電球を交換しても照明がつかない!?原因や対処法を徹底解説!

照明

暗い部屋を明るくしてくれる照明は、生活に欠かせない設備です。
そんな照明を使い続けているうちに電球が切れて、明かりがつかなくなってしまいます。
その場合は電球を交換することで改善されますが、交換しても照明がつかないケースもあります。
突然照明がつかなくなる原因は色々考えられるので、その原因を特定して対応しなければなりません。
そこで今回は、照明がつかない時に確認する部分やケース別に照明器具がつかない原因と対処法、賃貸物件で照明に不具合が起きた場合の対応をご紹介します。

目次

照明がつかない時に確認すべきこと

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突然照明がつかなくなったら、適切に対処するためにもどこに問題があるのか確認が必要です。
まずは照明がつかない時に確認するべき部分をご紹介します。

自宅に電気が通っているか

照明がつかないのは特定の部屋のみなのか、自宅全体で起きているのかによって対処法が変わってきます。
例えば、自宅がある地域全体で停電が起きていれば、電気の供給がストップした状態であるため、全室で照明だけではなく家電も使えません。
停電の情報はニュースや電力会社のホームページなどから確認することが可能です。
地域全体の停電が起きていない場合、次に各部屋のスイッチを付けて自宅全体で電気が使えるかチェックしましょう。
特定の部屋だけで照明がつかないのであれば、照明器具や電球などに問題が生じている可能性が高いです。
自宅全体で電気が使えない場合は、送配電設備の不具合や漏電ブレーカーが落ちていると考えられます。
送配電設備の不具合や漏電ブレーカーが落ちている状態は、自宅のどこかで漏電が発生している可能性があるため、電力会社に点検してもらう必要があります。

電球の型番が合っているか

電球を変えた直後で照明がつかない場合、型番が違うことが原因となっている可能性があります。
照明器具ごとに使える電球の型番が異なるため、型番を間違っていないかチェックしてみてください。

チェックする部分は、口金サイズ・ワット数・ボルト数・電球の形状です。
口金サイズが合っていない場合、そもそも電球を照明器具に取り付けることができません。
また、口金サイズが合っていても照明器具に記載されたワット数が高い電球は、事故や火災が起きる原因となるので、必ず適切なワット数を選びましょう。
また、照明器具によっては調光機能が付いていたり、浴室や洗面台の照明はカバーが付いていたりします。
機能や使用場所に合わせて対応している電球が異なるため、対応していない電球を取り付けると破損や火災を招く恐れがあるので注意しましょう。

電球が適切に取り付けられているか

電球を交換する際、適切に取り付けられていないために照明がつかないケースもあります。
特にダウンライトのように電球を斜めに取り付けるタイプなど、取り付け方が難しい照明器具では、案外しっかり取り付けられていないことがあります。

このケースは照明器具や電球の故障ではないため、電球を取り付け直すことで改善可能です。

電球が接触不良を起こしていないか

電球の接触不良も照明がつかない原因と考えられます。
照明器具のソケットに電球の口金がしっかり装着されていないため、電球に電流が流れず、明かりがつかない状態になっています。

上記で述べたように交換時にしっかり電球が取り付けられていないことが、接触不良の主な原因です。
それ以外にも照明器具のソケットの劣化によって、正しく取り付けても接触が悪くなっているケースもあります。

そのため、ソケットに異常がないかも確認しましょう。
照明器具の故障による接触不良の場合は、修理や照明器具の交換が必要となります。

特定の照明器具だけつかない原因と対策

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他の照明は点灯し、家電も正常に動作しているのに、特定の照明器具だけつかないというトラブルは珍しくありません
特定の照明器具がつかない原因は多岐にわたるので、その原因と対処法をみていきましょう。

電球の寿命

特定の照明器具だけ明かりがつかない場合、まず考えられるのは電球切れです。
つかない照明器具に取り付けられた電球を取り外し、正常に点灯する他の照明器具と交換して、明かりがつくか確認してみましょう。

