要ありません。
そのため従来の箱型以外の、自由で大胆な間取りでも実現しやすいのです。
また、平屋では階段の位置も気にする必要がありません。
通常、階段には1~2坪の広さをとります。
その階段をどこに設けるかは意外と悩むもの。
その分のスペースを好きな空間に使えることは、平屋の利点といえます。
天井や屋根の自由度が高い
平屋では2階の居住空間を造らなくて良い分、高さの制限まで余裕があります。そのため、天井を高く取ることができ、開放感のある家にすることが可能です。
天井が高くなれば、それに伴い床の高さも自由度が上がるため、スキップフロアやロフト・吹き抜けのリビングといった遊び心溢れるアイデアも視野に入ります。
また、2階建の場合は1階の天井を平らに作らざるを得ませんが、平屋では天井の形も自由です。
例えば、勾配天井という斜めの天井にして、より奥行き感を出すこともできます。
生活動線がシンプルで、暮らしやすい
上下階への行き来がないことも、平屋の利点です。
これにより洗濯物を持って2階のベランダへ干しにいく、掃除機を持って階段を上り下り、といった毎日のちょっとした手間を省くことができるのです。
平屋住宅は、短い生活導線でゆったり暮らしていくことに向いています。
●結婚して、子供を育てていく家として
●体の不自由な人と暮らすバリアフリー住宅として
●老後のことも考えた終の棲家として
さまざまな人生のステージにおいて、安心して住んでいく家となりうるのです。
また、平屋では1階と2階とで生活が分断されないため、自然と家族が同じフロアで過ごす時間が多くなります。
リビングを中心として、家族同士のコミュニケーション・団らんの時間も増えるのではないでしょうか。
構造的に地震に強い
構造がシンプルなため、地震に強いことが特徴です。
高さがなく重心が低いため、揺れの影響や台風にも耐性があります。
平屋住宅の注意点
h3:防犯・目隠し対策が必要平屋は空き巣に狙われやすい特徴を持っています。
例えば平屋では、当然ですがLDKは1階に位置し、光を取り入れるための大きな窓も1階に取り付けられることになります。
その他の部屋の窓も、外から手の届く位置にあることがほとんどでしょう。
すなわち、空き巣犯にとっては中の様子が見えやすく、侵入経路も多いということになるのです。
対策としては、補助鍵や防犯フィルム・センサーライトを使用すること、また普段からご近所とコミュニケーションとることが大切になります。
水害時に逃げ場がない
平屋は、2階へ逃げるということはできないため、水害時には弱いといえます。
山や川、海に囲まれた日本においては住宅の災害対策はとても重要な問題です。
自治体等が公開しているハザードマップを参考に、水害リスクの高い土地を避けることが一番ですが、必ずしもそうはいかないかもしれません。
水害時の対応については、普段から家族やご近所と話し合っておくことが大切になります。
建て替えの場合には、基礎工事や盛土によって土地を高くすることができます。
また、火災保険の水災補償などの制度の利用も検討し、万が一の事態に備えておくことも大切です。
プライベート空間を保ちづらい
家族といえど、リビングスペースと個室空間のメリハリは大切です。
特に思春期のお子さんがいる場合や、二世帯で同居する場合などは、間取りに配慮が必要となるでしょう。
例えば、リビングと個室は近づけすぎないなどの工夫が考えられます。
平屋リノベーションの事例
h3:2階建てから平屋へのリノベーション「なぜわざわざ減築するの?」と思った方もいるかもしれません。
しかし、
●子供が独立して部屋が余った。
●階段の上り下りが大変で掃除が行き届かない。
といった理由から、2階建てから平屋へのリノベーションの事例は多いのです。
平屋にすることで生活動線がシンプルな住みやすい家となり、また耐震性向上の効果も見込めます。
平屋から2階建てへのリノベーション
一方で、
●2階を増築して子供部屋を作りたい。
●二世帯で暮らしていきたい。
といったニーズから、平屋から2階建てへのリノベーション事例もあります。
平屋の増築をするには、まず構造的に可能かを確かめることが必要です。
2階建てとなれば、家の重量は大幅に増え、現状の柱や基礎では強度が不十分かもしれません。
建ぺい率や容積率が基準の範囲内に収まっているか等も含め、必ず事前調査を頼むようにしましょう。
もし、構造上2階建ては難しい場合には、ロフトや屋根裏部屋をつくるというのも1つの手です。
平屋の古民家をフルリノベーション
平屋の古民家を所有している、相続したという場合もあるかと思います。
その中でも、「古民家のような、昔ながらの雰囲気の家に住んでみたい!」そんな人には、平屋の古民家の良さを活かしたリノベーションがおすすめです。
スケルトンリフォームを施せば、木製の柱や構造はそのまま活かし、居住空間は現代の暮らしに合わせた造りにしていくこともできます。
ただし、フルリノベーションを行うには仮住まいが必要となるので、その点には注意です。
まとめ
この記事では、
●平屋住宅のメリット
●平屋住宅の注意点
●平屋リノベーションの事例
について解説しました。
平屋のリノベーションや、住まいについて考えてくださいね。