アパートやマンションで生活している中で、自分のお気に入りの照明器具に交換したいと考える方もいるでしょう。
しかし、取り付けられている照明器具を勝手に交換しても良いのか、迷ってしまう方は多いはずです。
そこで今回は、賃貸物件で照明交換を行っても良いのかを解説していきます。
照明交換を行う前に確認すべきことや手順などもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
賃貸物件に活用されることが多い照明器具の種類
照明交換を行う前に、まずは賃貸物件でよく活用されている照明器具の種類を確認しておきましょう。
ここでは、それぞれの特徴について解説していきます。
シーリングライト
アパートやマンションで特によく見られるのは、シーリングライトです。
シーリングライトは天井の中心部分に取り付けられているライトで、丸型が特徴的です。
光源の上からカバーが取り付けられていて、部屋全体を明るくしてくれています。
主にリビングに用いられるものですが、寝室などに使われることもあります。
ペンダントライト
ペンダントライトは、天井から吊るされた形をしている照明器具です。
古いアパートなどでみられることが多く、和室などにも採用されています。
ただし、現在はおしゃれで洋室に合うペンダントライトもたくさん販売されており、デザインも豊富です。
デザインによっては部屋全体を明るくしてくれるものもあれば、スポット的に一部を明るくしてくれるものもあります。
他の照明器具に比べて安価ということもあり、新しいペンダントライトを取り付けたい・交換したいと考える人も多いでしょう。
ブラケットライト
ブラケットライトは壁・柱などに直接取り付けるタイプの照明器具です。
照明としてももちろん活用されていますが、どちらかといえばインテリアに近い感覚で取り入れられていることも多いです。
廊下に使用されているものだと、足元を照らすことで転倒リスクなどを防ぐことができます。
こうした理由から、ブラケットライトはメインの照明ではなく、補助照明として活用されることも多いです。
ただし、ブラケットライトは直接壁や柱などに取り付ける形となるため、賃貸物件だと新たに取り付けにくい点には注意が必要となります。
ダウンライト
ダウンライトとは、天井に埋め込まれているタイプの照明器具です。
賃貸物件だと玄関や廊下など、大きな照明器具を設置できないスペースに利用されていることが多くみられます。
リビングや寝室など、ある程度の広さのスペースに用いる際は1つだけでなく複数のダウンライトを設置していることが多いです。
1つだけだとどうしても薄暗さを感じてしまうため、メイン照明として使うなら複数のダウンライトを設置すべきでしょう。
ただし、ダウンライトは天井に埋め込むことになるため、取り外しや交換を行うためには天井自体のリフォームが必要となり、賃貸住宅では基本的に行えません。
スポットライト
スポットライトは、特定の場所だけを照らすのに役立つ照明器具です。
テレビなどの撮影で用いられている印象がある方もいますが、実際には部屋の中でもスポットライトが用いられているケースはあります。
ただし、一般的なアパートよりもデザイナー物件といったおしゃれな物件に採用されているケースが多いです。
スポットライトの種類は非常に豊富で、天井や壁に取り付けるものもあれば、スタンド型になっているタイプもあります。
スポットライトの特性上、メインの照明器具としては使いにくいものの、お部屋のアクセントとして用いると良いでしょう。
シャンデリア
シャンデリアは、高級な住宅に取り付けられている印象の強い照明器具ですが、中には安価なタイプもあり、一部のアパート・マンションに用いられているケースもあります。
シャンデリアを取り付けることでお部屋は華やかな印象になり、リビングなどに適しています。
おしゃれな空間にするためにもシーリングライトからシャンデリアに交換したいと考える方も多いでしょう。
照明器具における設置方法