他の照明器具に取り付けても明かりがつかないのであれば、電球が寿命を迎えている可能性が高いです。
そのため、電球を新しいものに交換すれば正常に点灯します。

電球の種類ごとの寿命目安と見極め方

電池切れかどうかを確認する場合、電球の型番が合っている照明器具で試す必要があります。
同形式・サイズの電球を使う照明器具がない時は、電球の種類ごとに以下のポイントから寿命を見極めてみましょう。

・蛍光灯の場合
蛍光灯の寿命は、6000~12000時間程度と言われています。
交換当初よりも明かりが暗い、点灯に時間がかかる、端だけ明るいといった状態があれば、寿命は近いと考えましょう。
また、取り外した時に両端が黒ずんでいる場合も寿命が近い可能性が高いです。

・白熱電球
白熱電球の寿命は、1000~2000時間程度と電球の中でも短いです。
寿命を迎える前兆がないため、突然照明がつかない状態となってしまいます。
そのため、白熱電球を使う場合は予備の電球を常時確保しておくと、いざ電球切れを起こした時も安心です。
電球が透明のガラスである場合、フィラメントという長い金属繊維が切れているかどうかで電球切れを確認することが可能です。

・LED電球
LED電球の寿命は、40000時間程度とされています。
1日8時間使うことを想定すると、年数にすれば10年以上は持つ長寿命な電球です。
LED電球の場合、白熱電球のようにフィラメントが切れる現象がありません。
以前よりも照明が暗い、照明が点滅する、点灯に時間がかかるといった現象があれば、寿命が近い可能性があります。
LED電球は寿命が長いからこそ、寿命のサインを見極めて電球の交換を行いましょう。

なお、各電球の寿命は平均的な目安であり、使用状況に応じて寿命は変わります。
いずれも突然電球がつかなくなるので、予備の電球を確保して、もしもの時に備えておきましょう。

LED電球を選ぶ時のポイント

LED電球は長寿命な上に、省エネ性が高い電球として知られています。
蛍光灯と比べて約30%も消費電力を減らせるため、1年あたりの電気代を大幅に削減することが可能です。
また、少ない電力でありながら、部屋をしっかり明るくできる特徴があります。
このようなメリットから近年はLED電球を使用する人が増えているため、ここでLED電球を選ぶ際のポイントをご紹介します。

・対応ワット数
ワット数は、電球の消費電力を指します。
LEDは発熱しにくい電球ですが、照明器具が対応しているワット数よりも値が高い場合、発火する危険性があります。
そのため、照明器具に記載されたワット数を確認して、そのワット数に合ったLED電球を選んでください。

・口金サイズ
照明器具によってソケットのサイズが異なり、取り付けられる電球の口金のサイズも変わってきます。
口金はE26・E17・E11のサイズに分かれるため、交換する照明器具の対応サイズを確認しましょう。
一般的なサイズはE26になりますが、小型照明はE17、インテリア用の小さな照明にはE11が装着されています。

・電球の形状
LED電球には一般電球タイプやクリア電球タイプ、小型電球タイプなど様々な種類があり、それぞれ形状が異なります。
蛍光灯や白熱電球からLED電球に切り替える場合、今まで使っていた電球と同じ用途・形状のものを選ぶようにしましょう。

・照明器具の機能や使用場所への対応
LED電球は照明器具や使用場所に合わせて選ぶことも重要です。
照明器具に調光機能が備わっている場合は、パッケージに調光機能対応の記載やマークがあるものを選びましょう。
他にもダウンライトであれば断熱材施工器具対応、浴室や洗面台なら密閉型器具対応、玄関灯・門灯なら屋外対応のLED電球を選んでください。

・明るさや光色
LED電球の明るさや光色は商品ごとに異なります。
電空の明るさはlm(ルーメン)で表示されており、数値が高いほど明るいです。
今まで使っていた電球と同じ明るさのLED電球を選ぶと良いでしょう。
また、LED電球の光色は以下の4色があります。

・電球色相当:電球に近い暖かみのある色味が特徴で、ダイニングや寝室などくつろぎスペースにおすすめ
・温白色相当:明るく落ち着いた雰囲気の色味で、リビングのような人が集まる空間におすすめ
・昼白色相当:自然光に近い明るさで、キッチンや洗面台などの水回りにおすすめ
・昼光色相当:青みがかった爽やかな光色で、勉強や読書など何かに集中したい時に使う部屋におすすめ

