新たに戸建てを建てようと考えた際に、どんな会社に依頼しようか悩まれる方も多いでしょう。
大手のハウスメーカーと言っても各社で家づくりのこだわりや特徴が異なっているため、きちんと自身が考える理想的な家づくりを叶えてくれる会社選びが重要となってきます。
そこで今回は、ハウスメーカーのメリット・デメリットを解説しつつ、大手5社の家づくりの特徴についてご紹介します。
どの会社に相談すべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ハウスメーカーとは?
ハウスメーカーは主に建材などの生産設備を自社で保有し、大量生産・大量仕入れを可能にしている会社です。
さらに、商品として販売されている家は基本的に規格化されており、それに基づいて家づくりが行われます。
もちろん、土地などによって多少の違いは出てくるものの、同じハウスメーカーで同じ商品を購入すれば似た家に仕上がるのが特徴です。
「家が似ている」というと悪い印象を受けてしまう方がいるかもしれませんが、実際には家づくりにおいて一定の水準が保てるようシステムが構築されています。
ハウスメーカーを選ぶメリット・デメリット
家づくりの際にハウスメーカーを選ぶとどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
メリット
まずハウスメーカーを選ぶメリットとして、比較的品質も良く価格帯を抑えた家づくりが可能な点が挙げられます。
ハウスメーカーが作る家は高額なイメージを持たれる方も多いですが、大量生産・大量仕入れ・規格化された家づくりの仕組みによってコストを抑えられるようにしています。
広告費などが上乗せされている場合もありますが、他のコストを削っているので工夫すれば金額を抑えた家づくりも可能です。
さらに、規格化されていることで見積もりから最終的に支払う金額が大幅にズレてしまうこともありませんし、万が一建材・設備に不具合が見られても、補修しやすい点もメリットと言えます。
また、ハウスメーカーではアフターフォローの期間も10年~30年とかなり長く設定されており、メンテナンスもコストを抑えられる可能性が高いです。
デメリット
ハウスメーカーのデメリットは、あまりにも規格外のことをしてしまうと費用と時間が掛かってしまうという点です。
ハウスメーカーではいくつものラインナップやオプションなどを用意しているものの、規格化された家自体で変更したい部分が出てくると対応が難しくなってしまいます。
例えば「間取りを変更したい」となってもその家は規格外になってしまい、建材や設備を別途自社以外から用意しなくてはいけない場合もあります。
そうなると時間も掛かってしまいますし、その分の費用も必要です。
そのため、自由度の高い家づくりを目指すなら、工務店や建築事務所に依頼した方が良いかもしれません。
メーカーによって異なる特徴
ハウスメーカーはどこも同じように見えてしまうかもしれませんが、実際にはどのメーカーも他社と差別化を図るために異なる特徴を持っています。
家づくりに対してどのような特徴があるのか、大手ハウスメーカーを5社ピックアップしてご紹介しましょう。
ダイワハウス
1955年に設立したダイワハウスは総合住宅事業を手掛ける業界最大手の会社です。
ダイワハウスの大きな特徴として、開放感のある空間が挙げられます。
他のハウスメーカーに比べて1階の天井を高く設計しており、土地自体が狭くても開放感を感じられるよう作られています。
他にも木造とRC造を組み合わせた「MARE-希-」や高い耐久性と断熱性で快適な住み心地を実現する「xevoΣシリーズ」、敷地対応力と大空間のエアグランリビングを組み合わせた3階建ての「skye3」などが販売されています。
積水ハウス
積水ハウスは1960年設立のハウスメーカーで、年間供給戸数は業界最大規模を誇ります。
ハウスメーカーでありながら比較的自由度の高い設計を可能にしており、独自工法によって耐久性の高い家づくりができるのも特徴的です。
また、「環境と共生する住まいづくり」を重視しており、ZEHに対応したエコライフを実現できる「グリーンファースト」や庭造りにおいて地域の在来樹種を取り入れた「『5本の樹』計画」なども実施しています。
エコな暮らし・住宅を実現したい方は積水ハウスがおすすめです。
一条工務店
1978年に設立した一条工務店は、特に住まいの性能のこだわりを持っているハウスメーカーです。
特に注目されているのは耐震性になります。
30年以上大学や研究機関と連携しつつ、家づくりにおける安全性を確立してきました。
機能性にこだわっているからと言って価格が高いというわけでもなく、コストパフォーマンスも備わった家づくりを意識しています。
さらにハウスメーカーが用意するモデルハウスは基本的にハイスペック仕様となっているケースが多いのですが、一条工務店のモデルハウスはほとんど標準仕様であり、モデルハウスと実際に建てた後のギャップが起こらないようにしているのも特徴です。
三井ホーム
三井ホームは1974年に設立された企業で、三井グループに属しています。
大手ハウスメーカーの中ではデザイン性にこだわっている企業で、価格は若干高めに設計されているものの、外部の建築家やコーディネーターによって自由度の高い住宅設計を可能にしています。
また、日本で初めて2×4(ツーバイフォー)工法を取り入れた会社であり、20万戸以上の建築実績が強みです。
3~4階建て住宅や平屋、賃貸や店舗との併用住宅、多世帯型住宅、別荘・リゾートハウスなど、様々な形式の住宅を建築することもできます。
ミサワホーム
1967年に設立したミサワホームは、日本の風土や気候、暮らしに合わせた家づくりが得意なハウスメーカーです。
木造が得意で、木質系パネルのモノコック構造を採用しています。
また、家の収納力を高める工夫が随所に見られるのも特徴です。
例えば「蔵のある家」は、一般的な住まいだと収納面積率は10%必要と言われている中で30%以上も確保することができます。
ゆとりあるスペースを確保したい方、荷物が多い方にはおすすめのハウスメーカーです。
まとめ
今回はハウスメーカーの特徴やメリット・デメリット、大手5社の異なる特徴についてご紹介してきました。
それぞれのハウスメーカーで共通する部分も見られますが、競合に負けないよう自社の強みを活かした家づくりが行われています。
ハウスメーカーでの家づくりを検討している方は、これらの特徴の違いを踏まえながら理想を叶えてくれる会社を選びましょう。