照明器具の設置方法はそれぞれの種類によって異なりますが、主に直付けタイプと引っ掛けタイプの2種類に分けることが可能です。
直付けタイプとは
直付けタイプは天井から直接電気配線コードが出ており、そのコードと照明器具をつなげることで取り付ける照明器具を指します。
天井から配線が見えている状態なので、直付けタイプの照明器具はカバーが取り付けられており、その中に収納して見えないようにするのが基本です。
また、カバーも天井にビスで固定させていることから、天井と綺麗にくっつけることができ、外れる心配もありません。
ある程度重量のある照明器具は直付けタイプで取り付けることになります。
引っ掛けタイプとは
引っ掛けタイプとは、天井から出ている配線コードに引っ掛け用のシーリングが既に取り付けられていて、照明器具をそのシーリングに取り付けるタイプになります。
シーリングの形状も以下のように様々です。
・角型引っ掛けシーリング
・丸型引っ掛けシーリング
・丸型フル引っ掛けシーリング
・引っ掛け埋め込みローゼット
・フル引っ掛けローゼット
引っ掛けタイプだと照明器具の交換は容易で、シーリングに照明器具のプラグをはめ込んで回転させれば取り付けられます。
なお、シーリングの種類によっては取り付けられる照明器具の重量上限が異なります。
一般的なシーリングは5kgまでとなりますが、ローゼットの場合は10kgまでです。
ローゼットの場合、シーリングの横に金具が取り付けられており、ネジ穴に照明器具を固定させることができます。
そのため、通常のシーリングでは重さに耐えられない照明器具も取り付け可能です。
賃貸物件で勝手に照明交換しても良い？
賃貸物件でもおしゃれな空間を作るために、照明器具を交換したいと考える方もいます。
しかし、勝手に照明交換をしても良いものか悩んでしまう方もいるでしょう。
照明交換は行っても良いケースと、ダメなケースがあります。
そのため、勝手に照明交換を行わず、まずは大家さんや不動産管理会社に確認を取っておくと安心です。
照明交換を許可なくやっても良いケース
賃貸物件で照明交換を許可なくやっても良いケースは2つあります。
まず、そもそも照明器具が設置されていないケースです。
この場合は照明器具を事前に用意する必要があり、取り付けも自身で行わなくてはなりません。
次に照明器具は設置されているものの、大家さんから取り外しても良いと許可を得ているケースです。
この場合、既に許可を得ているため、事前に大家さんへ確認を取らなくても照明交換はできます。
ただし、勝手に照明器具を交換しても良いのですが、勝手に処分をしてはいけません。
取り外した照明器具は退去するまで保管しておく必要があるため、注意してください。
もしも保管場所に困るようなら、一度大家さんに相談してみると良いでしょう。
照明交換をしてはいけないケース
照明交換をしてはいけないケースは2つあります。
1つは賃貸契約書や管理規約などで禁止されているケースです。
契約書や管理規約に明記されているにも関わらず、自己判断で勝手に照明交換をしてしまうのはNGです。
万が一照明交換を行ったことがバレてしまった場合、規約違反として退去時に支払いが生じてしまうなど、罰則を受ける可能性もあります。
もう1つは大家さんから許可を得られなかったケースです。
契約書や管理規約などには特に記載されていなくても、物件を所有する大家さんがNGというのであれば勝手に交換してはいけません。
トラブルを発生させないためにも、このようなケースでは照明交換をせず、備え付けの照明器具を活用してください。
賃貸物件で照明交換する前に確認すべきこと
賃貸物件で照明交換を実施する前に、4つの確認すべきポイントがあります。
まずは大家さんに確認を取る
賃貸物件の場合、あくまでも大家さんから部屋を借りている状態なので、部屋の設備などはすべて大家さんが所有するものになります。
そんな大家さんの所有物を勝手に変更してしまうのはよくありません。
そのため、まずは大家さんに確認を取ることが大切です。