明るさだけではなく色味にも注目して、空間ごとに合わせたLED電球を選んでみましょう。

照明器具の接触不良

接触不良によって特定の照明器具がつかないケースもあります。
電球がしっかり取り付けられていないケースもあれば、照明器具と天井に設置されているシーリング・ローゼットの接続に緩みが生じていて、電気の供給に問題が生じているケースも多いです。

一度、照明のスイッチをオフにして電球を取り外し、電球を正しくつけ直します。
また、照明器具とシーリング・ローゼットがしっかり接続されているかどうかも確認してください。

シーリング・ローゼットの固定や取り外しは、照明器具のプラグをひねるだけです。
一般的に左にひねるとプラグが外れ、右にひねるとプラグを固定できます。
電球とシーリング・ローゼットが正しく接続されているのを確認できたら、スイッチをオンにして照明がつくか確認しましょう。

照明器具の故障

電球切れや接触不良と比べるとまれなケースではありますが、照明器具本体の故障によって点灯しないこともあります。
上記の方法で電池切れや接触不良であるか確認して対処しても改善しない場合は、照明器具が故障している可能性が高いです。
可能であれば照明器具を取り外して、問題が生じていない場所に設置し直して、異常があるか確認してみてください。

他の場所に設置してみても照明がつかない場合は本体が故障していると考えられるので、修理や交換をすることで改善できます。

スイッチや配線の不具合

電球の寿命や照明器具本体の問題がなく、接触不良も起きていないのに、特定の照明器具がつかない時はスイッチや配線の不具合が考えられます。
スイッチや配線のトラブルは知識や技術がない素人では対応できず、無理に行えば重大な事故を起こす可能性があります。
自分自身で解決しようとは考えず、電気工事会社や不動産管理会社に相談して、点検や修理に対応してもらいましょう。

特定の部屋だけ照明がつかない原因と対策

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照明がつかないケースには、特定の部屋の照明すべてがつかないケースがあります。
この場合、照明器具だけではなく付近の電化製品も動作しない可能性が高いです。
続いては、特定の部屋だけ照明がつかない時の原因と対処法をご紹介します。

安全ブレーカーのスイッチがオフになっている

安全ブレーカーは、分電盤に設置される装置の一つで、自宅の各部屋・場所の電気供給を個別に制御する役割があります。
そのため、安全ブレーカーのスイッチがオフになっている部屋・場所では、電気が供給されないため、特定の部屋で照明がつかない状態が起きてしまうのです。
この場合、安全ブレーカーのスイッチをオンにすることで、電気の供給が復活する可能性が高いです。

ただし、安全ブレーカーは、電化製品の故障による配線のショートや一定以上の電流が流れた際に、自動的にスイッチがオフされる仕様となっています。
つまり、安全ブレーカーが落ちた原因を解消しないと、スイッチをオンにしても再度ブレーカーが落ちてしまう可能性がある点に注意してください。

安全ブレーカーの復旧させる流れ

安全ブレーカーの復旧作業は難しくはなく、以下の流れで行えます。

1.配線がショートしている可能性を考えて、照明がつかない部屋の電化製品をオフにして、コンセントからプラグを引き抜く
2.分電盤にある安全ブレーカーのスイッチをオンに切り替える
3.電化製品の電源プラグをコンセントに差し込み直す

照明のスイッチや使用する電化製品の電源をオンにして、問題なく点灯・動作すれば問題は解消されます。
ただし、電化製品の電源コードに傷や焦げが見つかった場合、安全ブレーカーが落ちた原因はショートと考えられます。
そのため、電源コードに異常がある電化製品を引き続き使うのは控えましょう。

配電に異常がある

安全ブレーカーを確認しても問題がなかった場合、配電設備に異常がある可能性があります。
配電設備の不具合が原因であれば、素人では対処できないので、業者に点検や修理を依頼しましょう。

契約している電力会社やプランによっては、トラブル発生時に駆けつけてくれるサービスを用意していることがあります。
電力会社のホームページなどで対応していないか確認してみましょう。

