木造アパートってどうなの?メリット・デメリットをご紹介!

木造アパート

木造アパートは、その名の通り木材で造られたアパートです。
壁や柱などの構造部分に木材を使用している木造アパートは、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と比べてデメリットが大きいのではないかと感じてしまう人もいるでしょう。
そこで今回は、木造アパートのメリット・デメリットを中心にご紹介していきます。

木造アパートのメリット

木造アパート

木造アパートというと、ネガティブな印象を持つ人も多く見られます。
本当にメリットはあるのか気になるという人もいるでしょう。
まずは、木造アパートのメリットからご紹介します。

家賃・管理費が安い

木造アパートの大きなメリットだと言えるのは、家賃や管理費が安いという点です。
建設コストが抑えられるので、鉄骨造や鉄筋コンクリート造のアパートと比べると家賃などは低めに設定されています。
家賃が抑えられるということは、敷金や礼金の金額も下がります。
そのため、初期費用を抑えてアパートに入居したい場合にもおすすめです。
また木造アパートは2階建てとなっているケースが多く、エレベーターが設置されていない物件が多いです。
共有設備も最小限なので、管理費は必然的に抑えられます。

湿気がこもりにくい

湿気がこもりにくいことも、木造アパートならではのメリットとして挙げられます。
木造の建物は、鉄骨造などと比較すると気密性が低くなっています。
気密性が低いというとネガティブに捉えてしまう人もいるかもしれませんが、通気性が良いと言い換えることも可能です。

夏場は熱が室内にこもりにくく、冬は結露しにくくなります。
木材で造られているので、吸湿性にも優れています。
吸収した湿気を放出することにより、室内の湿度を自動的に調整してくれるのは他の構造では得られないメリットだと言えるでしょう。
カビやダニも発生しにくくなるので、アレルギーを持っている人にもおすすめです。

空間を広いと感じる

デッドスペースが少ないため、木造アパートは空間が広いと感じやすいのもメリットとして挙げられます。
他の構造だと梁があるので家具の配置が難しくなってしまいます。
一方木造アパートの場合は、梁が少ないので家具の配置は自由度が高くなるのです。

専有面積に関しても、物件資料で確認した時と実際に足を運んだ時のギャップが小さいです。
同じ面積でも空間を広く使いたいなら、木造アパートの方が魅力を感じやすいと言えるでしょう。

木造アパートのデメリット

木造アパート

木造アパートにはメリットもたくさんありますが、多くの人が思い浮かべるようなデメリットも実際にあります。
続いては、具体的にどのようなデメリットがあるのかご紹介しましょう。

防音性に不安がある

木造アパートは多くの人が想像するように防音性がそれほど高くありません。
防音性がないことから木造アパートを候補から外すという人もいらっしゃるでしょう。
例えば自室で話している声、足音などの生活音が他の部屋に響いてしまう可能性があります。
あなたの生活音が響くだけではなく、相手の生活音が気になってしまう可能性もあるでしょう。
ただし、間取りや使用している建材などによって音が響きにくくなっている物件もあります。
クッション性の高い床材を使用したり、遮音材を取り入れたりしている場合は、木造でも防音性を気にせず生活できます。

自分自身で防音シートをつけたり、厚めのカーペットを敷いたりするなどの方法も効果が期待できるので試してみると良いでしょう。

冷暖房効率がいまいち

冷暖房効率がいまいちになってしまうのも、木造アパートのデメリットとして挙げられます。
木造アパートは通気性が良いため、室内の冷気や暖気が外に逃げやすくなってしまうからです。
夏は冷房をかける前に風通しを良くし、部屋にこもった熱を外に逃がしてあげると冷房が効きやすくなるので試してみてください。

冬は、温かい空気が外に逃げないように保温性が高いカーテンを使用するのがおすすめです。

火災や地震などの災害に弱い

火災や地震などの災害に弱いことが懸念点となり、木造アパートを敬遠している人もいるでしょう。
木造アパートは木でできているのでどうしても火災には弱くなってしまいます。

また、耐震性も鉄筋コンクリート造のアパートと比べると低いです。
特に、築年数が古い物件は耐震性に対する不安が大きいと感じる人が多い傾向にあります。
しかし、2000年6月に建築基準法が改正されているので、それ以降の建てられたアパートなら一定の耐震性が確保されています。
そのため木造アパートを選ぶなら、建築基準法が改正された後に建てられた物件を選ぶのが無難だと言えるでしょう。

木造アパートの選び方

木造アパート

家賃などの条件を踏まえ、木造アパートを選択するという人も一定数います。
まさに今、木造アパートを探そうと考えている人もいるでしょう。
最後に、木造アパートの選び方をご紹介するので参考にしてみてください。

築年数をチェック

耐震性がある程度ある物件に住むためには、築年数を確認しましょう。
先ほども説明したように、2000年6月に建築基準法が改正されました。
それに伴い、木造住宅の耐震樹基準が見直されています。
2000年6月以降に建築された物件であれば、耐震性にもそれほど大きな問題はないと言えるでしょう。

このことから、築年数は必ずチェックしておきたいポイントです。

周辺環境をチェック

木造アパートの遮音性が不安な場合は、周辺環境をチェックするようにしましょう。
遮音性が高い構造だったとしても、周辺で発生する音まで抑えることができません。
騒音問題が不安だと感じているのであれば、近くに線路や幹線道路、工場、娯楽施設などがない物件を選ぶようにしてください。

それだけでも快適に生活できる可能性が高くなります。
生活音に関しては、ちょっとした工夫で気にならないようにできます。
それでも周辺で発生する音は抑えるのが難しいので、間取りや家賃などの条件だけで即決するのではなく、見学に行くのは鉄則です。

まとめ

木造アパートは、デメリットが多いのではないかと思われがちです。
確かにデメリットも色々ありますが、木造だからこそのメリットもあります。
デメリットだと感じてしまう部分に関しては、ちょっとした工夫で軽減できる可能性もあります。
そのため、デメリットだけに目を向けるのではなく、メリットや解決策を知っておくことも重要だと言えるでしょう。
木造アパートにするか迷っている人は、今回紹介したメリット・デメリットを加味し、改めて検討してみてください。