毎朝挨拶をするなど、大家さんとの距離が近い場合でも丁寧に交換しても問題ないかを尋ねましょう。
また、大家さんに連絡する際には時間帯にも注意が必要です。
あまり早朝や深夜に連絡をしてしまうのは迷惑になってしまうため、9時～18時頃を目安に連絡を取ると良いでしょう。
なお、不動産管理会社が問い合わせなどを担っている場合もあるため、その時は管理会社に聞いてみてください。
確認する際には退去時に元の照明へ戻ることもきちんと伝えておくと、許可が取りやすくなる可能性もあります。
天井のシーリング・ローゼット
天井から配線コードが直接出ている場合は自分だけで照明交換はできないものの、シーリングやローゼットが取り付けられている引っ掛けタイプであれば交換可能です。
先ほどもご紹介したようにシーリングやローゼットによって耐えられる重量も変わってきます。
そのため、照明交換をしたい天井のシーリング・ローゼットも事前に確認しておきましょう。
交換する照明器具の重さ
天井のシーリング・ローゼットが確認できたら、交換したい照明器具の重さも確認しておきます。
照明器具の種類によって重さは異なり、一般的なシーリングライトだとアクリルなど軽い素材で作られているため、そこまで重量を気にする必要はありません。
しかし、近年はスピーカーが内蔵された照明やプロジェクターとしても使える照明も増えてきています。
また、おしゃれなシャンデリアは重量も重くなりがちです。
機能性・デザイン性のある照明器具は、どうしても重量が重くなってしまいがちなので注意しましょう。
天井の形状
天井にシーリング・ローゼットが取り付けられていても、その周りに照明の設置を邪魔するようなものがある場合は取り付けも難しくなります。
例えばシーリングの横に配線カバーが取り付けられていると、照明器具によっては設置が難しくなるでしょう。
また、天井が傾斜していたり、天井の竿縁にシーリングが取り付けられていたりする場合などは不安定な状態になりやすいため、取り付けられない場合もあります。
天井の形状も確認した上で、交換したい照明器具を取り付けられるか慎重に検討してみてください。
賃貸物件を退去する場合、照明器具はどうなる？
照明交換を行ってから賃貸物件を退去することになった場合、交換した照明器具はどうなるのか気になる方も多いでしょう。
基本的に賃貸物件を退去する際には、原状回復として入居前の状態に戻す必要があります。
そのため、保管しておいた前の照明器具に交換することになります。
取り外した照明器具は新たに入居した場所でも使えますが、そこの大家さんにも再び了承を得なくてはなりません。
ただし、場合によっては交換した照明器具をそのまま取り付けた状態で退去できることもあります。
例えば交換した照明器具が新しいもので、大家さんからもきちんと了承を得ていれば、わざわざ退去時に交換しなくても済みます。
なお、備え付けの照明器具で電球や蛍光灯などが切れている場合、原状回復が必要だから新しいものに交換した方が良いのか悩んでしまう方もいます。
電球や蛍光灯は照明器具と異なり、消耗品に分類されます。
そのため、退去する段階で電球や蛍光灯が切れていても負担するのは大家さんや不動産管理会社であり、そのまま退去してしまっても問題ないことが多いです。
不安な方は一度大家さんや不動産会社に相談してみると良いでしょう。
照明交換で業者を呼ぶ必要がある場合・自分でもできる場合
照明器具の交換は取り替えるだけなので自分でもできるだろうと考えますが、実際には業者を呼ばないといけない場合もあります。
どのようなケースだと業者を呼ぶ必要があるのでしょうか？
ここでは、業者を呼ぶ必要がある場合と自分でも照明交換ができる場合について解説します。
業者を呼ばないといけないケース
照明交換を行う際、電気工事士などの専門的な資格が必要になる場合もあります。
例えばシーリングが取り付けられていない状態の場合、資格のない人が電気配線を直接照明器具とつなげたり、配線にシーリングをつなげたりすることはできません。