自宅全体の照明がつかない原因と対策

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自宅全体の照明がつかない場合は、アンペアブレーカーや漏電ブレーカーが落ちているケースが多いです。
ブレーカーが故障している、自宅への送配電で何らかのトラブルが起こっている、電気代を滞納している、などの原因も考えられます。
続いては、これらの原因と対策についてみていきましょう。

アンペアブレーカーが落ちている

自宅全体の照明がつかない時は、まずアンペアブレーカーが落ちていないか確認してみてください。
アンペアブレーカーは、電気事業者と契約している以上の電気が流れ込むことを防ぐために取り付けられているものです。
安全ブレーカーと同じく、分電盤に設置されています。
アンペアブレーカーが落ちると、電気の供給がストップします。

そのため、自宅全体の照明がつかなくなるというわけです。
分電盤を確認してアンペアブレーカーが落ちていれば、それが照明をつけられない原因ということになります。

アンペアブレーカーが落ちてしまった時は、消費電力が大きい家電を同時に使用した可能性が高いです。
つまり、家電の使い方を変えなければアンペアブレーカーをオンにしても、すぐ落ちてしまいます。
短時間の使用で消費電力が大きい家電を特定し、電源をオフにする(オフにできない場合は電源プラグを抜く)ことで改善されます。
電源を切ったり、電源プラグを抜いたりした後にアンペアブレーカーをオンにして問題がなければ解決です。

ブレーカーや分電盤が故障している

ブレーカーや分電盤が故障している可能性も考えられます。
ブレーカーが頻繁に落ちてしまう場合は、ブレーカーの故障を疑うようにしましょう。
交換推奨時期は10~15年となっているので、時期が近づいてきたら電気業者に点検を依頼するのがおすすめです。
賃貸物件の場合は、大家さんに相談してみてください。
漏電ブレーカーは、「テストボタン」を使って動作確認ができます。
「テストボタン」を押しても漏電ブレーカーが落ちない時は、壊れているので修理に出す必要があります。

漏電ブレーカーが落ちている

アンペアブレーカーが落ちていないのに自宅全体の照明がつかない時は、漏電ブレーカーが落ちている可能性があります。
漏電ブレーカーは、漏電を感知した時に電気の供給をストップする機器です。

漏電ブレーカーが落ちてしまうと電気の供給がストップするため、自宅全体の照明がつかなくなってしまいます。
そのような状態になっている場合、自宅のどこかで漏電が発生している可能性があります。
漏電は、感電や火災の原因になるため、すぐに電気事業者や電気工事会社、不動産管理会社、大家さんなどに連絡し、点検や修理を依頼してください。

電気が使えないのは不便ですが、復旧するまではどうすれば良いのか、大家さんなどと相談して決めるようにしましょう。

漏電している場所を特定する方法もあります。
そのやり方は、以下の通りです。

・ブレーカーを全部落とす
・アンペアブレーカーと漏電ブレーカーのスイッチを「入」にする
・安全ブレーカーのスイッチを1つずつ入れていく
・特定の安全ブレーカーを入れた時に漏電ブレーカーが落ちるかチェックする
・漏電していないところの安全ブレーカーのスイッチを入れる

しかしこれは、一時的な復旧方法です。
漏電が起こると前述したように火災などが起こる可能性があるため、電気事業者や電気工事会社、不動産管理会社、大家さんなどへの連絡は必ず行ってください。

自宅への送配電で何らかのトラブルが起こっている

アンペアブレーカーも漏電ブレーカーも落ちていないのに自宅全体の照明が付かない場合は、自宅への送配電で何らかのトラブルが起こっている可能性が高いです。
例えば、外部から自宅に電気を供給するための引き込み線が強風などで断線している、などが考えられます。
送配電に関するトラブルは自力で直すことができません。
そのため、電気事業者に連絡し、確認や修理を依頼してください。

電気代を滞納している

あまりないケースですが、電気代を滞納していて電気の供給を止められていることもないとは言い切れません。
電気代の未払いがあると、自宅に督促状がありますが、見逃している可能性も考えられます。

