ハーブを使って何かを作ったり楽しもうと調べはじめると、よく出会う用語に「フレッシュ」と「ドライ」の二つの言葉があります。「フレッシュ」とは新鮮、つまり「摘み立ての生葉」を利用する方法です。対して「ドライ」は「乾燥させた葉」を利用する方法です。ハーブは植物ですから、採れる時期と採れない時期があります。最も鮮度と効用の高い時期には「フレッシュ」で使用し、ある程度育ったら刈り取って乾燥処理をして保存。長期にわたって「ドライ」での利用を楽しむというのが、ハーブに精通した方々のオーソドックスなやり方です。が、しかし!!!私のような、「ハーブを楽しみたい!」でも乾燥させたりなんだりと手間は正直かけられないし、乾燥させても使い切れない・・・。なんていうハーブ初心者には、正直ドライはまだ早い!!ということで、今回は「摘み立てフレッシュ」で、手間をかけずに美味しく飲むハーブティーを実践しました。
簡単摘み立てフレッシュハーブティーの作り方
【作り方】
・ティーカップ1杯分のお湯
・生葉5枚程度
【作り方】
(1)生の葉を少しちぎってティーポットに投入します。
(2)沸騰させて少し冷ましたお湯をそこに注ぎ入れます。
(3)すぐふたをするのを忘れないようにしましょう。(蒸気と一緒に香りが飛んでしまいます。)
(4)5分ほど蒸らします。
(5)カップに注ぎます。。
たったこれだけ!とっても簡単ですね♪せっかくのハーブティーですから、中身が見える耐熱ガラスのティーポットがおすすめです。
さぁ、これは失敗するわけがない!
まさかの初ハーブティー大失敗。ハーブの交雑にご注意あれ。
我が家のポタジェでたくましく成長するセージ。地中海沿岸に伝わるハーブで、古くからその癒やしのパワーを人々は利用してきた「THE・ハーブ」。消毒作用、抗菌作用などがあり、うがい薬や消化不良、ホルモン系の不調、脳の刺激にも効果があると言われています。近所のおばちゃんに「この子勝手に殖えるし、おすすめよ~~」と言われたこのセージ。使うなら間違いなくハーブティーだな!と最初から決めていました。早速生葉を20枚程度摘み取り、水洗いの上、ポットに投入。そこに熱湯を注ぎ込むわけですが・・・。この時、異変にすでに気付いていました。
「なんか、ハーブだけどハーブらしい匂いがしないような・・・。」確かセージといえば、ミントに近いスーっとする香りがあると聞いていました。当日風邪っぽいのもあったんですが、なんというか草抜きした時の雑草の香りしかしないような・・・・いや、いやいやいや、きっとハーブティーにして注いだら変わるはず!そう自分に言い聞かせて、ティーカップに注ぎ、まず香りを楽しもうと鼻に近づけました。「ん~、いい・・・」飲むまではわからない!と、急ぎ一口。「んんんんんんんんんんんんん。」なんといったらいいんでしょう。ただ苦い。良薬口に苦しとはこのことかと。いや違う、別に「薬」と思って飲んでない。私はハーブティーを飲んでいるはずなのに!!調べてみると、どうやら「セージ」は「ミント」と同じシソ科の植物で、とりわけミントは「交雑」つまり別種の植物と交配して変種を作りやすいんだとか。香りのないものも生まれたりするそうで。
近くのおばあちゃんちをちらと覗きに行くと、おお・・・ミント様もおられるではありませんか。見た目では同じ「セージ」であっても、「香りがない」。奥深きはハーブ道。よくよく注意しようと決意しました。君の名はミント。忘れない。
2回目のハーブティーはチェリーセージ。もしものお供にはちみつを。
初めての挫折、一回この苦みを味わってしまうと、二回目に挑むのが怖くなってしまう心の弱い私。でも、、、でも絶対次は大丈夫のはず。だって、このハーブはいい香りがするから!!というわけで、次も近所の別のおばちゃんに頂いたチェリーセージで再チャレンジ。ただ、また苦くて「もう二度と飲まない・・・」なんて思わないように、こっそり「はちみつ」を用意。そう、これさえあれば、絶対自然な甘みが美味しくしてくれるはず。
今度は大成功!!チェリーセージのすがすがしい香り。そして、さわやかかつはちみつのもたらす甘みが、ほどよく体をとろけさせ、リラクゼーションタイムへと導いてくれました。基本的にハーブティーに失敗はないはずですが、私のように貰ったハーブや勝手に殖えてしまったハーブが多い方はご注意ください。