そのため、電気配線を直接取り扱うような場合は業者を呼ぶようにしましょう。
また、配線を直接扱わなかったとしても、シャンデリアといった大掛かりな照明器具に変更したい場合、慣れていないと取り付けている最中に落としてしまう可能性もあります。
安全性を考慮し、大掛かりな照明器具を取り付ける際にも業者を呼んだ方が良いでしょう。
自分でも照明交換ができるケース
上記でもご紹介したように、既に引っ掛けシーリングが設置されている場合は自分でも照明交換ができます。
直接配線を扱うわけではないため、電気工事士の資格も不要になるためです。
ただし、シーリングやローゼットが取り付けられている場合でも、築年数によっては業者を呼ぶ必要も出てきます。
なぜなら、新しい照明器具に変えたとしてもシーリングやローゼットは古いままで、経年劣化により接触不良を起こして漏電火災につながるリスクがあるためです。
シーリングやローゼットが交換したばかりなら問題ないですが、劣化が見られる場合は注意しましょう。
照明器具を直付けにするメリット・デメリット
引っ掛けタイプだと自分でも照明交換ができるため、メリットが多いと感じるかもしれません。
しかし、もう一方の直付けタイプにも様々なメリット・デメリットがあります。
【メリット】重い照明器具も取り付けられる
直付けのメリットとして、重い照明器具でも取り付けられる点が挙げられます。
引っ掛けタイプの場合、取り付けが簡単で自分でも交換できますが、その分重量制限が設けられています。
シーリングの種類で上限は異なるものの、最大10kgまでとなっています。
ただし、上限が10kgであっても地震などが発生した時のことも考慮すると、実際には7～8kg程度の照明器具しか取り付けられないでしょう。
一方、直付けの場合は天井に直接照明器具を取り付けることになるため、そこまで重量を気にせずに自分好みの照明を設置できます。
例えば重量のあるシャンデリアなども、直付けの方が安心して取り付けられるでしょう。
【メリット】照明器具と接地面の接続部分が隠せる
引っ掛けシーリングは照明器具の種類によってはシーリング自体を隠すことは難しいです。
例えばペンダントライトの場合、天井に備え付けられているシーリングが出ている状態となるため、せっかくおしゃれな照明器具に交換してもシーリングが気になってしまう可能性もあります。
最近ではカバーが付いている照明器具も増えており、シーリングを隠すことも可能ですが、カバーが付いていない照明器具を選びたい場合もあるでしょう。
直付けタイプであれば、直接照明器具を天井に設置でき、照明と天井の設置部分にある接続部分も隠すことが可能です。
照明器具に特にこだわりたい方は直付けのメリットを感じやすいでしょう。
【デメリット】交換する際に必ず業者を呼ぶ必要がある
直付けのメリットについてご紹介しましたが、その一方でデメリットも存在します。
そのデメリットは、何と言っても自分で交換できないことです。
照明器具を交換する度に業者を呼ぶことになります。
シーリングであれば自分の好きなタイミングで照明器具を交換できるため、頻繁に照明を交換したい人に適しています。
直付けだと交換するたびに業者を呼ぶことになるため、その分費用もかさんでしまうでしょう。
直付けタイプで照明器具を交換する場合、業者に依頼すると料金相場は8,000～15,000円程度になります。
もし頻繁に照明器具を交換したいのであれば、大家さんとも相談した上で引っ掛けシーリングにしてもらうのも1つの方法です。
自分で照明交換を行う際の手順
賃貸物件が引っ掛けシーリングで、大家さんからの許可も得ている場合は自分で照明交換することも可能です。
具体的に照明交換をする際にはどのような手順で行えば良いのか、今回はシーリングライトを例にご紹介していきましょう。
既存の照明器具を取り外す
まずは既存の照明器具を取り外す作業から始めていきます。
作業を開始する前にブレーカーを落としておき、周りの安全を確保した上で脚立などを用意します。
脚立などに上ったら照明カバーを取り外します。