未払いがあると判明したら、支払いをすぐに行い、電力会社に連絡するようにしてください。
早ければその日のうちに電気の供給は再開されます。

電気代の支払い忘れではなく、金銭的な問題で支払えないといった状況に陥っている人もいるでしょう。
そのような場合は、まず電力会社に連絡してください。
状況によりますが、担当者に事情を説明すれば支払期日を延長したり、供給停止日を変更したりといった対応を取ってもらえる可能性があります。

しかしこれは、根本的な解決策ではないので金銭的な問題をどう解消するかといった点をしっかり考えなければいけません。

自宅のある地域全体が停電しているケースも

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自宅の問題ではなく、地域全体が停電して照明がつかないといったパターンも考えられます。
点検や工事などで計画的に停電を実施したり、自然災害の影響で停電してしまったりすることが原因です。
続いては、自宅のある地域全体が停電している場合の対策についてみていきましょう。

復旧に備えてコンセントを抜いておく

停電が起こった時は、電気の復旧に備えた行動を取るようにしてください。
電気が戻った時に家電が動いてショートすることがないように、事前にコンセントを抜いておく必要があります。

特に危ないのは、アイロンやドライヤ、ヒーターなど熱を発する家電です。
電気が復旧した時に意図せず電源が入ってしまい、放置されたアイロンを触った時にやけどしてしまう恐れなどがあります。
電気ドリルやフードプロセッサーといった家電は、スイッチが入ったまま停電すると、復旧時に突然作動してケガにつながる恐れがあるので、注意が必要です。
また、災害が自宅から非難する時は、ブレーカーを落とすことも忘れないようにしましょう。

ブレーカーを落としておけば、コンセントの抜き忘れや電気の消し忘れ等によって生じる事故を未然に防げます。

スマホのライトや懐中電灯を使う

夜間に停電してしまった時は、スマホのライトや懐中電灯を使いましょう。
スマホは連絡するために使うのでバッテリーを消耗させないためにも、懐中電灯を準備しておくのが望ましいです。
懐中電灯をいざというときに使えるようにするため、電池が切れていないかこまめに確認しておいてください。
水が入ったペットボトルがある場合は、下からスマホのライトをあてると明るさが増すのでおすすめです。

ろうそくを代用する方法もありますが、やけどや火災のリスクが高まってしまうので、最後の手段だと考えるようにしましょう。
普段からろうそくを使わない家庭だと、使い慣れていないので予期せぬトラブルを引き起こす可能性が高くなってしまいます。

暑さや寒さへの対策を講じる

停電してしまうと、冷暖房が使えなくなってしまいます。
夏場や冬場は、室内と素との気温差が大きくなるので、早急に対応する必要があります。

夏であれば、喚起をして室内の気温を下げるようにしたり、保冷剤を使って体温を下げたりすることで熱中症の予防効果が期待できます。
冬の場合は、厚手のコートを身に付けたり、重ね着をしたりすることで、体が冷えるのを防ぐといった対策が効果的です。
冬の停電では、電気を使わない石油ストーブを使用するのもおすすめです。
しかし石油ストーブは、部屋を閉め切った状態で使ってしまうと、一酸化炭素中毒で命を落としてしまう恐れがあります。
そのため、石油ストーブを使う場合は、寒かったとしてもこまめに換気しなければいけません。

災害時の停電は長期化する可能性も高いです。
いつ起こるかもわからないので、暑さや寒さ対策以外にも準備しておくべきものがあります。
ガスや電気は使えなくても口にできる水や食料を準備しておいたり、電力を確保したりしておきましょう。
水は1人1日3リットル必要とされています。
最低でも3日分準備しておくのがおすすめです。
電力の確保は、太陽光発電システムや蓄電池システムが役に立つので、そのような設備が整っている賃貸物件を選ぶのも良いでしょう。

アウトドアが好きな人であれば、車中泊やキャンプで使うポータブル電源が役に立ちます。容量が大きくてガソリンやガスなどの燃料を使うこともないので、安全性の高さにも定評があります。

漏電の対処や照明器具の交換を業者に依頼する場合の費用はどのくらい?

