家族4人が暮らせる家を建てる時、広いリビングが欲しいと考える方も多いでしょう。
最近見かける不動産の広告では、20畳のLDKを売りにしている物件もあります。
20畳というとかなり広い印象がありますが、4人家族が利用するLDKとしては広いのか狭いのか、判断しづらいものでしょう。
そこで今回は20畳の具体的な広さや暮らしのイメージ、注意点についてご紹介するので、広いLDKの家が欲しい方はぜひ参考にしてみてください。
目次
20畳は具体的にどれくらい広いの?
20畳と言われても具体的に広さをイメージできる人は少ないでしょう。
まずは20畳の広さはどれくらいなのか、坪数や面積に換算してご紹介します。
坪数・面積に換算すると?
20畳は畳20枚分の広さがあります。
坪数でいうと約11坪、面積だと約33㎡に換算することが可能です。
一般的な学校の教室の広さが約64㎡なので、その半分ほどの広さに該当します。
4人家族が過ごすLDKとしては、観葉植物や趣味の小物、インテリアも置いても窮屈感のないゆとりのある広さと言えます。
キッチンは約3~4畳
LDKはキッチンと生活スペース(LD)の2つに分けられます。
20畳のLDKの場合、キッチンの広さは3~4畳となることが多いです。
そのため、生活スペースに使える広さはだいたい16~17畳だと考えて、設置する家具を決めていくと良いでしょう。
20畳のLDKだとどんな暮らしができる?
20畳のLDKは4人家族でも十分に生活しやすい広さですが、具体的にどのような暮らしを実現できるのでしょうか。
ここからは4人家族を想定して、具体的なライフスタイルのイメージをご紹介します。
インテリアの配置などは比較的自由
20畳のLDKはインテリアの配置の自由度が比較的に高めです。
ある程度ゆとりのある広さなので、大きなダイニングテーブルやテレビ、グランドピアノなどのインテリアも置きやすいです。
また、狭い部屋は電源や日当たりの関係で家具の位置が固定されやすいところがありますが、20畳のLDKなら好みや使いやすさなどから自由に配置を決められます。
明るく開放感がある
明るく開放的な空間になるところも20畳のLDKのメリットです。
自然と窓の数が増えたり、大きな窓を採用したりすることになるので、外からの光が入り込みやすい空間になります。
部屋が明るいと気持ちも明るくなり、広いLDKでの生活は心身の健康にもつながります。
一人ひとりのパーソナルエリアを保ちやすいので、家族も無理なくLDKに集まれる魅力もあります。
友人を呼んでホームパーティーもOK
友人を呼んでちょっとしたホームパーティーを楽しみたい時も20畳のLDKはおすすめです。
20畳もあれば10人近くの人が集まっても、ある程度の余裕を感じられます。
少数のホームパーティーでも個人のパーソナルスペースを広く取れるので、招いたお客さんも快適な空間の中でパーティーを楽しめます。
普段から自宅にゲストを招くことが多い人は20畳ぐらいのLDKがあると安心です。
20畳のLDKで注意したいこと
20畳もあれば広くて快適なLDKを実現できますが、知らないと後悔する部分もたくさんあります。
ここからは20畳のLDKの注意点をご紹介します。
家具のレイアウトに悩みやすい
広いリビングとなるので、バランスよく家具をレイアウトするのが難しいというデメリットがあります。
極端に大きな家具をたくさん置いてしまえば、いくら広い空間とは言え圧迫感のある雰囲気が強くなってしまいます。
逆にスリムな家具やコンパクトの家具を好んで置いた場合、スカスカした印象になってしまう場合もあるでしょう。
事前に何を置くのかを決め、どんな家具をどこに置くとバランスがいいのか考えてレイアウトしていく必要があります。
移動距離が長い
20畳よりも狭いLDKであれば、テレビや棚、ゴミ箱など各家具が密集して配置されます。
ちょっと手を伸ばせばゴミ箱にゴミを捨てられたり、少しの移動で棚に収納したものを取りに行けたりします。
LDKと続く部屋や廊下の出入り口とも近いので、短い距離で他の部屋へ移動できます。
しかし、20畳となると家具間の距離が遠くなり、何か用事があるたびに腰を上げて取りに行かなければなりません。
トイレなど他の部屋への移動にも少し長く感じるでしょう。
たとえ短い距離だとしても、1日に何度も行き来を繰り返す日々が続くとストレスに感じる人もいるでしょう。
掃除が大変
20畳の広いLDKでは掃除が大変になりやすいところもデメリットです。
部屋が広ければ掃除をするスペースも必然的に広くなります。
掃除機やモップで楽々と掃除はできるとは言え、基本的には人の手で行う作業なので範囲が広いと時間や時間、労力をかけることになります。
少しでも掃除を楽にしたい時は、自動でゴミを吸い取ってくれるお掃除ロボットの併用も必要となるでしょう。
電気代がかかりやすい
部屋が広いと電気代もかかりやすいので注意してください。
夏も冬も快適な空間を保つためにはエアコンを導入は必要です。
しかし、一般的なサイズのエアコン1台だけでは部屋全体に冷たい空気や暖かい空気を届けられない可能性があります。
部屋全体を効率よく冷風・温風を行き渡らせるためには、部屋の広さに合わせたエアコンが必要で、出力が高い製品ほど価格や電気代は高くなります。
さらに、広い部屋は照明も1つでは暗いので、メインのシーリングライトとは別にダウンライトなど2つ以上の照明を用意して明るさの調整が必要です。
設置する照明の台数が触れれば管理も大変ですし、電気代もかさむことになります。
まとめ
今回は20畳のLDKについてご紹介しました。
20畳のLDKは大きな家具も置くことができ、4人家族なら十分にゆとりのある広さです。
個人のパーソナルスペースを広く取りやすく、居心地の良いリビング空間にできます。
配置するインテリアも自由度が高く、自分たち好みの空間にすることが可能です。
その一方で、広いからこそ欠点となる部分もあります。
バランスよく家具をレイアウトするのが難しかったり、掃除が大変だったり、ランニングコストがかかりやすいといったデメリットも知っておきましょう。
広いLDKを作りたい方はメリットとデメリットの両方を理解した上で、20畳の広さは自分たちに適しているのかよく考えて、プランニングに反映させてみてください。