照明カバーを取り外す方法はカバー表面に表記されているケースが多いです。
カバーを取り外せたら、中の蛍光灯を取り外していきます。
シーリングライトの場合は丸型蛍光灯を採用している場合が多いです。
丸型蛍光灯を取り外すには、まず照明器具と蛍光灯をつなぐソケットを外し、続いて金具を外すことで取り外せます。
蛍光灯も取り外せたら、照明器具に接続されているアダプターのコネクタを取り外し、本体をゆっくりと取り外していきます。
照明器具ごとに本体の取り外し方は異なるため、本体に表記されていることが多い説明を確認してみましょう。
シーリングライトなら、本体に備え付けられたストッパーを押しながら取り外せる場合が多いです。
アダプターを取り付ける
既存の照明器具をすべて取り外せたら、次はアダプターを取り替えます。
引っ掛けシーリングに付いているアダプターを取り外し、新しい照明器具用のアダプターと交換しましょう。
新しいアダプターを取り付けたら、必ずしっかりと取り付けられているか確認してください。
万が一きちんと固定されていない状態で照明器具を取り付けてしまうと、落下する恐れがあります。
照明器具を取り付ける
アダプターも取り替えたら、いよいよ新しい照明器具を取り付けていきます。
アダプターを照明器具に合わせながら押し上げると、取り付けられるようになっていることが多いです。
取り付けが完了したらコネクタを接続すると電気が付けられるようになります。
コネクタを接続後、きちんと電気が付くか確認してから照明カバーを取り付ければ交換作業は完了です。
交換時の注意点
照明交換は高所での作業を基本とするため、安全に作業するためにも以下の注意点を把握しておきましょう。
・イスやテーブルではなく脚立を用意する
イスやテーブルに上がって照明交換をしようと考える方もいますが、そもそも上って作業できるように作られてはいないため、不安定な状態になってしまいます。
場合によっては転倒するリスクもあるでしょう。
非常に危険なので、照明交換をする際にはイスやテーブルではなく、安定感もあり作業がしやすい脚立を用意してください。
・照明器具の熱を冷ましておく
照明器具のカバー部分はそれほどでもないですが、蛍光灯などは電気が通るため熱を持ちます。
熱い状態のまま交換作業を行うと火傷をするリスクがあります。
また、暑さに動転して蛍光灯を落としたり、自身が転落したりする可能性もあるため、照明の電源を切ってしっかりと熱を冷ますようにしておきましょう。
・蛍光灯が破損しないように気を付ける
蛍光灯は主に電極とガラス管によって構成されています。
このガラス管は少しの衝撃でも割れやすく、破損しやすいです。
取り外せないからといって力任せに作業してしまうと破損してしまうリスクがあります。
蛍光灯には水銀なども含まれているため、照明交換をする際には蛍光灯が破損しないように、丁寧に作業を進めていきましょう。
照明の電球交換は自分でも可能！交換方法をチェックしよう
照明器具の交換だと業者に依頼しなければいけないケースもありますが、電球交換であれば自分でも気軽に交換できます。
特にLED電球は白熱電球や蛍光灯に比べて初期費用はかかってしまうものの、ランニングコストを抑えられるので交換したいと考える方も多いはずです。
また、電球も太陽光のように明るい昼白色やオレンジがかった電球色など、お部屋の雰囲気に合わせて色を選べるようになっています。
そこでここからは、電球交換をする際に確認しておきたいポイントや交換方法について解説していきましょう。
電球交換をする前に確認しておきたいポイント
電球を交換する際には、事前に以下のポイントを確認しておきましょう。
・電球の種類
電球は主に白熱電球やLED電球があります。
白熱電球は電球本体の価格が安く、暖かみのある光を出せる点が魅力です。
ただし、消費電力が高い点や寿命が短いことで交換の手間がかかりやすい点には注意が必要です。
LED電球は電気代が安く、白熱電球と比べて数分の1にまで抑えられます。
