マンションを選ぶ際、どのような点を重視したいと思いますか?
立地や賃料、間取りなどが気になるところですが、車を持っている人であれば駐車場の有無も重要な検討項目になります。
駐車場があることはもちろん、駐車場のタイプを気にする方もいるでしょう。
駐車場と言っても平面駐車場や立体駐車場、機械駐車場など様々な種類があるため、どれを選べば良いのか悩みどころです。
今回の記事では、マンションの駐車場のタイプやそれぞれのメリット・デメリット、駐車場を利用する際に知っておくべき注意点など、マンションの駐車場ついて詳しくご紹介していきます。
マンションの駐車場について悩んでいる方は、ぜひ判断基準にしてみてください。
目次
マンションの駐車場タイプ
マンションに設置されている駐車場はいくつかのタイプがあります。
まずは、駐車場の種類について紹介していきましょう。
平面駐車場
平面駐車場は、街中の店舗や住宅、アパート、マンションなどに採用されている駐車場です。
多くの人に馴染みのある駐車場であり、平地で舗装された駐車場を指します。
平面駐車場の中には建物の1階部分を駐車場にしているものも存在しますが、一般的なものは屋根がなく、野外に設置されている場合が多いです。
立体駐車場
立体駐車場は、大型商業施設の駐車場などで多くみられるタイプです。
駐車場に出入りする時は自分で車を運転し、スロープを上り下りします。
また、立体駐車場の他にも、地下に駐車場が存在する地下駐車場もあります。
このように、マンションの地下階が駐車場になっている場合も多いです。
機械駐車場
機械駐車場は、車を機械で出し入れするタイプの駐車場です。
機械駐車場と言っても様々な種類があり、昇降式やピット式などが挙げられます。
敷地面積が狭くても駐車台数を確保したい時にこのタイプの駐車場が採用されます。
主に、都心部などで多く見られるでしょう。
それぞれのメリット・デメリットは?
次に、それぞれの駐車場のメリット・デメリットについてご紹介していきます。
メリットやデメリットを知ることで、駐車場選びに活かすことが可能です。
平面駐車場のメリット
平面駐車場の最大のメリットは「車種や車の大きさ問わず、どんな車でも駐車できる」という点です。
駐車する時はすぐに車を停められるので、出し入れがしやすいです。
また、メンテナンス費用もほとんどかかりません。
平面駐車場のデメリット
平面駐車場の最大のデメリットは「車が汚れてしまう」という点です。
屋根がなく、野外に設置されている場合が多いため、車が汚れやすくなってしまいます。
また、平面駐車場を設置するにはある程度の面積が必要になるため、都心部の場合は台数が少ない場合が多いです。
平面駐車場と一緒に機械駐車場が設置されている場合もありますが、出し入れがしやすい平面駐車場の方が人気のため、料金が高く設定されていることがあります。
そのため、車を汚したくないという方には不向きのタイプと言えるでしょう。
立体駐車場のメリット
立体駐車場の最大のメリットは「屋根が設置されていること」です。
屋根が設置されていることで車も汚れにくく、天気が悪い時でも乗り降りしやすくなっています。
また、短時間で車を出庫できる点や、空間が広いので車高が高い車でも停められます。
他にも、機械式と比べて維持費などの費用が安いのもメリットです。
立体駐車場のデメリット
立体駐車場のデメリットは「駐車に時間がかかる」という点です。
スロープを上らなければいけないので、時間がかかってしまいます。
他にも、最上階には屋根が設置されていない場合も多く、荒天の際は不便に感じてしまうかもしれません。
機械駐車場のメリット
機械駐車場の最大のメリットは「盗難やいたずらなどの被害を受けにくい」という点です。
車の出し入れには操作が必要なため、このような被害には遭いにくくなります。
また、屋根があるので車が汚れにくかったり、別の車にぶつけられたりする心配がありません。
機械駐車場のデメリット
機械駐車場のデメリットは「維持管理コストが高くなる」という点です。
機械を動かしているので維持費などもかかりますし、車の出し入れにも時間がかかります。
機械駐車場を選ぶ際に注意したいのは、駐車可能な車の大きさです。
車幅や車高、車長が対応可能なのか必ず確認してから借りるようにしてください。
地下駐車場で起こるトラブルや対処法について
地下駐車場に限らず、マンション駐車場で最も多いトラブルは「無断駐車」です。
管理会社に寄せられる相談内容としては、「自分が借りている区画に別の車が駐車している」という状況が多いようです。
無断駐車が発生する原因として、別の区画の人が間違えて駐車している場合や、空いているからといって来客が停めてしまうケースがあります。
無断駐車を避けるためには、管理する人にネームプレートを設置してもらえるよう掛け合ったり、来客に対してのルールを徹底したりすることが大切です。
他にも駐車場では事故も発生しやすいです。
駐車している車を擦ってしまった、相手のドアに自分のドアをぶつけてしまったなどの問題もあります。
このような場合、駐車スペースの幅を広く設けたり、カメラの設置台数を増やしたりすることが有効です。
マンションの駐車場選びで失敗を避けるには?
マンションの駐車場を選ぶ際は、駐車場の空き状況を確認したり、駐車場の使用料を周辺の相場と比べたりするようにしましょう。
周辺の相場に比べて価格が高すぎる、低すぎるなどの場合、何かしらの問題を抱えている可能性が考えられます。
防犯カメラや管理者が24時間いる駐車場であれば、他と比べて高くても仕方ありません。
しかし、周囲のマンションの駐車場よりも価格が安い場合、なぜ安いのかを知ることが重要です。
いたずらされやすい、狭い、駐車しにくいなど見ているだけではわからない問題が隠れている場合もあります。
価格だけに左右されることなく、理由について知ることで失敗を避けることができるでしょう。
また、価格は平均なのに空きばかりの駐車場も注意しましょう。
理由はマンションの収入源である駐車場の収入が入ってこなければ、収支がマイナスになってしまい、その結果住んでいる住民にも影響を与える可能性が考えられます。
収益減により駐車場料金の高騰や維持できずに管理者が変更になることがあり、これによって駐車場の規則や料金変更につながる恐れがあるからです。
マンションの駐車場選びは、様々な視点から考えて選ぶようにしましょう。
まとめ
ここまで、マンションの駐車場のタイプやメリット・デメリットについてご紹介してきました。
自分が何を1番重要視するかで選ぶ駐車場のタイプが変わってきます。
駐車場選びで悩んでいる方は、この記事を参考にして選んでみてください。