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漏電が疑われる場合は調査や修理を行うことになります。
また、照明器具を業者に依頼して交換する場合もあるでしょう。
大家さんが修理費用や交換費用を負担してくれるケースもありますが、使い方によっては入居者が負担しなければいけないといったパターンもないとは言い切れません。

そのため続いては、漏電の対処や照明器具の交換を業者に依頼する場合の費用を確認していきましょう。

漏電の点検や修理にかかる費用について

漏電が疑われる場合の調査や修理にかかる費用は、以下の金額が目安になります。
ただし、高所や床下、壁の中などを確認しなければいけない場合は、追加の作業費が加算されるため、依頼予定の業者にトータルでいくらくらいになるか確認するようにしましょう。

・漏電の基本調査…6,000円~
・分電盤の調査…7,000円~
・ブレーカーの交換…1万5,000円~
・コンセントの交換…3,500円~
・絶縁処理…3,000円~

照明器具の交換や修理にかかる費用について

電球やシーリングを外して取り付けるだけであれば、初心者でも問題なくできます。
そのため、電球交換は基本的に入居者が行うことになっています。
しかし、天井に設置されている照明器具本体に何らかの不具合がある場合は、電気工事士の資格を持つスタッフが在籍する業者に修理や交換を依頼しなければいけません。
一体型ダウンライトが切れてしまった時も、配線に触るため、業者に依頼することになります。

照明器具の交換や修理を業者に依頼した時にかかる費用、以下の金額が目安になります。

・照明器具の交換…2,000円~
・一体型ダウンライトの交換…5,000円~

賃貸物件で照明の不具合に対応するのは入居者?それとも大家さん?

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賃貸物件で暮らしている中で、照明の不具合が生じる可能性は当然あります。
そのような時、入居者自身が対応するのか、大家さんが対応してくれるのか気になる人もいるでしょう。
最後に、賃貸物件で照明の不具合に対応するのは入居者なのか、それとも大家さんなのか、といった疑問に答えていきます。

設備が故障した場合は大家さん、消耗品は入居者が負担するのが基本

賃貸借契約で照明器具が設備とされている場合、大家さんが修理や交換を行います。
しかし、入居者の故意過失が原因で使えなくなってしまった時は、その限りではないということを把握しておきましょう。
消耗品となる電球や蛍光灯は、入居者によって使用頻度が大きく異なるため、切れてしまった時は入居者側が交換するのが通例となっています。

ただし、入居したばかりだったり、交換してもすぐに切れたりする場合は、照明器具の故障が疑われます。
照明器具の故障が疑われる場合は、大家さんや管理会社に連絡し、点検してもらってください。

共用部の電球や蛍光灯の交換は大家さんが行う

室内の電球交換は入居者自身が行うのが一般的です。
しかし、エントランスや廊下、エレベーターなどの共有部分に関しては、大家さんが行います。
入居者は共有部分の維持管理費用として管理費や共益費を支払っているため、そこから捻出されるためです。

管理費や共益費を支払わない物件の場合でも、家賃にあらかじめ含まれているので心配する必要はありません。
どうしても気になる場合は、入居する前に確認しておきましょう。

退去時に電球が切れている場合はどうする?

退去の立ち合い時にダウンライトなどの電球が切れているケースも珍しくありません。
そのような場合、「生活に支障がないから交換していなかった」など主張する人も多いです。
入居者は基本的に原状回復を行わなければいけませんが、電球は消耗品で、経年劣化を避けることはできません。
そのため、退去時に電球が切れていても、交換などの費用を入居者が負担しなくても良いとみなされるのが一般的です。

また、その原因が器具の故障や経年劣化である場合も大家さんが負担します。
ただし、大家さんや管理会社によっては、電球代を退去費用に含めて請求してくることがあります。
契約書の内容にもよるため、しっかりと確認しておきましょう。
そうすることで、トラブルの回避にもつながります。

照明は私たちの生活に欠かすことができないツールです。
しかし、電球や蛍光灯は消耗品なので使い続けていれば、いつか切れてしまいます。
また照明器具も経年劣化で壊れてしまうことがあります。
そうなってしまうと、照明がつかない状態になり、生活に支障が出てしまうでしょう。
少しでも不便だと感じる時間を減らすためには、今回紹介した照明がつかない原因や対策を把握しておくのがおすすめです。
自分だけでは対処できない状態になってしまった時は、電力会社や大家さんに相談し、どうすべきか決めるようにしましょう。