また、光の色を選ぶことができ、お部屋の雰囲気に合わせて選ぶことが可能です。
ただし、LED電球はオレンジ色を出せるものの、光が強いため白熱電球のような暖かみは出しにくいです。
種類によって特徴が異なるため、どちらにするか検討してみましょう。
・口金のサイズ
口金とは、電球の根元にある金属部分を指します。
この口金が合っていないと照明器具に取り付けられないので注意が必要です。
口金は日本国内だとE26（直径26mm）・E17（直径17mm）・E12（直径12mm）が主流となっています。
電球を交換する際には、使用済みの電球を取り外して口金のサイズを確認してみましょう。
もしくは使用する照明器具や取扱説明書などに表記されている場合もあります。
・明るさや光の広がり方
電球には様々なタイプがあり、すべての方向に対して明るいタイプもあれば、下方向に明るいタイプもあります。
すべての方向に明るい電球であれば、空間を明るく照らせるのでペンダントライトやリビング・ダイニングに使用するダウンライトなどに適しています。
一方、下方向に明るいタイプはスポット的に照らしてくれるため、廊下やトイレ、洗面所などに設置されているダウンライトやスポットライトなどに適しています。
また、明るさはルーメン（lm）で確認することが可能です。
ルーメン値が高ければ高いほど光の量も多くなり、明るく感じられます。
・重さ
電球を選ぶ際は重さにも注目してみましょう。
例えばこれまで白熱電球を使っていて、新たにLED電球へ交換する場合、LED電球は白熱電球に比べて重いため、吊り下げるタイプなどで交換すると落ちてしまう恐れもあります。
照明器具の耐久性や耐えられる重さなどを確認した上で交換しましょう。
電球の交換方法
電球を交換するだけなら非常に簡単ですが、やはり高所での作業となる場合もあるため、脚立は準備しておくことが大切です。
ここで電球の交換方法をご紹介します。
まずは照明の電源を落とします。
電源を落としたらしばらく時間をかけて電球を冷やしましょう。
次に、照明器具にカバーが付いている場合は取り外しておきます。
カバーを取り外したら中にある電球を左回り（反時計回り）に回して取り外しましょう。
電球を一旦下ろしたら、新しい電球を持ってソケットにはめます。
取り付ける際は先ほどと反対に、右回り（時計回り）で取り付けてください。
ここで注意したいのが、電球の締めすぎや緩めすぎです。
電球がソケットから落ちないようにするために、つい電球を締めすぎてしまう人もいます。
しかし、電球を締めすぎることでソケットの破損につながったり、次に交換しようとしてもなかなか取り外せなかったりします。
締めすぎには気を付けようとして、緩めすぎてしまうのも危険です。
緩いまま取り付けると、電球の寿命が短くなってしまったり、火花が散ってしまったりすることもあります。
電球を締める時は締めすぎず緩めすぎず、ちょうど自然に止まる程度まで締めるのがおすすめです。
あとはカバーを取り付け、ちゃんと電源がつくか確認できたら完了となります。
なお、手の届く範囲なら電球交換は自分でも簡単に行えますが、高所で難しい場合や繊細な作業が求められる場合は無理せず業者に依頼した方が良いです。
今回は、賃貸物件での照明交換について、照明交換を行う前に確認すべきことや手順などをご紹介してきました。
賃貸物件の場合、所有者は大家さんになるため照明交換は基本的にできません。
しかし、大家さんからきちんと許可を得ていれば交換できるようになります。
また、自分で照明を交換したい場合、引っ掛けシーリングかどうかチェックしておく必要があります。
もし直付けタイプだった場合は業者に依頼するようにしましょう。
自分で照明交換を行う際、高所での作業となるため安全性には十分に注意しなくてはなりません。
例えばテーブルやイスなどに乗って作業をすると、どうしても不安定な状態になってしまい落下する危険性もあるでしょう。
必ず脚立など安定したものに乗り、ブレーカーもきちんと落とした上で作業を進めるようにしてください。
